前に戻る 民數紀略 🔝

 

〘236㌻〙

第1章

1 エジプトの國くにを出いでたる次󠄄つぎの年としの二月󠄃ぐわつの一日ついたちにヱホバ、シナイの野のに於おいて集會しふくわいの幕屋まくやの中うちにてモーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝等なんぢらイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうの惣そう數󠄄すうをその宗族やからに依より其その父󠄃祖ふその家いへに循したがひて核󠄂しらべその諸すべての男丁をとこの名なの數󠄄かずと頭かしら數󠄄かずとを得えよ 3 すなはちイスラエルの中うち凡すべて二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる者ものを汝なんぢとアロンその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて數󠄄かぞふべし 4 また諸すべての支󠄂派󠄄わかれおのおのその父󠄃祖ふその家いへの長かしらたる者もの一人ひとりを出いだして汝等なんぢらとともならしむべし 5 汝なんぢらとともに立たつべき人々ひと〴〵の名なは是これなり即すなはちルベンよりはシデウルの子こエリヅル 6 シメオンよりはツリシヤダイの子こシルミエル 7 ユダよりはアミナダブの子こナシヨン 8 イツサカルよりはツアルの子こネタニエル 9 ゼブルンよりはヘロンの子こエリアブ 10 ヨセフの子等こどもの中うちにてはエフライムよりはアミホデの子こエリシヤマ、マナセよりはバダヅルの子こガマリエル 11 ベニヤミンよりはギデオニの子こアビダン 12 ダンよりはアミシヤダイの子こアヒエゼル 13 アセルよりはオクランの子こバギエル 14 ガドよりはデウエルの子こエリアサフ 15 ナフタリよりはエナンの子こアヒラ 16 是等これらは會衆くわいしうの中うちより選󠄄えらみ出いだされし者ものにてその父󠄃祖ふその支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさまたイスラエルの千人にんの長かしらなり 17 かくてモーセとアロンこゝに名なを擧あげたる人々ひと〴〵を率󠄃ひき領つれて 18 二月󠄃ぐわつの一日ついたちに會衆くわいしうをことごとく集あつめければ彼等かれらその宗族やからに循したがひその父󠄃祖ふその家いへにしたがひその名なの數󠄄かずにしたがひて自分󠄃おのれの出生うまれを述󠄃のべたりかく二十歳さい以上いじやうの者ものことごとく核󠄂かぞへらる 19 ヱホバの命めいじたまひしごとくモーセ、シナイの野のにて彼等かれらを核󠄂數󠄄かぞへたり
 236㌻ 

20 すなはちイスラエルの長子うひごルベンの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるに其その名なの數󠄄かずに依よりその頭かしら數󠄄かずによれば 21 ルベンの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの四萬まん六千五百人にんありき

22 またシメオンの子等こどもより生うまれたる者等ものどもをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずに依よりその頭かしら數󠄄かずに依よれば 23 シメオンの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの五萬まん九千三百人にんありき〘180㌻〙

24 またガドの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさに出いづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずに依よれば 25 ガドの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの四萬まん五千六百五十人にんありき

26 ユダの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずに依よれば 27 ユダの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの七萬まん四千六百人にんありき

28 イツサカルの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさに出いづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずに依よれば 29 イツサカルの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの五萬まん四千四百人にんありき

30 ゼブルンの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずによれば 31 ゼブルンの支󠄂派󠄄わかれの中うちに其その核󠄂數󠄄かぞへられし者もの五萬まん七千四百人にんありき
 237㌻ 

32 ヨセフの子等こどもの中うちエフライムの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずに依よれば 33 エフライムの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの四萬まん五百人にんありき

34 又󠄂またマナセの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずに依よれば 35 マナセの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの三萬まん二千二百人にんありき

36 ベニヤミンの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずによれば 37 ベニヤミンの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその數󠄄かぞへられし者もの三萬まん五千四百人にんありき

38 ダンの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずによれば 39 ダンの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの六萬まん二千七百人にんありき

40 アセルの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずによれば〘181㌻〙 41 アセルの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの四萬まん一千五百人にんありき

42 ナフタリの子等こどもより生うまれたる者ものをその宗族やからによりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃たふる男丁をとこを數󠄄かぞへたるにその名なの數󠄄かずによれば 43 ナフタリの支󠄂派󠄄わかれの中うちにその數󠄄かぞへられし者もの五萬まん三千四百人にんありき
 238㌻ 

44 是これすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものにしてモーセとアロンとイスラエルの牧伯等つかさたちの數󠄄かぞふる所󠄃ところ是かくのごとしその牧伯等つかさたちは十二人にんにして各々おの〳〵その父󠄃祖ふその家いへのために出いでたるなり 45 斯かくイスラエルの子孫ひと〴〵をその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさにいづるに勝󠄃かたる男丁をとこをイスラルの中うちに數󠄄かぞへたるに 46 其その核󠄂數󠄄かぞへられし者もの都合あはせて六十萬まん三千五百五十人にんありき

47 但たゞしレビの支󠄂派󠄄わかれの人ひとはその父󠄃祖ふそにしたがひて核󠄂數󠄄かぞへらるゝこと無なかりき 48 即すなはちヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまひけらく 49 惟たゞレビの支󠄂派󠄄わかれのみは汝なんぢこれを核󠄂數󠄄かぞふべからずまたその總󠄂そう數󠄄すうをイスラエルの子孫ひと〴〵とともに計かぞふべからざるなり 50 なんぢレビ人びとをして律法おきての幕屋まくやとその諸もろ〳〵の器具󠄄うつはものと其それに屬ぞくする諸もろ〳〵の物ものを管理つかさどらしむべし彼等かれらはその幕屋まくやとその諸もろ〳〵の器具󠄄うつはものを運󠄃搬もちはこぶことを爲なしまたこれが役事つとめを爲なし幕屋まくやの四圍󠄃まはりにその營えいを張はるべし 51 幕屋まくやを移うつす時ときはレビ人びとこれを折卸とりくづし幕屋まくやを立たつる時ときはレビ人びとこれを組くみたつべし外人ぐわいじんのこれに近󠄃ちかづく者ものは殺ころさるべし 52 イスラエルの子孫ひと〴〵はその軍旅󠄃ぐんりよに循したがひて各々おの〳〵自己おのれの營えいにその天てん幕まくを張はり各人おの〳〵その隊󠄄たいの纛はたの下したに天てん幕まくを張はるべし 53 然されどレビ人びとは律法おきての幕屋まくやの四圍󠄃まはりに營えいを張はるべし是これイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうの上うへに震怒いかりのおよぶことなからん爲ためなりレビ人びとは律法おきての幕屋まくやをあづかり守まもるべし 54 是こゝにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵ヱホバのモーセに命めいじたまひしごとくに凡すべて爲なし斯かくおこなへり

第2章

1 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵は各々おの〳〵その隊󠄄たいの纛はたの下したに營えいを張はりてその父󠄃祖ふその旗號はたじるしの下したに居をるべくまた集會しふくわいの幕屋まくやの四圍󠄃まはりにおいて之これにむかひて營えいを張はるべし 3 即すなはち日ひの出いづる方かた東ひがしに於おいてはユダの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて營えいを張はりアミナダブの子こナシヨン、ユダの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし
 239㌻ 
4 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは七萬まん四千六百人にん 5 その傍かたはらに營えいを張はる者ものはイツサカルの支󠄂派󠄄わかれなるべし而しかしてツアルの子こネタニエル、イツサカルの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし〘182㌻〙 6 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは五萬まん四千四百人にん 7 またゼブルンの支󠄂派󠄄わかれこれと偕ともにありてヘロンの子こエリアブ、ゼブルンの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 8 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは五萬まん七千四百人にん 9 ユダの營えいの軍旅󠄃ぐんりよすなはち核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは都合あはせて十八萬まん六千四百人にん是等これらの者もの首先いやさきに進󠄃すゝむべし

10 また南みなみの方かたに於おいてはルベンの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて居をりシデウルの子こエリヅル、ルベンの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 11 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん六千五百人にん 12 その傍かたはらに營えいを張はる者ものはシメオンの支󠄂派󠄄わかれなるべし而しかしてツリシヤダイの子こシルミエル、シメオンの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 13 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは五萬まん九千三百人にん 14 ガドの支󠄂派󠄄わかれこれに次󠄄つぎデウエルの子こエリアサフ、ガドの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 15 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん五千六百五十人にん 16 ルベンの營えいの軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは都合あはせて十五萬まん一千四百五十人にん是等これらの者もの第だい二番ばんに進󠄃すゝむべし

17 その次󠄄つぎに律法おきての幕屋まくやレビ人びとの營えいとともに諸しよ營えいの眞󠄃中まなかにありて進󠄃すゝむべし彼等かれらはその營えいを張はるがごとくに各々おの〳〵その隊󠄄たいにしたがひその纛はたにしたがひて進󠄃すゝむべきなり

18 また西にしの方かたにおいてはエフライムの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて居をりアミホデの子こエリシヤマ、エフライムの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 19 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん五百人にん 20 マナセの支󠄂派󠄄わかれその傍かたはらにありてバダヅルの子こガマリエル、マナセの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし
 240㌻ 
21 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは三萬まん二千二百人にん 22 ベニヤミンの支󠄂派󠄄わかれこれに次󠄄つぎギデオニの子こアビダン、ベニヤミンの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 23 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその數󠄄かぞへられし者ものは三萬まん五千四百人にん 24 ヱフライムの營えいの軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは都合あはせて十萬まん八千一百人にん是等これらの者もの第だい三番ばんに進󠄃すゝむべし

25 また北きたの方かたに於おいてはダンの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよに循したがひて居をりアミシヤダイの子こアヒエゼル、ダンの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 26 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは六萬まん二千七百人にん 27 その傍かたはらに營えいを張はる者ものはアセルの支󠄂派󠄄わかれなるべし而しかしてオクランの子こパギエル、アセルの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし 28 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん一千五百人にん 29 ナフタリの支󠄂派󠄄わかれこれに次󠄄つぎエナンの子こアヒラ、ナフタリの子孫しそんの牧伯つかさとなるべし〘183㌻〙 30 その軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは五萬まん三千四百人にん 31 ダンの營えいの核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは都合あはせて十五萬まん七千六百人にん是等これらの者ものその旗號はたじるしにしたがひて最後いやはてに進󠄃すゝむべし

32 イスラエルの子孫ひと〴〵のその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは是かくのごとし諸しよ營えいの軍旅󠄃ぐんりよすなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは都合あはせて六十萬まん三千五百五十人にんなりき 33 但たゞしレビ人びとはイスラエルの子孫ひと〴〵とともに計かぞへらるゝこと無なかりきすなはちヱホバのモーセに命めいじたまへる如ごとし 34 是こゝにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵ヱホバの凡すべてモーセに命めいじたまひしごとくに行おこなひ各々おの〳〵その宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに依よりその隊󠄄たいの纛はたにしたがひて營えいを張はりまた進󠄃すゝむことを爲なせり

第3章

1 ヱホバ、シナイ山やまに於おいてモーセと語ものいひたまへる日ひにはアロンとモーセの一族やから左さのごとくにてありき 2 アロンの子孫こどもは是かくのごとし長子うひごはナダブ次󠄄つぎはアビウ、エレアザル、イタマル 3 是これすなはちアロンの子等こどもの名ななり彼等かれらは皆みな膏あぶらそゝがれ祭司さいしの職しよくに任にんぜられて祭司さいしとなれり 4 ナダブとアビウはシナイの野のにて異こと火びをヱホバの前󠄃まへに獻さゝげたる時ときにヱホバの前󠄃まへに死しねり子こなしエレアザルとイタマルはその父󠄃ちゝアロンの目めの前󠄃まへにて祭司さいしの職つとめを爲なせり
 241㌻ 

5 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 6 レビの支󠄂派󠄄わかれを召めしよせ祭司さいしアロンの前󠄃まへに侍はべりてこれに事つかへしめよ 7 彼かれらは集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへにありてアロンの職しよくと全󠄃ぜん會衆くわいしうの職しよくに替かはり幕屋まくやの役事つとめをなすべきなり 8 すなはち彼等かれらは集しふ會くわいの幕屋まくやの諸もろ〳〵の器具󠄄うつはを看守まもりイスラエルの子孫ひと〴〵の職しよくに替かはりて幕屋まくやの役事つとめをなすべし 9 汝なんぢレビ人びとをアロンとその子等こらに與あたふべしイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちより彼等かれらは全󠄃まつたくアロンに與あたへられたる者ものなり 10 汝なんぢアロンとその子等こらを立たてて祭司さいしの職つとめを行おこなはしむべし外人ぐわいじんの近󠄃ちかづく者ものは殺ころされん

11 ヱホバすなはちモーセに吿つげて言いひたまはく 12 視みよ我われイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちなる始はじめに生うまれたる者ものすなはち首出うひごの代かはりにレビ人びとをイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちより取とり 13 首出うひごはすべて吾わが有󠄃ものなり我われエジプトの國くにの中うちの首出うひごをことごとく擊うちころせる時ときイスラエルの首出うひごを人ひとも畜けものもことごとく聖󠄃別きよめて我われに歸きせしめたり是これはわが有󠄃ものとなるべし我われはヱホバなり

14 ヱホバ、シナイの野のにてモーセに吿つげていひたまはく 15 汝なんぢレビの子孫しそんをその父󠄃祖ふその家いへに依よりその宗族やからにしたがひて核󠄂數󠄄かぞへよ即すなはちその一箇か月󠄃げつ以上いじやうの男子をとこを核󠄂數󠄄かぞふべし〘184㌻〙 16 是こゝにおいてモーセ、ヱホバの言ことばに循したがひてその命めいぜられしごとくに之これを核󠄂數󠄄かぞへたり 17 レビの子等こどもの名なは左さのごとしゲルシヨン、コハテ、メラリ 18 ゲルシヨンの子等こどもの名なはその宗族やからによれば左さの如ごとしリブニ、シメイ 19 コハテの子等こどもの名なはその宗族やからに依よれば左さのごとしアムラム、イヅハル、ヘブロン、ウジエル 20 メラリの子等こどもの名なはその宗族やからによればマヘリ、ムシなりレビ人びとの宗族やからはその父󠄃祖ふその家いへに依よれば是かくのごとくなり
 242㌻ 

21 ゲルシヨンよりリブニ人びとの族やからとシメイ人びとの族やから出いでたり是これすなはちゲルシヨン人びとの族やからなり 22 その核󠄂數󠄄かずへられし者ものの數󠄄かずすなはち一箇か月󠄃げつ以上いじやうの男子をとこの數󠄄かずは都合あはせて七千五百人にん 23 ゲルシヨン人びとの族やからは凡すべて幕屋まくやの後うしろすなはち西にしの方かたに營えいを張はるべし 24 而しかしてラエルの子こエリアサフ、ゲルシヨン人びとの牧伯つかさとなるべし 25 集會しふくわいの幕屋まくやにおけるゲルシヨンの子孫しそんの職守つとめは幕屋まくやと天てん幕まくとその頂蓋おほひおよび集會しふくわいの幕屋まくやの入いり口くちの幔とばりと 26 庭󠄄にはの幕まくおよび幕屋まくやと壇だんの周󠄃圍󠄃まはりなる庭󠄄にはの入いり口くちの幔とばりならびにその繩󠄂なは等など凡すべて之これに用もちふる物ものを守まもるべき事ことなり

27 またコハテよりアムラミ人びとの族やからイヅハリ人びとの族やからヘブロン人びとの族やからウジエリ人びとの族やから出いでたり是これすなはちコハテ人びとの族やからなり 28 一箇か月󠄃げつ以上いじやうの男子をとこの數󠄄かずは都合あはせて八千六百人にん是これみな聖󠄃所󠄃きよきところの職守つとめを守まもるべき者ものなり 29 コハテの子孫しそんの族やからは凡すべて幕屋まくやの南みなみの方かたに營えいを張はるべし 30 而しかしてウジエルの子こエリザパン、コハテ人びとの族やからの牧伯つかさとなるべし 31 彼等かれらの職守つとめは律法おきての櫃はこ 案つくゑ 燈臺とうだい 諸しよ壇だんおよび聖󠄃所󠄃きよきところの役事つとめに用もちふる器具󠄄うつはならびに幔とばり等など凡すべて其處そこに用もちふる物ものを守まもるべき事ことなり 32 祭司さいしアロンの子こエレアザル、レビ人びとの牧伯つかさの長かしらとなり且かつ聖󠄃所󠄃きよきところの職つとめを守まもる者ものを統轄つかさどるべし

33 又󠄂またメラリよりマヘリ人びとの族やからとムシ人びとの族やから出いでたり是これすなはちメラリの族やからなり 34 その核󠄂數󠄄かぞへられし者ものすなはち一箇か月󠄃げつ以上いじやうの男子をとこの數󠄄かずは六千二百人にん 35 アビハイルの子こツリエル、メラリの族やからの牧伯つかさとなり此この族やから幕屋まくやの北きたの方かたに營えいを張はるべし 36 メラリの子孫しそんの管理つかさどるべき者もの職守つとめとすべき者ものは幕屋まくやの板いたとその橫よこ木ぎその柱󠄃はしらその座ざその諸もろ〳〵の器具󠄄うつはおよび其それに用もちふる一切すべての物もの 37 ならびに庭󠄄にはの周󠄃圍󠄃まはりの柱󠄃はしらとその座ざその釘くぎおよびその繩󠄂なはなり

38 また幕屋まくやの前󠄃まへその東ひがしの方かたすなはち集會しふくわいの幕屋まくやの東ひがしの方かたにはモーセとアロンおよびアロンの子等こども營えいを張はりイスラエルの子孫ひと〴〵の職守つとめに代かはりて聖󠄃所󠄃きよきところの職守つとめを守まもるべし外人ぐわいじんの近󠄃ちかづく者ものは殺ころされん
 243㌻ 
39 モーセとアロン、ヱホバの言ことばに依よりレビ人びとを悉こと〴〵く核󠄂數󠄄かぞへたるに一箇か月󠄃げつ以上いじやうの男子をとこの數󠄄かず二萬まん二千ありき〘185㌻〙

40 ヱホバまたモーセに言いひたまはく汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちの首出うひごたる男子をとこの一箇か月󠄃げつ以上いじやうなる者ものを盡こと〴〵く數󠄄かぞへてその名なの數󠄄かずを計はかれ 41 我われはヱホバなり我わがために汝なんぢレビ人びとを取とりてイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちなる諸もろ〳〵の首出子うひごに代かへまたレビ人びとの家畜かちくを取とりてイスラエルの子孫ひと〴〵の家畜かちくの中うちなる諸すべての首出うひごに代かふべし 42 モーセすなはちヱホバの己おのれに命めいじたまへるごとくにイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちなる首出子うひごを盡こと〴〵く數󠄄かぞへたり 43 その數󠄄かぞへられし首出うひごなる男子をとこの一箇か月󠄃げつ以上いじやうなる者ものはその名なの數󠄄かずに依よれば都合あはせて二萬まん二千二百七十三人にんなりき

44 すなはちヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 45 汝なんぢレビ人びとを取とりてイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちなる諸すべての首出子うひごに代かへまたレビ人びとの家畜かちくを取とりて彼等かれらの家畜かちくに代かへよレビ人びとはわが所󠄃有󠄃ものとならん我われはヱホバなり 46 またイスラエルの子孫ひと〴〵の首出子うひごはレビ人びとより多おほきこと二百七十三人にんなれば是等これらをば贖あがなふべき者ものとなし 47 その頭かしら數󠄄かずに依よりて一人ひとりごとに五シケルを取とるべし即すなはち聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがひて之これを取とるべきなり一シケルは二十ゲラなり 48 汝なんぢその餘あまれる者ものの贖あがなひの金かねをアロンとその子等こらに付わたすべし 49 是こゝにおいてモーセ、レビ人びとをもて贖あがなひ餘あませるところの者ものの贖あがなひの金かねを取とれり 50 即すなはちモーセ、イスラエルの子孫ひと〴〵の首出子うひごの中うちより聖󠄃所󠄃きよきところのシケルにしたがひて金かね千三百六十五シケルを取とり 51 その贖あがなはるゝ者ものの金かねをヱホバの言ことばにしたがひてアロンとその子等こらに付わたせりヱホバのモーセに命めいじたまひし如ごとし

第4章

1 ヱホバまたモーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 2 レビの子孫しそんの中うちよりコハテの子孫しそんの總󠄂そう數󠄄すうをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて計しらべ
 244㌻ 
3 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく軍ぐん團だんに入いり集會しふくわいの幕屋まくやに働作はたらきをなすことを得うる者ものをことごとく數󠄄かぞへよ 4 コハテの子孫しそんが集會しふくわいの幕屋まくやにおいてなすべき勤務つとめは至聖󠄃物いときよきものに關かゝはる者ものにして是かくのごとし 5 即すなはち營えいを進󠄃すゝむる時ときはアロンとその子等こらまづ往󠄃ゆきて障蔽へだての幕まくを取とりおろし之これをもて律法おきての櫃はこを覆󠄄おほひ 6 その上うへに獾まみの皮かはの蓋おほひをほどこしまたその上うへに總󠄂そう靑あをの布ぬのを打うちかけその杠さをを差さしいるべし 7 また供前󠄃そなへのパンの案つくゑの上うへには靑あをき布ぬのを打うちかけその上うへに皿さら 匙さじ 杓󠄃しやくおよび酒さけを灌そゝぐ斝さかづきを置おきまた常供じやうくのパンをその上うへにあらしめ 8 紅くれなゐの布ぬのをその上うへに打うちかけ獾まみの皮かはの蓋おほひをもてこれを覆󠄄おほひ而しかしてその杠さをを差さしいるべし〘186㌻〙 9 また靑あをき布ぬのを取とりて燈臺とうだいとその盞さらその燈鉗しんかきその剪燈しんとり盤ざらおよび其それに用もちふる諸もろ〳〵の油あぶらの器うつはを覆󠄄おほひ 10 獾まみの皮かはの蓋おほひの內うちに燈臺とうだいとその諸もろ〳〵の器うつはをいれてこれを棹さをにかくべし 11 また金きんの壇だんの上うへに靑あをき布ぬのを打うちかけ獾まみの皮かはの蓋おほひをもて之これを蓋おほひその杠さをを差さしいるべし 12 また聖󠄃所󠄃きよきところの役事つとめに用もちふる役事つとめの器うつはをことごとく取とり靑あをき布ぬのに裹つゝみ獾まみの皮かはの蓋おほひをもてこれを蓋おほひて棹さをにかくべし 13 また壇だんの灰󠄃はひを取とりさりて紫むらさきの布ぬのをその壇だんに打うちかけ 14 その上うへに役事つとめをなすに用もちふる諸もろ〳〵の器具󠄄うつはすなはち火ひ鼎ざら 肉󠄁叉にくさし 火鏟じうのう 鉢はちおよび壇だんの一切すべての器具󠄄うつはをこれに載のせ獾まみの皮かはの蓋おほひをその上うへに打うちかけ而しかしてその杠さをを差さしとほすべし 15 營えいを進󠄃すゝむるにあたりてアロンとその子等こら聖󠄃所󠄃きよきところと聖󠄃所󠄃きよきところの一切すべての器具󠄄うつはを蓋おほふことを畢をはりたらば即すなはちコハテの子孫しそんいり來きたりてこれを舁かくべし然さりながら彼等かれらは聖󠄃物きよきものに捫さはるべからず恐おそらくは死しなん集會しふくわいの幕屋まくやの中うちなる是等これらの物ものはコハテの子孫しそんの擔になふべき者ものなり 16 祭司さいしアロンの子こエレアザルは燈火ともしびの油あぶら 馨かうばしき香かう 常供じやうくの素祭そさいおよび灌そゝぎ膏あぶらを司つかさどりまた幕屋まくやの全󠄃體ぜんたいとその中うちなる一切すべての聖󠄃物きよきものおよび其處そこの諸もろ〳〵の器具󠄄うつはを司つかさどるべし

17 ヱホバまたモーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 18 汝等なんぢらコハテ人びとの宗族やからの者ものをしてレビ人びとの中うちより絕たゝるゝに至いたらしむる勿なかれ
 245㌻ 
19 彼等かれらが至聖󠄃物いときよきものに近󠄃ちかづく時ときに生命いのちを保たもちて死しぬることなからん爲ために汝等なんぢらかく之これに爲なすべし即すなはちアロンとその子等こらまづ入いり彼等かれらをして各箇おの〳〵その役事はたらきに就つかしめその擔になふべき物ものを取とらしむべし 20 彼等かれらは入いりて須臾󠄂しばらくも聖󠄃物きよきものを觀みるべからず恐おそらくは死しなん

21 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 22 汝なんぢゲルシヨンの子孫しそんの總󠄂そう數󠄄すうをその父󠄃祖ふその家いへに依よりその宗族やからに循したがひてしらべ 23 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく軍ぐん團だんに入いり集會しふくわいの幕屋まくやに動作はたらきをなすことを得うる者ものをことごとく數󠄄かぞへよ 24 ゲルシヨン人びとの働はたらく事ことと擔になふ物ものは是かくのごとし 25 即すなはち彼等かれらは幕屋まくやの幕まくと集會しふくわいの天てん幕まくおよびその頂蓋おほひとその上うへなる貛まみの皮かはの蓋おひならびに集會しふくわいの天てん幕まくの入いり口くちの幔とばりを擔になひ 26 庭󠄄にはの幕まくおよび幕屋まくやと壇だんの周󠄃圍󠄃まはりなる庭󠄄にはの門もんの入いり口くちの幔とばりとその繩󠄂なはならびにそれに用もちふる諸もろ〳〵の器具󠄄うつはと其それがために造󠄃つくれる一切すべての物ものを擔になふべし斯かく動作はたらくべきなり 27 ゲルシヨンの子孫しそんの一切すべての役事はたらきすなはちその擔になふところと働はたらくところはアロンとその子等こらの命めいに循したがふべきなり汝等なんぢらは彼等かれらにその擔になふべき物ものを割󠄅わり交󠄄わたしてこれを守まもらしむべし 28 ゲルシヨンの子孫しそんの宗族やからが集會しふくわいの幕屋まくやにおいて爲なすべき動作はたらきは是かくのごとし彼等かれらの守まもる所󠄃ところは祭司さいしアロンの子こイタマルこれを監督つかさどるべし〘187㌻〙

29 メラリの子孫しそんもまた汝なんぢこれをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて計しらべ 30 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく軍ぐん團だんに入いり集會しふくわいの幕屋まくやにおいて勤務つとめをなすことを得うる者ものを盡こと〴〵く數󠄄かぞへよ 31 彼等かれらが集會しふくわいの幕屋まくやにおいて爲なすべき一切すべての役事はたらきすなはちその擔になひ守まもるべき物ものは是かくのごとし幕屋まくやの板いたその橫よこ木ぎその柱󠄃はしらその座ざ 32 庭󠄄にはの四周󠄃まはりの柱󠄃はしらその座ざその釘くぎその繩󠄂なはおよびこれがために用もちふる一切すべての器具󠄄うつはなり彼等かれらが擔になひ守まもるべき器具󠄄うつはは汝等なんぢらその名なを按しらべて之これを數󠄄かぞふべし 33 是これすなはちメラリの子孫しそんの族やからがなすべき役事はたらきにして彼等かれらは祭司さいしアロンの子こイタマルの監督かんとくをうけて集會しふくわいの幕屋まくやにおいて此このすべての役事はたらきを爲なすべきなり
 246㌻ 

34 是こゝにおいてモーセとアロンおよび會衆くわいしうの牧伯等つかさたちコハテの子孫しそんをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひてしらべ 35 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく軍ぐん團だんに入いり集會しふくわいの幕屋まくやにおいて勤務つとめをなすことを得うる者ものを盡こと〴〵く數󠄄かぞへたるに 36 その宗族やからにしたがひて數󠄄かぞへられし者もの二千七百五十人にんありき 37 是これすなはちコハテ人びとの族やからの數󠄄かぞへられし者ものにして皆みな集會しふくわいの幕屋まくやに於おいて役事はたらきをなすことを得うる者ものなりモーセとアロン、ヱホバがモーセによりて命めいじたまひし所󠄃ところにしたがひて之これを數󠄄かぞへたり

38 またゲルシヨンの子孫しそんをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて計しらべ 39 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく軍ぐん團だんに入いり集會しふくわいの幕屋まくやにおいて勤務つとめをなすことを得うる者ものを數󠄄かぞへたるに 40 その宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて數󠄄かぞへられし者もの二千六百三十人にんありき 41 是これすなはちゲルシヨンの子孫しそんの族やからの數󠄄かぞへられし者ものにして皆みな集會しふくわいの幕屋まくやにおいて勤務つとめをなすことを得うる者ものなりモーセとアロン、ヱホバの命めいにしたがひて之これを數󠄄かぞへたり

42 またメラリの子孫しそんの族やからをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて計しらべ 43 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく軍ぐん團だんに入いり集會しふくわいの幕屋まくやにおいて勤務つとめをなすことを得うる者ものを數󠄄かぞへたるに 44 その宗族やからにしたがひて數󠄄かぞへられし者もの三千二百人にんありき 45 是これすなはちメラリの子孫しそんの族やからの數󠄄かぞへられし者ものなりモーセとアロン、ヱホバのモーセによりて命めいじたまひし所󠄃ところにしたがひて之これを數󠄄かぞへたり〘188㌻〙

46 モーセとアロンおよびイスラエルの牧伯等つかさたちレビ人びとをその宗族やからに依よりその父󠄃祖ふその家いへにしたがひてしらべ 47 三十歳さい以上いじやう五十歳さいまでにして能よく來きたりて集會しふくわいの幕屋まくやの役事はたらきを爲なし且かつこれを擔になふ業わざを爲なす者ものを數󠄄かぞへたるに 48 その數󠄄かぞへられしものの數󠄄かず都合あはせて八千五百八十人にんなりき 49 ヱホバの命めいにしたがひてモーセかれらを數󠄄かぞへ彼等かれらをして各人おの〳〵その役事はたらきに就つかしめかつその擔になふ所󠄃ところをうけもたしめたりヱホバの命めいにしたがひて數󠄄かぞへたるところ是かくのごとし
 247㌻ 

第5章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじて癩らい病びやう人にんと流りう出しゆつある者ものと死骸しかばねに汚けがされたる者ものとを盡こと〴〵く營えいの外そとに出いださしめよ 3 男女なんによをわかたず汝等なんぢらこれを出いだして營えいの外そとに居をらしめ彼等かれらをしてその營えいを汚けがさしむべからず我われその諸しよ營えいの中なかに住󠄃すむなり 4 イスラエルの子孫ひと〴〵かく爲なして之これを營えいの外そとに出いだせりすなはちヱホバのモーセに吿つげたまひし如ごとくにイスラエルの子孫ひと〴〵然しかなしぬ

5 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 6 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげよ男をとこまたは女をんなもし人ひとの犯をかす罪つみを犯をかしてヱホバに悖もとりその身み罪つみある者ものとならば 7 その犯をかせし罪つみを言いひあらはしその物ものの代價あたひにその五分󠄃ぶんの一を加くはへてこれを己おのが罪つみを犯をかせる者ものに付わたしてその償つくのひを爲なすべし 8 然されど若もしその罪つみの償つくのひを受うくべき親戚しんせきその人ひとにあらざる時ときはその罪つみの償つくのひをヱホバになして之これを祭司さいしに歸きせしむべしまた彼かれのために用もちひて贖あがなひをなすところの贖罪あがなひの牡羊をひつじも祭司さいしに歸きす 9 イスラエルの子孫ひと〴〵の擧祭きよさいとなして祭司さいしに携たづさへ來きたる所󠄃ところの聖󠄃物きよきものは皆みな祭司さいしに歸きす 10 諸すべての人ひとの聖󠄃別きよめて獻さゝぐる物ものは祭司さいしに歸きし凡すべて人ひとの祭司さいしに付わたす物ものは祭司さいしに歸きするなり

11 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 12 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ人ひとの妻つま道󠄃みちならぬ事ことを爲なしてその夫をつとに罪つみを犯をかすあり 13 人ひとかれと交󠄄かう合がふしたるにその事こと夫をつとの目めにかくれて露顯あらはれず彼かれその身みを汚けがしたれどこれが證人しようにんとなる者ものなく彼かれまたその時ときに執とらへられもせざるあり 14 すなはち妻つまその身みを汚けがしたる事ことありて夫をつと猜疑うたがひの心こゝろを起󠄃おこしてその妻つまを疑うたがふことあり又󠄂または妻つまその身みを汚けがしたる事ことなきに夫をつと猜疑うたがひの心こゝろを起󠄃おこしてその妻つまを疑うたがふことある時ときは 15 夫をつとその妻つまを祭司さいしの許もとに携たづさへきたり大おほ麥むぎの粉󠄃こ一エパの十分󠄃ぶんの一をこれがために禮物そなへものとして持もちきたるべしその上うへに油あぶらを灌そゝぐべからずまた乳󠄃香にうかうを加くはふべからず是これは猜疑うたがひの禮物そなへもの記念おぼえの禮物そなへものにして罪つみを誌おぼえしむる者ものなればなり〘189㌻〙
 248㌻ 

16 祭司さいしはまたその婦󠄃人をんなを近󠄃ちかく進󠄃すゝませてヱホバの前󠄃まへに立たゝしめ 17 瓦やきものの器うつはに聖󠄃きよき水みづを入いれ幕屋まくやの下したの地ちの土つちを取とりてその水みづに放はなち 18 其その婦󠄃人をんなをヱホバの前󠄃まへに立たゝせ婦󠄃人をんなにその頭かしらを露あらはさしめて記念おぼえの禮物そなへものすなはち猜疑うたがひの禮物そなへものをその手てに持もたすべし而しかして祭司さいしは詛のろひを來きたらするとこるの苦にがき水みづを手てに執とり 19 婦󠄃をんなを誓ちかはせてこれに言いふべし人ひともし汝なんぢと寢いねたる事ことあらず汝なんぢまた汝なんぢの夫をつとを措おきて道󠄃みちならぬ事ことを爲なして汚穢けがれに染そみしこと無なくば詛のろひを來きたらする此この苦にがき水みづより害󠄅がいを受うくること有󠄃あらざれ 20 然されど汝なんぢもし汝なんぢの夫をつとを措おき道󠄃みちならぬ事ことを爲なしてその身みを汚けがし汝なんぢの夫をつとならざる人ひとと寢いねたる事ことあらば 21 (祭司さいしその婦󠄃人をんなをして詛のろひを來きたらする誓ちかひをなさしめて祭司さいしその婦󠄃人をんなに言いふべし)ヱホバ汝なんぢの腿󠄃もゝを痩やせしめ汝なんぢの腹はらを脹ふくれしめ汝なんぢをして汝なんぢの民たみの指さして詛のろふ者もの指さして誓ちかふ者ものとならしめたまへ 22 また詛のろひを來きたらするこの水みづ汝なんぢの腸はらわたにいりて汝なんぢの腹はらを脹ふくれさせ汝なんぢの腿󠄃もゝを痩やせさせんとその時とき婦󠄃人をんなはアーメン、アーメンと言いふべし

23 而しかして祭司さいしこの詛のろひを書ふみに筆かき記しるしその苦にがき水みづにて之これを洗あらひおとし 24 婦󠄃人をんなをしてその詛のろひを來きたらする水みづを飮のましむべしその詛のろひを來きたらする水みづかれの中うちにいりて苦にがくならん 25 祭司さいしまづその婦󠄃人をんなの手てより猜疑うたがひの禮物そなへものを取とりその禮物そなへものをヱホバの前󠄃まへに搖ふりてこれを壇だんに持もち來きたり 26 而しかして祭司さいし其その禮物そなへものの中うちより記念おぼえの分󠄃ぶん一握ひとつかみをとりて之これを壇だんの上うへに焚やき然しかる後のち婦󠄃人をんなにその水みづを飮のましむべし 27 その水みづを之これに飮のましめたる時ときはもしかれその身みを汚けがし夫をつとに罪つみを犯をかしたる事ことあるに於おいてはその詛のろひを來きたらする水みづかれの中うちに入いりて苦にがくなりその腹はら脹ふくれその腿󠄃もゝ痩やせて自己おのれはその民たみの指さして詛のろふ者ものとならん 28 然されど彼かれもしその身みを汚けがしゝ事ことあらずして潔󠄄きよからば害󠄅がいを受うけずして能よく子こを生うまん
 249㌻ 

29 是これすなはち猜疑うたがひの律法おきてなり妻つまたる者ものその夫をつとを措おき道󠄃みちならぬ事ことを爲なして身みを汚けがしゝ時とき 30 また夫をつとたる者もの猜疑うたがひの心こゝろを起󠄃おこしてその妻つまを疑うたがふ時ときはその婦󠄃人をんなをヱホバの前󠄃まへにおきて祭司さいしその律法おきてのごとく之これに行おこなふべきなり 31 斯かくせば夫をつとは罪つみなく妻つまはその罪つみを任おはん

第6章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて之これに言いへ男をとこまたは女をんな俗ぞくを離はなれてナザレ人びとの誓願せいぐわんを立たて俗ぞくを離はなれてその身みをヱホバに歸きせしむる時ときは 3 葡萄ぶだう酒しゆと濃酒こきさけを斷たち葡萄ぶだう酒しゆの醋すとなれる者ものと濃酒こきさけの醋すとなれる者ものを飮のまずまた葡萄ぶだうの汁しるを飮のまず葡萄ぶだうの鮮なまなる者ものをも乾ほしたる者ものをも食󠄃くらはざるべし 4 その俗ぞくを離はなれをる日ひの間あひだは都すべて葡萄ぶだうの樹きより取とりたる者ものはその核󠄂たねより皮かはまで一切すべて食󠄃くらふべからざるなり〘190㌻〙

5 その誓願せいぐわんを立たてて俗ぞくを離はなれをる日ひの間あひだは都すべて薙刀かみそりをその頭かうべにあつべからずその俗ぞくを離はなれて身みをヱホバに歸きせしめたる日ひの滿みつるまで彼かれは聖󠄃きよければその頭髮かみのけを長のばしおくべし

6 その俗ぞくを離はなれて身みをヱホバに歸きせしむる日ひの間あひだは凡すべて死骸しかばねに近󠄃ちかづくべからず 7 其その父󠄃母ふぼ兄弟きやうだい姉妹しまいの死しにたる時ときにもこれがために身みを汚けがすべからず其そはその俗ぞくを離はなれて神かみに歸きしたる記號しるしその首かうべにあればなり 8 彼かれはその俗ぞくを離はなれをる日ひの間あひだは凡すべてヱホバの聖󠄃者きよきものなり

9 もし人ひと計はからずも彼かれの傍かたはらに死しにてそのナザレの頭かうべを汚けがすことあらばその身みを潔󠄄きよむる日ひに頭かうべを剃そるべしすなはち第七日なぬかめにこれを剃そるべきなり 10 而しかして第八日やうかめに鳲鳩やまばと二羽はかまたは雛わかき鴿いへばと二羽はを祭司さいしに携たづさへきたり集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにいたるべし 11 斯かくて祭司さいしはその一ひとつを罪祭ざいさいに一ひとつを燔祭はんさいに献さゝげ彼かれが屍しかばねに由よりて獲えたる罪つみを贖あがなひまたその日ひにかれの首かうべを聖󠄃潔󠄄きよくすべし 12 彼かれまたその俗ぞくを離はなれてヱホバに歸きするの日ひを新あらたにし當歳たうさいの羔羊こひつじを携たづさへきたりて愆祭けんさいとなすべし彼かれその俗ぞくを離はなれをる時ときに身みを汚けがしたれば是これより前󠄃さきの日ひはその中うちに算かぞふべからざるなり
 250㌻ 

13 ナザレ人びとの律法おきては是かくのごとしその俗ぞくを離はなるゝの日ひ滿みちたる時ときはその人ひとを集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに携たづさへいたるべし 14 斯かくてその人ひとは禮物そなへものをヱホバにさゝぐべし即すなはち當歳たうさいの羔羊こひつじの牡をすの全󠄃まつたき者もの一匹󠄃ひとつを燔祭はんさいとなし當歳たうさいの羔羊こひつじの牝めすの全󠄃まつたき者もの一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいとなし牡羊をひつじの全󠄃まつたき者もの一匹󠄃ひとつを酬恩祭しうおんさいとなし 15 また無酵たねいれぬパン一ひと筐かご 麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへて作つくれる菓くわ子し 油あぶらを塗ぬりたる酵たねいれぬ煎餅せんべいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの物ものを持もちきたるべし 16 斯かくて祭司さいしこれをヱホバの前󠄃まへに携たづさへきたりその罪祭ざいさいと酬恩祭しうおんさいを獻さゝげ 17 またその牡羊をひつじを筐かごの中うちなる酵たねいれぬパンとあはせこれを酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへとしヱホバに獻さゝぐべし祭司さいしまたその素祭そさいと灌祭くわんさいをも獻さゝぐべきなり 18 ナザレ人びとは集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに於おいてそのナザレの頭かうべを剃そりそのナザレの頭かうべの髮けを取とりてこれを酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの下したの火ひに放はなつべし 19 祭司さいしその牡羊をひつじの煮にえたる肩󠄃かたと筐かごの中うちの酵たねいれぬ菓くわ子し一箇ひとつと酵たねいれぬ煎餅せんべい一箇ひとつをとりてこれをナザレ人びとがそのナザレの頭かうべを剃そるにおよびてこれをその手てに授さづけ 20 而しかして祭司さいしヱホバの前󠄃まへにて之これを搖ふりて搖祭えうさいとなすべし是これは聖󠄃物きよきものにしてその搖ふれる胸むねと擧あげたる腿󠄃もゝとともに祭司さいしに歸きすべし斯かくて後のちナザレ人びとは洒さけを飮のむことを得う〘191㌻〙

21 是これすなはち誓願せいぐわんを立たてたるナザレ人びとがその俗ぞくを離はなれ居をりし事ことによりてヱホバに禮物そなへものを獻さゝぐるの律法おきてなり此この外ほかにまたその能力ちからの及およぶところの物ものを献さゝぐることを得うべし即すなはちその立たてたる誓願せいぐわんのごとくその俗ぞくを離はなるゝの律法おきてにしたがひて爲なすべきなり

22 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 23 アロンとその子等こらに吿つげて言いへ汝等なんぢら斯かくのごとくイスラエルの子孫ひと〴〵を祝しゆくして言いふべし 24 願ねがはくはヱホバ汝なんぢを惠めぐみ汝なんぢを守まもりたまへ 25 願ねがはくはヱホバその面かほをもて汝なんぢを照てらし汝なんぢを憐あはれみたまへ
 251㌻ 
26 願ねがはくはヱホバその面かほを擧あげて汝なんぢを眷かへりみ汝なんぢに平󠄃安へいあんを賜たまへと 27 かくして彼等かれら吾わが名なをイスラエルの子孫ひと〴〵に蒙かうむらすべし然さらば我われかれらを惠めぐまん

第7章

1 モーセ幕屋まくやを建󠄄たてをはり之これに膏あぶらを灌そゝぎてこれを聖󠄃別きよめまたその一切すべての器具󠄄うつはおよびその壇だんとその一切すべての器具󠄄うつはに膏あぶらを灌そゝぎて之これを聖󠄃別きよめたる日ひに 2 イスラエルの牧伯等つかさたちすなはちその諸宗族やから〳〵の長かしら諸支󠄂派󠄄わかれ〳〵の牧伯つかさにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものを監督つかさどる者等ものども獻さゝげ物ものを爲なせり 3 彼等かれらその禮物そなへものをヱホバに持もちきたるに蓋おひある車くるま六輛りやうと牛うし十二匹󠄃ひきあり牧伯つかさ二人ふたりに車くるま一輛りやう一人ひとりに牛うし一匹󠄃ひきなり即すなはちこれか幕屋まくやの前󠄃まへにひき至いたれり 4 時ときにヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 5 汝なんぢこれを彼等かれらより取とりて集會しふくわいの幕屋まくやの用ように供そなへレビ人びとにその職分󠄃つとめ職分󠄃つとめにしたがひて之これを授わたすべし 6 是こゝにおいてモーセその車くるまと牛うしを取とりて之これをレビ人びとに授わたせり 7 即すなはちゲルシヨンの子孫しそんにはその職分󠄃つとめを按かんがへて車くるま二輛りやうと牛うし四匹󠄃ひきを授わたし 8 メラリの子孫しそんにはその職分󠄃つとめを按かんがへて車くるま四輛りやうと牛うし八匹󠄃ひきを授わたし祭司さいしアロンの子こイタマルをしてこれを監督つかさどらしめたり 9 然されどコハテの子孫しそんには何なにをも授わたさゞりき是こは彼等かれらが聖󠄃所󠄃きよきところになすべき職分󠄃つとめはその肩󠄃かたをもて擔になふの事ことなるが故ゆゑなり 10 壇だんに膏あぶらを灌そゝぐ日ひに牧伯等つかさたち壇だん奉納󠄃をさめの禮物そなへものを携たづさへ來きたり牧伯等つかさたちその禮物そなへものを壇だんの上うへに獻さゝげたり 11 ヱホバ先さきにモーセに言いひたまひけるは牧伯等つかさたちは一日にちに一人ひとり宛づゝその壇だん奉納󠄃をさめの禮物そなへものを獻さゝぐべし

12 第だい一日にちに禮物そなへものを獻さゝげし者ものはユダの支󠄂派󠄄わかれのアミナダブの子こナシヨンなり 13 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふ此この二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 14 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 15 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ
 252㌻ 
16 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ〘192㌻〙 17 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝアミナダブの子こナションの禮物そなへものは是かくの如ごとし

18 第だい二日にちにはイッサカルの牧伯つかさツアルの子こネタニエル獻さゝげ納󠄃ものを爲なせり 19 その獻さゝげし禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふ此この二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 20 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 21 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 22 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 23 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ ツアルの子こネタニエルの禮物そなへものは是かくのごとし

24 第だい三日にちにはゼブルンの子孫しそんの牧伯つかさヘロンの子こエリアブ獻さゝげ納󠄃ものを爲なせり 25 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふ此この二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 26 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 27 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 28 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 29 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ ヘロンの子こエリアブの禮物そなへものは是かくのごとし

30 第だい四日にちにはルベンの子孫しそんの牧伯つかさシデウルの子こエリヅル獻さゝげ納󠄃ものを爲なせり 31 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふ此この二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 32 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 33 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ 一匹󠄃ひとつ當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 34 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 35 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ シデウルの子こエリヅルの禮物そなへものは是かくのごとし
 253㌻ 

36 第だい五日にちにはシメオンの子孫しそんの牧伯つかさツリシヤダイの子こシルミエル獻さゝげ物ものを爲なせり 37 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふ此この二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 38 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 39 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 40 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 41 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當たう歳さいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ ツリシヤダイの子こシルミエルの禮物そなへものは是かくのごとし〘193㌻〙

42 第だい六日にちにはガドの子孫しそんの牧伯つかさデウエルの子こエリアサフ獻さゝげ納󠄃ものをなせり 43 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふこの二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 44 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 45 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 46 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 47 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ デウエルの子こエリアサフの禮物そなへものはかくのごとし

48 第だい七日にちにはエフライムの子孫しそんの牧伯つかさアミホデの子こエリシヤマ獻さゝげ納󠄃ものをなせり 49 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふ此この二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 50 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 51 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 52 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 53 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ アミホデの子こエリシヤマの禮物そなへものは是かくのごとし

54 第だい八日にちにはマナセの子孫しそんの牧伯つかさパダヅルの子こガマリエル獻さゝげ納󠄃ものをなせり
 254㌻ 
55 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケルみな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふこの二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 56 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 57 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 58 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 59 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ パダヅルの子こガマリエルの禮物そなへものは是かくのごとし

60 第だい九日にちにはベニヤミンの子孫しそんの牧伯つかさギデオニの子こアビダン獻さゝげ納󠄃ものをなせり 61 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケルみな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふこの二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 62 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 63 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 64 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 65 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ ギデオニの子こアビダンの禮物そなへものは是かくのごとし

66 第だい十日にちにはダンの子孫しそんの牧伯つかさアミシヤダイの子こアヒエゼル獻さゝげ納󠄃ものをなせり 67 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケル皆みな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふこの二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす〘194㌻〙 68 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 69 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 70 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 71 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ アミシヤダイの子こアヒエゼルの禮物そなへものは是かくのごとし

72 第だい十一日にちにはアセルの子孫しそんの牧伯つかさオクランの子こパギエル獻さゝげ納󠄃ものを爲なせり 73 その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケルみな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふこの二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 74 亦また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす
 255㌻ 
75 亦また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 76 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 77 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ オクランの子こパギエルの禮物そなへものは是かくのごとし

78 第だい十二日にちにはナフタリの子孫しそんの牧伯つかさエナンの子こアヒラ獻さゝげ物ものをなせり 79 其その禮物そなへものは銀ぎんの皿さら一箇ひとつその重おもさは百三十シケル銀ぎんの鉢はち一箇ひとつ是これは七十シケルみな聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがふこの二者ふたつには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる素祭そさいの品しなを充みたす 80 また金きんの匙さじの十シケルなる者もの一箇ひとつ是これには香かうを充みたす 81 また燔祭はんさいに用もちふる若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつ 82 罪祭ざいさいに用もちふる牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつ 83 酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる牛うし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ五匹󠄃いつゝ 牡山羊をやぎ五匹󠄃いつゝ 當歳たうさいの羔羊こひつじ五匹󠄃いつゝ エナンの子こアヒラの禮物そなへものは是かくのごとし

84 是これすなはち壇だんに油あぶらを灌そゝげる日ひにイスラエルの牧伯等つかさたちが獻さゝげたる壇だん奉納󠄃をさめの禮物そなへものなり即すなはち銀ぎんの皿さら十二 銀ぎんの鉢はち十二 金きんの匙さじ十二 85 銀ぎんの皿さらは各々おの〳〵百三十シケル鉢はちは各々おの〳〵七十シケル聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに依よればこの諸すべての銀ぎんの器うつははその重おもさ都合あはせて二千四百シケルなりき 86 また香かうを充みたせる金きんの匙さじ十二ありその重おもさは聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに依よれば各々おの〳〵十シケルその匙さじの金きんは都合あはせて百二十シケルなりき 87 また燔祭はんさいに用もちふる者ものは牡牛をうし十二 牡羊をひつじ十二 當歳たうさいの羔羊こひつじ十二ありき之これにその素祭そさいの物ものを加くはふまた罪祭ざいさいの牡山羊をやぎ十二あり 88 また酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへに用もちふる者ものは牡牛をうし二十四 牡羊をひつじ六十 牡山羊をやぎ六十 當歳たうさいの羔羊こひつじ六十あり壇だんに膏あぶらを灌そゝぎて後のちに獻さゝげたる壇だん奉納󠄃をさめの禮物そなへものは是かくのごとし

89 斯かくてモーセはヱホバと語ものいはんとて集會しふくわいの幕屋まくやに入いりけるに律法おきての櫃はこの上うへなる贖罪しよくざい所󠄃しゆの上うへ兩箇ふたつのケルビムの間あひだより聲こゑいでて己おのれに語ものいふを聽きけり即すなはち彼かれと語ものいへり〘195㌻〙

第8章

1 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 2 アロンに吿つげて之これに言いへ汝なんぢ燈火ともしびを燃ともす時ときは七なゝつの燈盞ともしびざらをして均ひとしく燈臺とうだいの前󠄃まへを照てらさしむべし
 256㌻ 
3 アロンすなはち然しかなし燈火ともしびを燈臺とうだいの前󠄃まへの方かたにむけて燃ともせりヱホバのモーセに命めいじたまへる如ごとし 4 燈臺とうだいの作法つくりは是かくのごとし是これは槌つちにて椎うちて作つくれる者もの即すなはちその臺だい座ざよりその花はなまで槌つちにて椎うちて作つくれる者ものなりモーセ、ヱホバの己おのれに示しめしたまへる式樣ひながたにてらしてこの燈臺とうだいを作つくれり

5 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 6 レビ人びとをイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちより取とりてこれを潔󠄄きよめよ 7 汝なんぢかく彼かれらに爲なして之これを潔󠄄きよむべし即すなはち罪つみを潔󠄄きよむる水みづを彼等かれらに灑そゝぎかけ彼等かれらにその身みをことごとく剃そらしめその衣服󠄃ころもを洗あらはしめて之これを潔󠄄きよめ 8 而しかして彼等かれらに若わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつと麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたる者ものを取とらしめよ汝なんぢまた別ほかに若わかき牡牛をうしを罪祭ざいさいのために取とるべし 9 斯かくて汝なんぢレビ人びとを集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへに携つれきたりてイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會くわいを集あつめ 10 而しかしてレビ人びとをヱホバの前󠄃まへに進󠄃すゝましめてイスラエルの子孫ひと〴〵に其その手てをレビ人びとの上うへに按おかしむべし 11 而しかしてイスラエルの子孫ひと〴〵の爲ためにレビ人びとを搖えう祭さいとなしてヱホバの前󠄃まへに獻さゝぐべし是これ彼かれらをしてヱホバの勤務つとめを爲なさしめんためなり 12 斯かくて汝なんぢレビ人びとにその手てをかの牛うしの頭かしらに按おかしめその一ひとつを燔祭はんさいとなしてヱホバに献さゝげ之これをもてレビ人びとのために贖罪あがなひをなすべし 13 即すなはちレビ人びとをアロンとその子等こらの前󠄃まへに立たゝしめ之これを搖えう祭さいとなしてヱホバに獻さゝぐべし

14 汝なんぢレビ人びとをイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちより區分󠄃わかちレビ人びとをしてわが所󠄃屬ものとならしむべし 15 斯かくて後のちレビ人びとは入いりて集會しふくわいの幕屋まくやの役事はたらきをなすべし汝なんぢかれらを潔󠄄きよめ之これを献さゝげて搖えう祭さいとなすべし 16 彼かれらはイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちよりして我われに獻さゝげらるる者ものなりイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちなる始はじめに生うまれたる者ものすなはちその首出子うひごの代かはりに我われかれらを取とるなり 17 イスラエルの子孫ひと〴〵の中うちの首出子うひごは人ひとたるも獸けものたるも凡すべてわが所󠄃屬ものとなるべし其そは我われエジプトの地ちにおいて首出子うひごを盡こと〴〵く擊うちころしたる時ときに彼等かれらを聖󠄃者きよきものとなして我われに屬ぞくせしめたればなり 18 是こゝをもて我われイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちの一切すべての首出子うひごの代かはりにレビ人びとを取とるなり
 257㌻ 
19 我われイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちよりレビ人びとを取とりて之これをアロンとその子等こらに與あたへ之これをして集合しふくわいの幕屋まくやにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵に代かはりてその役事はたらきを爲なさしめまたイスラエルの子孫ひと〴〵のために贖罪あがなひをなさしめん是これイスラエルの子孫ひと〴〵が聖󠄃所󠄃きよきところに近󠄃ちかづく時ときにイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに災害󠄅わざはひの起󠄃おこらざらんためなり〘196㌻〙

20 モーセとアロンおよびイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうヱホバがレビ人びとの事ことにつきてモーセに命めいじたまへる所󠄃ところに悉こと〴〵くしたがひてレビ人びとにおこなへり即すなはちイスラエルの子孫ひと〴〵かくの如ごとく彼等かれらに行おこなひたり 21 レビ人びと是こゝに於おいてその身みを潔󠄄きよめ衣服󠄃ころもを洗あらひたればアロンかれらをヱホバの前󠄃まへに獻さゝげて搖えう祭さいとなしアロンまた彼かれらのために贖罪あがなひをなして之これを潔󠄄きよめたり 22 斯かくて後のちレビ人びとは集會しふくわいの幕屋まくやに入いりてアロンとその子等こらの前󠄃まへにてその役事はたらきを爲なせり彼等かれらはレビ人びとの事ことにつきてヱホバのモーセに命めいじたまへる所󠄃ところに循したがひて斯かくのごとく之これを行おこなひたり

23 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 24 レビ人びとは斯かくなすべし即すなはち二十五歳さい以上いじやうの者ものは軍ぐん團だんに入いりて集會しふくわいの幕屋まくやの役事はたらきをなすべし 25 然されど五十歳さいよりは軍ぐん團だんを退󠄃しりぞきて休やすみ重かさねて役事はたらきをなすべからず 26 唯たゞ集會しふくわいの幕屋まくやにおいてその兄弟きやうだい等らをつかさどり且かつ伺うかゞひ守まもることを勤つとむべし役事はたらきを爲なすべからず汝なんぢレビ人びとをしてその職務つとめをなさしむるには斯かくのごとくなすべし

第9章

1 エジプトの國くにを出いでたる次󠄄つぎの年としの正しやう月󠄃ぐわつヱホバ、シナイの野のにてモーセに吿つげていひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵をして逾越節すぎこしのいはひをその期きにおよびて行おこなはしめよ 3 其その期き即すなはち此この月󠄃つきの十四日じふよつかの晩ばんにいたりて汝等なんぢらこれを行おこなふべし汝等なんぢらこれをおこなふにはその諸すべての條例のりとその諸すべての式法さだめに循したがふべきなり 4 是こゝにおいてモーセ、イスラエルの子孫ひと〴〵に逾越節すぎこしのいはひを行おこなふべき事ことを吿つげたれば 5 彼等かれら正しやう月󠄃ぐわつの十四日かの晩ばんにシナイの野のにて逾越節すぎこしのいはひを行おこなへり即すなはちイスラエルの子孫ひと〴〵はヱホバのモーセに命めいじたまへる所󠄃ところに盡こと〴〵く循したがひてこれを爲なしぬ
 258㌻ 
6 時ときに人ひとの死骸しかばねに身みを汚けがして逾越節すぎこしのいはひを行おこなふこと能あたはざる人々ひと〴〵ありてその日ひにモーセとアロンの前󠄃まへにいたれり 7 その人々ひと〴〵すなはち彼かれに言いふ我等われらは人ひとの死骸しかばねに身みを汚けがしたり然されば我われらはその期きにおよびてイスラエルの子孫ひと〴〵と偕ともにヱホバに禮物そなへものを献さゝぐることを得えざるべき乎か 8 モーセかれらに言いひけるは姑しばらく待まてヱホバ汝なんぢらの事ことを如何いかに宣のたまふかを聽きかん

9 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 10 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いへ汝等なんぢらまたは汝等なんぢらの子孫しそんの中うち死屍しかばねに身みを汚けがしたる人ひとも遠󠄄とほき途󠄃みちにある人ひとも皆みな逾越節すぎこしのいはひをヱホバにむかひて行おこなふべきなり 11 即すなはち二月󠄃ぐわつの十四日かの晩ばんに之これをおこなひ酵たねいれぬパンと苦にが菜󠄄なをそへて之これを食󠄃くらふべし〘197㌻〙 12 朝󠄃あしたまでこれを少許すこしも遺󠄃のこしおくべからず又󠄂またその骨ほねを一本ひとつも折をるべからず逾越節すぎこしのいはひの諸すべての條例のりにしたがひて之これを行おこなふべし 13 然されど人ひとその身み潔󠄄きよくありまた征途󠄃たびぢにもあらずして逾越節すぎこしのいはひを行おこなふことをせざる時ときはその人ひと民たみの中うちより斷たゝれん斯かゝる人ひとはその期きにおよびてヱホバの禮物そなへものを持もちきたらざるが故ゆゑにその罪つみを任おふべきなり 14 他國よそぐにの人ひともし汝なんぢらの中うちに寄寓やどりをりて逾越節すぎこしのいはひをヱホバにおこなはんとせば逾越節すぎこしのいはひの條例のりに依よりその法式さだめにしたがひて之これをおこなふべし他よそ國ぐにの人ひとにも自おのれの國くにの人ひとにもその條例のりは同一ひとつなるべし

15 幕屋まくやを建󠄄たてたる日ひに雲くも幕屋まくやを蔽おほへり是これすなはち律法おきての幕屋まくやなり而しかして夕ゆふべにいたれば幕屋まくやの上うへに火ひのごとき者ものあらはれて朝󠄃あしたにおよべり 16 即すなはち常つねに是かくのごとくにして晝ひるは雲くもこれを蔽おほひ夜よるは火ひのごとき者ものありき 17 雲くも幕屋まくやを離はなれて上のぼる時ときはイスラエルの子孫ひと〴〵直たゞちに途󠄃みちに進󠄃すゝみまた雲くもの止とゞまる所󠄃ところにイスラエルの子孫ひと〴〵營えいを張はれり 18 即すなはちイスラエルの子孫ひと〴〵はヱホバの命めいによりて途󠄃みちに進󠄃すゝみまたヱホバの命めいによりて營えいを張はり幕屋まくやの上うへに雲くもの止とゞまれる間あひだは營えいを張はりをれり 19 幕屋まくやの上うへに雲くもの止とゞまること日ひ久ひさしき時ときはイスラエルの子孫ひと〴〵ヱホバの職守つとめをまもりて途󠄃みちに進󠄃すゝまざりき 20 また幕屋まくやの上うへに雲くもの止とゞまる事こと日ひ少すくなき時ときも然しかり彼等かれらは只ただヱホバの命めいにしたがひて營えいを張はりヱホバの命めいにしたがひて途󠄃みちに進󠄃すゝめり
 259㌻ 
21 また雲くも夕ゆふべより朝󠄃あしたまで止とゞまり朝󠄃あしたにおよびてその雲くも昇のぼる時ときは彼等かれら途󠄃みちに進󠄃すゝめり夜よるにもあれ晝ひるにもあれ雲くもの昇のぼる時ときは即すなはち途󠄃みちに進󠄃すゝめり 22 二日ふつかにもあれ一月󠄃ひとつきにもあれまたは其それよりも多おほくの日ひにもあれ幕屋まくやの上うへに雲くもの止とゞまり居をる間あひだはイスラエルの子孫ひと〴〵營えいを張居はりゐて途󠄃みちに進󠄃すゝまずその昇のぼるにおよびて途󠄃みちに進󠄃すゝめり 23 即すなはち彼等かれらはヱホバの命めいにしたがひて營えいを張はりヱホバの命めいにしたがひて途󠄃みちに進󠄃すゝみ且かつモーセによりて傳つたはりしヱホバの命めいにしたがひてヱホバの職守つとめを守まもれり

第10章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢ銀ぎんの喇叭らつぱ二本ふたつを製つくれ即すなはち槌つちにて椎うちて之これを製つくり之これを用もちひて人ひとを呼よび集あつめまた營えいを進󠄃すゝますべし 3 この二者ふたつを吹ふくときは全󠄃ぜん會衆くわいしう集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに集あつまりて汝なんぢに就つくべし 4 もし只たゞその一ひとつを吹ふく時ときはイスラエルの千せん人にんの長かしらたるその牧伯等つかさたち集あつまりて汝なんぢに就つくべし 5 汝等なんぢらこれを吹ふき鳴ならす時ときは東ひがしの方かたに營えいを張はれる者もの途󠄃みちに進󠄃すゝむべし 6 また二次󠄄ふたゝびこれを吹ふきならす時ときは南みなみの方かたに營えいを張はれる者もの途󠄃みちに進󠄃すゝむべし凡すべて途󠄃みちに進󠄃すゝまんとする時ときは音󠄃おと長ながく喇叭らつぱを吹ふきならすべし〘198㌻〙 7 また會衆くわいしうを集あつむる時ときにも喇叭らつぱをふくべし但たゞし音󠄃おと長ながくこれを吹ふきならすべからず 8 アロンの子等こらの祭司さいしたる者ものどもその喇叭らつぱを吹ふくべし是これすなはち汝なんぢらが代々よゝながく守まもるべき例のりたるなり 9 また汝なんぢらの國くににおいて汝等なんぢらその己おのれを攻せむるところの敵てきと戰たゝかはんとて出いづる時ときは喇叭らつぱを吹ふきならすべし然しかせば汝等なんぢらの神かみヱホバ汝なんぢらを記憶おぼえて汝なんぢらをその敵てきの手てより救すくひたまはん 10 また汝なんぢらの喜樂よろこびの日ひ汝なんぢらの節せつ期きおよび月󠄃々つき〴〵の朔日ついたちには燔祭はんさいの上うへと酬恩祭しうおんさいの犧牲いけにへの上うへに喇叭らつぱを吹ふきならすべし然しかせば汝なんぢらの神かみこれに由よりて汝なんぢらを記憶おぼえたまはん我われは汝なんぢらの神かみヱホバ也なり
 260㌻ 

11 斯かくて第だい二年ねんの二月󠄃ぐわつの二十日はつかに雲くも律法おきての幕屋まくやを離はなれて昇のぼりければ 12 イスラエルの子孫ひと〴〵シナイの野のより出いでて途󠄃みちに進󠄃すゝみたりしがパランの野のにいたりて雲くも止とゞまれり 13 斯かくかれらはヱホバのモーセによりて命めいじたまへるところに遵󠄅したがひて途󠄃みちに進󠄃すゝむことを始はじめたり 14 首先いやさきにはユダの子孫しそんの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて進󠄃すゝめりユダの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはアミナダブの子こナシヨン 15 イッサカルの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはツアルの子こネタニエル 16 ゼブルンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはへロンの子こエリアブなりき

17 乃すなはち幕屋まくやを取とりくづしゲルシヨンの子孫しそんおよびメラリの子孫しそん幕屋まくやを擔になひて進󠄃すゝめり 18 次󠄄つぎにルベンの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて進󠄃すゝめりルベンの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはシデウルの子こエリヅル 19 シメオンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはツリシヤダイの子こシルミエル 20 ガドの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはデウエルの子こエリアサフなりき

21 コハテ人びと聖󠄃所󠄃きよきところを擔になひて進󠄃すゝめり是これが至いたるまでに彼かれその幕屋まくやを建󠄄たてをはる 22 次󠄄つぎにエフライムの子孫しそんの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて進󠄃すゝめりヱフライムの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはアミホデの子こエリシヤマ 23 マナセの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはパダヅルの子こガマリエル 24 ベニヤミンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはギデオニの子こアビダンなりき

25 次󠄄つぎにダンの子孫しそんの營えいの纛はたの下したにつく者ものその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて進󠄃すゝめりこの軍旅󠄃ぐんりよは諸しよ營えいの後あと驅おさへなりきダンの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはアミシヤダイの子こアヒエゼル 26 アセルの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはオクランの子こバギエル 27 ナフタリの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの軍旅󠄃ぐんりよの長かしらはエナンの子こアヒラなりき 28 イスラエルの子孫ひと〴〵はその途󠄃みちに進󠄃すゝむ時ときは是かくのごとくその軍旅󠄃ぐんりよにしたがひて進󠄃すゝみたり〘199㌻〙
 261㌻ 

29 茲こゝにモーセその外舅しふとなるミデアン人びとリウエルの子こホバブに言いひけるは我等われらはヱホバが甞かつて我われこれを汝等なんぢらに與あたへんと言いひたまひし處ところに進󠄃すゝみ行ゆくなり汝なんぢも我等われらとともに來きたれ我等われら汝なんぢをして幸福さいはひならしめん其そはヱホバ、イスラエルに福祉さいはひを降󠄄くださんと言いひたまひたればなり 30 彼かれモーセに言いふ我われは往󠄃ゆかじ我われはわが國くにに還󠄃かへりわが親しん族ぞくに至いたらん 31 モーセまた言いひけるは請󠄃こふ我等われらを棄すて去さるなかれ汝なんぢは我儕われらが曠野あれのに營えいを張はるを知しれば願ねがはくは我儕われらの目めとなれ 32 汝なんぢもし我儕われらとともに往󠄃ゆかばヱホバの我儕われらに降󠄄くだしたまふところの福祉さいはひを我儕われらまた汝なんぢにもおよぼさん

33 斯かくて彼等かれらヱホバの山やまをたち出いでて三日路みつかぢほど進󠄃すゝみ行ゆけりヱホバの契󠄅約けいやくの櫃はこその三日みつか路ぢの間あひだかれらに先さきだち行ゆきて彼等かれらの休息やすみ所󠄃どころを尋󠄃たづね覓もとめたり 34 彼等かれら營えいを出いでて途󠄃みちに進󠄃すゝむに當あたりて晝ひるはヱホバの雲くもかれらの上うへにありき

35 契󠄅約けいやくの櫃はこの進󠄃すゝまんとする時ときにはモーセ言いへりヱホバよ起󠄃たちあがりたまへ然さらば汝なんぢの敵てきは打うち散ちらされ汝なんぢを惡にくむ者等ものどもは汝なんぢの前󠄃まへより逃󠄄にげさらんと 36 またその止とゞまる時ときは言いへりヱホバよ千萬ちよろずのイスラエル人びとに歸かへりたまへ

第11章

1 茲こゝに民たみ災難わざはひに罹かゝれる者もののごとくにヱホバの耳みゝに呟つぶやきぬヱホバその怨言つぶやきを聞きゝて震怒いかりを發はつしたまひければヱホバの火ひかれらに向むかひて燃もえいでその營えいの極端はしを燒やけり 2 是こゝに於おいて民たみモーセに呼よばはりしがモーセ、ヱホバに祈いのりければその火ひ鎭しづまりぬ 3 ヱホバの火ひかれらに向むかひて燃もえ出いでたるに因よりてその處ところの名なをタベラ(燃もえ)と稱󠄄よぶ

4 茲こゝに彼等かれらの中うちなる衆多おほくの寄より集あつまり人びと等ども慾よく心しんを起󠄃おこすイスラエルの子孫ひと〴〵もまた再ふたゝび哭なきて言いふ誰たれか我われらに肉󠄁にくを與あたへて食󠄃くはしめんか 5 憶おもひ出いづるに我等われらエジプトにありし時ときは魚うを 黃瓜きうり 水瓜すゐくわ 韮にら 葱ひともじ 靑蒜にんにく等などを心こゝろのまゝに食󠄃くらへり 6 然しかるに今いまは我儕われらの精せい神しん枯かれ衰󠄄おとろふ我われらの目めの前󠄃まへにはこのマナの外ほか何なにも有󠄃あらざるなりと
 262㌻ 
7 マナは莞荽いはきの實みのごとくにしてその色いろはブドラクの色いろのごとし 8 民たみ行ゆき巡󠄃めぐりてこれを斂あつめ石磨󠄃いしうすにひき或あるひは臼うすに搗かてこれを釜󠄃かまの中なかに煮にて餅もちとなせりその味あじはひは油あぶら菓子くわしの味あじはひのごとし 9 夜よにいりて露つゆ營えいに降󠄄くだる時ときにマナその上うへに降󠄄くだれり

10 モーセ聞きくに民たみの家々いへ〳〵の者ものおのおのその天てん幕まくの門口かどぐちに哭なく是こゝにおひてヱホバ烈はげしく怒いかりを發はつしたまふこの事ことまたモーセの目めにも惡あしく見みゆ 11 モーセすなはちヱホバに言いひけるは汝なんぢなんぞ僕しもべを惡あしくしたまふ乎やいかなれば我われ汝なんぢの前󠄃まへに恩めぐみを獲えずして汝なんぢかく此このすべての民たみをわが任にとなして我われに負󠄅おはせたまふや〘200㌻〙 12 この總󠄂體すべての民たみは我わが姙はらみし者ものならんや我わが生うみし者ものならんや然しかるに汝なんぢなんぞ我われに慈じ父󠄃ふが乳󠄃哺子ちのみごを抱󠄃いだくがごとくに彼かれらを懷ふところに抱󠄃いだきて汝なんぢが昔日むかしかれらの先祖せんぞ等たちに誓ちかひたまひし地ちに至いたれと言いひたまふや 13 我われ何處いづくより肉󠄁にくを得えてこの總󠄂體すべての民たみに與あたへんや彼等かれらは我われにむかひて哭なき我等われらに肉󠄁にくを與あたへて食󠄃くはしめよと言いふなり 14 我われは一人ひとりにてはこの總󠄂體すべての民たみをわが任にとして負󠄅おふことあたはず是これは我われには重おもきに過󠄃すぐればなり 15 我われもし汝なんぢの前󠄃まへに恩めぐみを獲えば請󠄃こふ斯かく我われを爲せんよりは寧むしろ直たゞちに我われを殺ころしたまへ我われをしてわが困苦くるしみを見みせしめたまふ勿なかれ

16 是こゝにおいてヱホバ、モーセに言いひたまはくイスラエルの老人としよりの中うち民たみの長老ちやうらうたり有󠄃司つかさたるを汝なんぢが知しるところの者もの七十人にんを我わが前󠄃まへに集あつめ集會しふくわいの幕屋まくやに携つれきたりて其處そこに汝なんぢとともに立たゝしめよ 17 我われ降󠄄くだりて其處そこにて汝なんぢと言ものいはん又󠄂またわれ汝なんぢの上うへにあるところの靈れいを彼等かれらにも分󠄃わかち與あたへん彼等かれら汝なんぢとともに民たみの任にを負󠄅おひ汝なんぢをして只ただ一人ひとりにて之これを負󠄅おふこと無なからしむべし 18 汝なんぢまた民たみに吿つげて言いへ汝等なんぢら身みを潔󠄄きよめて明日あすを待まて必かならず肉󠄁にくを食󠄃くらふことを得えん汝等なんぢらヱホバの耳みゝに哭なきて誰たれか我等われらに肉󠄁にくを與あたへて食󠄃くはしめん我われらエジプトにありし時ときは却かへつて善よかりしと言いひたればヱホバなんぢらに肉󠄁にくを與あたへて食󠄃くはしめたまふべし
 263㌻ 
19 汝等なんぢらがこれを食󠄃くらふは一日にちや二日ふつかや五日いつかや十日とをかや二十日はつかにはあらずして 20 一月󠄃ひとつきにおよび遂󠄅つひに汝なんぢらの鼻はなより出いづるにいたらん汝等なんぢらこれに饜󠄂あきはつべし是これなんぢら己おのれ等らの中うちにいますヱホバを輕かろんじてその前󠄃まへに哭なき我等われら何なにとてエジプトより出いでしやと言いひたればなり 21 モーセ言いひけるは我わが偕ともにをる民たみは步ほ卒そつのみにても六十萬まんあり然しかるに汝なんぢは我われかれらに肉󠄁にくを與あたへて一月󠄃ひとつきの間あひだ食󠄃くはしめんと言いひたまふ 22 羊ひつじと牛うしの群むれを宰ほふるとも彼等かれらを飽󠄄あかしむることを得えんや海うみの魚うををことごとく集あつむるとも彼等かれらを飽󠄄あかしむることを得えんや 23 ヱホバ、モーセに言いひたまはくヱホバの手て短みじかからんや吾わが言ことばの成󠄃なると然しからざるとは汝なんぢ今いまこれを見みるあらん

24 是こゝに於おいてモーセ出いできたりてヱホバの言ことばを民たみに吿つげ民たみの長老としより七十人にんを集あつめて幕屋まくやの四圍󠄃まはりに立たゝしめけるに 25 ヱホバ雲くもの中うちにありて降󠄄くだりモーセと言ものいひモーセのうへにある靈れいをもてその長老としより七十人にんにも分󠄃わかち與あたへたまひしがその靈れいかれらの上うへにやどりしかば彼等かれら預言よげんせり但たゞし此後このゝちはかさねて爲せざりき〘201㌻〙

26 時ときに彼等かれらの中うちなる二人ふたりの者もの營えいに止とゞまり居をるその一人ひとりの名なはエルダデといひ一人ひとりの名なはメダデと曰いふ靈れいまたかれらの上うへにもやどれり彼かれらは其その名なを錄しるされたる者ものなりしが幕屋まくやに往󠄃ゆかざりければ營えいの中うちにて預言よげんをなせり 27 時ときに一人ひとりの少者わかもの奔はしりきたりモーセに吿つげてエルダデとメダデ營えいの中うちにて預言よげんすと言いひければ 28 その少わかき時ときよりしてモーセの從者じふしやたりしヌンの子こヨシユアこたへて曰いひけるは吾わが主しゆモーセこれを禁とゞめたまヘ 29 モーセこれに言いひけるは汝なんぢわがために媢󠄂嫉ねたみを起󠄃おこすやヱホバの民たみの皆みな預言者よげんしやとならんことまたヱホバのその靈れいを之これに降󠄄くだしたまはんことこそ願ねがはしけれ 30 斯かくてモーセ、イスラエルの長老等としよりたちとともに營えいに返󠄄かへれり
 264㌻ 

31 茲こゝにヱホバの許もとより風かぜおこり出いでて海うみの方かたより鶉うづらを吹ふききたりこれをして營えいの周󠄃圍󠄃まはりに墮おちしめたりその墮おちひろがれること營えいの四周󠄃まはり此旁こなたも大約おほむね一日路いちにちぢ彼旁かなたも大約おほむね一日路いちにちぢ地ちの表おもてより高たかきこと大約おほむね二キユビトなりき 32 民たみすなはち起󠄃たちあがりてその日ひ終󠄃日ひとひその夜よ終󠄃夜ひとよまたその次󠄄つぎの日ひ終󠄃日ひとひ鶉うづらを拾ひろひ斂あつめけるが拾ひろひ斂あつむることの至いたつて寡すくなき者ものも十ホメルほど拾ひろひ斂あつめたり皆みなこれを營えいの周󠄃圍󠄃まはりに陳ならべおけり 33 肉󠄁にくなほ齒はのあひだにありていまだ食󠄃くひつくさゞるにヱホバ民たみにむかひて怒いかりを發はつしこれを擊うちておほいに滅ほろぼしたまへり 34 是こゝをもてその處ところの名なをキブロテハッタワ(慾よく心しんの墓はか)とよべり其そは慾よく心しんをおこせる人々ひと〴〵を其處そこに埋うづめたればなり 35 斯かくて民たみキブロテハツタワよりハゼロテに進󠄃すゝみゆきてハゼロテに居をりぬ

第12章

1 モーセはエテオピアの女をんなを娶めとりたりしがそのエテオピアの女をんなを娶めとりしをもてミリアムとアロン、モーセを謗そしれり 2 彼等かれらすなはち言いひけるはヱホバたゞモーセによりてのみ語かたりたまはんやまた我等われらによりても語かたり給たまふにあらずやとヱホバこれを聞きゝたまへり 3 (モーセはその人ひとと爲なり溫柔おんじうなること世よの中なかの諸すべての人ひとに勝󠄃まされり)

4 是こゝに於おいてヱホバ遽󠄃にはかにモーセ、アロン及およびミリアムに言いひたまはく汝等なんぢら三人にん集會しふくわいの幕屋まくやに出いできたれと三人にんすなはち出いできたりければ 5 ヱホバ雲くもの柱󠄃はしらの中うちにありて降󠄄くだり幕屋まくやの門かどに立たちてアロンとミリアムを呼よびたまひしがかれら二人ふたり進󠄃すゝみたれば 6 之これに言いひたまはく汝等なんぢらわが言ことばを聽きけ汝なんぢらの中うちにもし預言者よげんしやあらば我われヱホバ異象まぼろしにおいて我われをこれに知しらしめまた夢ゆめにおいて之これと語かたらん 7 わが僕しもべモーセに於おいては然しからず彼かれはわが家いへに忠ちゆう義ぎなる者ものなり 8 彼かれとは我われ口くちをもて相あひ語かたり明あきらかに言ものいひて隱語いんごを用もちひず彼かれはまたヱホバの形かたちを見みるなり然しかるを汝等なんぢらなんぞわが僕しもべモーセを謗そしることを畏おそれざるやと〘202㌻〙
 265㌻ 

9 ヱホバかれらに向むかひ忿怒いかりを發はつして去さりたまへり 10 雲くもすなはち幕屋まくやをはなれて去さりぬその時ときミリアムに癩らい病びやう生しやうじてその身み雪󠄃ゆきのごとく爲なれりアロン、ミリアムを見みかへるに旣󠄁すでに癩らい病びやう生しやうじをる 11 アロン是こゝにおいてモーセに言いひけるは嗟あゝわが主しゆよ我等われら愚おろかなる事ことをなして罪つみを犯をかしたれど願ねがはくは其その罪つみを我等われらに蒙かうむらしむる勿なかれ 12 彼かれをして母はゝの胎たいより肉󠄁にく半󠄃分󠄃なかば腐くされて死しにて生うまれいづる者もののごとくならしむる勿なかれ 13 モーセすなはちヱホバに呼よばはりて言いふ嗚呼あゝ神かみよ願ねがはくは彼かれを醫いやしたまへ 14 ヱホバ、モーセに言いひたまひけるは彼かれの父󠄃ちゝその面かほに唾つばきする事ことありてすら彼かれは七日なぬかの間あひだ羞はぢをるべきに非あらずや然されば七日なぬかの間あひだかれを營えいの外そとに禁鎖󠄃とぢこめおきて然しかる後のちに歸かへり入いらしむべしと 15 ミリアムはすなはち七日なぬかの間あひだ營えいの外そとに禁鎖󠄃とぢこめられぬ民たみはミリアムの歸かへり入いるまで途󠄃みちに進󠄃すゝまざりき

16 その後のち民たみハゼロテより進󠄃すゝみてバランの曠野あらのに營えいを張はれり

第13章

1 茲こゝにヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢ人ひとを遣󠄃つかはして我わがイスラエルの子孫ひと〴〵に與あたふるカナンの地ちを窺うかゞはしめよ即すなはち支󠄂派󠄄わかれごとに一人ひとりを取とりて之これを遣󠄃つかはすべし其その人々ひと〴〵は皆みなかれらの中うちの牧伯つかさたる者ものなるべし 3 モーセすなはちヱホバの命めいにしたがひてバランの曠野あらのよりこれを遣󠄃つかはせりその人等ひとたちは皆みなイスラエルの子孫ひと〴〵の領袖かしらたる者ものなり 4 その名なは是かくのごとしルベンの支󠄂派󠄄わかれにてはザックルの子こシヤンマ 5 シメオンの支󠄂派󠄄わかれにてはホリの子こシヤパテ 6 ユダの支󠄂派󠄄わかれにてはエフンネの子こカルブ 7 イッサカルの支󠄂派󠄄わかれにてはヨセフの子こイガル 8 エフライムの支󠄂派󠄄わかれにてはヌンの子こホセア 9 ベニヤミンの支󠄂派󠄄わかれにてはラフの子こパルテ 10 ゼブルンの支󠄂派󠄄わかれにてはソデの子こガデエル
 266㌻ 
11 ヨセフの支󠄂派󠄄わかれすなはちマナセの支󠄂派󠄄わかれにてはスシの子こガデ 12 ダンの支󠄂派󠄄わかれにてはゲマリの子こアンミエル 13 アセルの支󠄂派󠄄わかれにてはミカエルの子こセトル 14 ナフタリの支󠄂派󠄄わかれにてはワフシの子こナヘビ 15 ガドの支󠄂派󠄄わかれにてはマキの子こギウエル 16 是これすなはちモーセがその地ちを窺うかゞはしめんとて遣󠄃つかはしたる人々ひと〴〵の名ななり時ときにモーセ、ヌンの子こホセアをヨシユアと名なづけたり

17 モーセかれらを遣󠄃つかはしてカナンの地ちを窺うかゞはしめんとして之これに言いひけるは汝等なんぢらその南みなみの方かたに赴おもむきて山やまに登のぼり 18 その地ちの如何いかんと其處そこに住󠄃すむ民たみの强つよきか弱󠄃よわきか多おほきか寡すくなきかを觀み〘203㌻〙 19 またその住󠄃すむところの地ちは善よきか惡あしきか其その住󠄃すむところの邑々まち〳〵は如何いかなるものなるか彼等かれらは天てん幕まくに住󠄃すみをるか城󠄃しろの邑まちに住󠄃すみをるかを觀み 20 またその地ちは腴󠄂ゆたかなるか痩やせたるか其その中うちに樹きあるや否いなやを觀みよ汝等なんぢら勇󠄃いさましかれその地ちの果物くだものを携たづさへきたれよとこの時ときは葡萄ぶだうの熟じゆくし始はじむる時ときなりき

21 是こゝにおいて彼等かれら上のぼりゆきてその地ちを窺うかゞひチンの曠野あらのよりレホブにおよべり是これはハマテに近󠄃ちかし 22 彼等かれらすなはち南みなみの方かたに上のぼりゆきてヘブロンにいたれり此こゝにはアナクの子こアヒマン、セシヤイおよびタルマイあり(ヘブロンはエジプトのゾアンよりも七年ねん前󠄃まへに建󠄄たてたる者ものなり) 23 彼かれらつひにエシコルの谷たににいたり其處そこより一ひと球ふさの葡萄ぶだうのなれる枝えだを砍きりとりてこれを杠さをに貫󠄄つらぬき二人ふたりしてこれを擔になへりまた石榴ざくろと無花果いちじくを取とれり 24 イスラエルの子孫ひと〴〵其處そこより葡萄ぶだう一ひと球ふさを砍きりとりしが故ゆゑにその處ところをエシコル(一ひと球ふさの葡萄ぶだう)の谷たにと稱󠄄となふ

25 彼かれら四十日にちを經へその地ちを窺うかゞふことを竟をへて歸かへり 26 パランの曠野あらのなるカデシに至いたりてモーセとアロンおよびイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうに就つきかれらと全󠄃ぜん會衆くわいしうにその復命かへりごとを申まをしその地ちの果物くだものをこれに見しめせり 27 彼等かれらすなはちモーセに語かたりて言いふ我等われらは汝なんぢが遣󠄃つかはしゝ地ちにいたれり誠󠄃まことに其處そこは乳󠄃ちゝと蜜みつとながる是これその果物くだものなり
 267㌻ 
28 然さりながらその地ちに住󠄃すむ民たみは猛たけくその邑々まち〳〵は堅固けんごにして甚はなはだ大おほいなり我等われらまたアナクの子孫しそんの其處そこにをるを見みたり 29 またアマレキ人びとその南みなみの地ちに住󠄃すみヘテ人びとエブス人びとおよびアモリ人びとその山々やま〳〵に住󠄃すみカナン人びとその海邊󠄎うみべとヨルダンの邊󠄎ほとりに住󠄃すみをると

30 時ときにカルブ、モーセの前󠄃まへに民たみを靜しづめて言いひけるは我等われら直たゞちに上のぼりゆきて之これを攻取せめとらん我等われらは必かならずこれに勝󠄃かつことを得えん 31 然されど彼かれとともに往󠄃ゆきたる人々ひと〴〵は言いふ我等われらはかの民たみの所󠄃ところに攻せめ上のぼることを得えず彼かれらは我われらよりも强つよければなりと 32 彼等かれらすなはちその窺うかゞひたりし地ちの事ことをイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに惡あしく言いひふらして云いはく我等われらが行ゆき巡󠄃めぐりて窺うかゞひたる地ちは其その中うちに住󠄃すむ者ものを呑のみほろぼす地ちなり且かつまたその中うちに我等われらが見みし民たみはみな身幹たけたかき人ひとなりし 33 我等われらまたアナクの子こネピリムを彼處かしこに見みたり是これネピリムより出いでたる者ものなり我儕われらは自みづから見みるに蝗いなごのごとくまた彼かれらにも然しか見みなされたり

第14章

1 是こゝにおいて會衆くわいしうみな聲こゑをあげて叫さけび民たみその夜よ哭なきあかせり 2 すなはちイスラエルの子孫ひと〴〵みなモーセとアロンに對むかひて呟つぶやき全󠄃ぜん會衆くわいしうかれらに言いひけるは嗚呼あゝ我等われらはエジプトの國くにに死しにたらば善よかりしものを又󠄂またはこの曠野あらのに死しなば善よからんものを〘204㌻〙 3 何なにとてヱホバ我等われらをこの地ちに導󠄃みちびきいりて劍つるぎに斃たふれしめんとし我われらの妻つま子こをして掠かすめられしめんとするやエジプトに歸かへること反かへつて好よからずやと

4 互たがひに相あひ語かたり我等われら一人ひとりの長かしらを立たててエジプトに歸かへらんと云いへり 5 是こゝをもてモーセとアロンはイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうの前󠄃まへにおいて俯伏ひれふしたり
 268㌻ 
6 時ときにかの地ちを窺うかゞひたりし者ものの中うちなるヌンの子こヨシユアとヱフンネの子こカルブその衣服󠄃ころもを裂さき 7 イスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうに語かたりて言いふ我等われらが行ゆき巡󠄃めぐりて窺うかゞひたりし地ちは甚はなはだ善よき地ちなり 8 ヱホバもし我等われらを悅よろこびたまはゞ我われらをその地ちに導󠄃みちびきいりて之これを我等われらに賜たまはん是これは乳󠄃ちゝと蜜みつとの流ながるゝ地ちなるぞかし 9 唯たゞヱホバに逆󠄃さからふ勿なかれまたその地ちの民たみを懼おそるゝなかれ彼等かれらは我等われらの食󠄃物くひものとならん彼等かれらの影かげとなる者ものは旣󠄁すでに去されりかつヱホバわれらと共ともにいますなり彼等かれらを懼おそるゝ勿なかれ 10 然しかるに會衆くわいしうみな石いしをもて之これを擊うたんとせり時ときにヱホバの榮光えいくわう集會しふくわいの幕屋まくやの中うちよりイスラエルの全󠄃體すべての子孫ひと〴〵に顯あらはれたり

11 ヱホバすなはちモーセに言いひたまはく此この民たみは何時いつまで我われを藐視かろんずるや我われ諸もろ〳〵の休徴しるしをかれらの中間うちに行おこなひたるに彼等かれら何時いつまで我われを賴たのむことを爲せざるや 12 我われ疫病えきびやうをもてかれらを擊うち滅ほろぼし汝なんぢをして彼等かれらよりも大おほいなる强つよき民たみとならしめん

13 モーセ、ヱホバに言いひけるは汝なんぢがその權能ちからをもてこの民たみをエジプトより導󠄃みちびき出いだしたまひし事ことはエジプト人びと唯たゞこれを聞きゝし而已のみならず 14 また之これをこの地ちに住󠄃すめる民たみに吿つげたりまた彼等かれらは汝なんぢヱホバがこの民たみの中うちに在いまし汝なんぢヱホバが明あきらかにこれに顯あらはれたまふことを聞ききまたその上うへに汝なんぢの雲くもをりて汝なんぢが晝ひるは雲くもの柱󠄃はしらの中うちにあり夜よるは火ひの柱󠄃はしらの中うちにありて之これが前󠄃まへに行ゆきたまふを聞きけり 15 然されば汝なんぢもしこの民たみを一いち人にんのごとくに殺ころしたまはゞ汝なんぢの名聲きこゑを聞きける國くに人びと等ら言いはん 16 ヱホバこの民たみを導󠄃みちびきてその之これに誓ちかひたりし地ちに至いたること能あたはざるが故ゆゑに之これを曠野あらのに殺ころせりと 17 吾わが主しゆねがはくは今いま汝なんぢの權能ちからを大おほいならしめて汝なんぢの言いひたまへる如ごとくしたまへ 18 汝なんぢ曾かつて言いひたまひけらくヱホバは怒いかること遲󠄃おそく恩惠めぐみ深ふかく惡あくと過󠄃とがとを赦ゆるす者ものまた罰つみすべき者ものをば必かならず赦ゆるすことをせず父󠄃ちゝの罪つみを子こに報むくいて三四代だいに及およぼす者ものと
 269㌻ 
19 願ねがはくは汝なんぢの大おほいなる恩惠めぐみをもち汝なんぢがエジプトより今いまにいたるまでこの民たみを赦ゆるしゝ如ごとくにこの民たみの惡あくを赦ゆるしたまへ

20 ヱホバ言いひたまはく我われ汝なんぢの言ことばにしたがひて之これを赦ゆるす〘205㌻〙 21 然さりながら我われの活いけるごとくまたヱホバの榮光えいくわうの全󠄃ぜん世界せかいに充みちわたらん如ごとく 22 かのわが榮光えいくわうおよび我わがエジプトと曠野あらのにおいて行おこなひし休徴しるしを見みながら斯かく十と度たびも我われを試こゝろみて我わが聲こゑに聽きゝしたがはざる人々ひと〴〵は 23 皆みなかならず我わがその先祖せんぞ等たちに誓ちかひし地ちを見みざるべしまた我われを藐視かろんずる人々ひと〴〵も之これを見みざるべし 24 但たゞしわが僕しもべカルブはその心こゝろ異ことにして我われに全󠄃まつたく從したがひたれば彼かれの往󠄃ゆきたりし地ちに我われかれを導󠄃みちびきいらんその子孫しそんこれを有󠄃たもつに至いたるべし 25 アマレキ人びととカナン人びと谷たににをれば明日あす汝等なんぢら身みを轉めぐらして紅海こうかいの路みちより曠野あらのに退󠄃しりぞくべし

26 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 27 我われこの我われにむかひて呟つぶやくところの惡あしき會衆くわいしうを何時いつまで赦ゆるしおかんや我われイスラエルの子孫ひと〴〵が我われにむかひて呟つぶやくところの怨言つぶやきを聞きけり 28 彼等かれらに言いへヱホバ曰いふ我われは活いく汝等なんぢらが我わが耳みゝに言いひしごとく我われ汝等なんぢらになすべし 29 汝なんぢらの屍しかばねはこの曠野あらのに橫よこたはらん即すなはち汝なんぢら核󠄂數󠄄かぞへられたる二十歳さい以上いじやうの者ものの中うち我われに對むかひて呟つぶやける者ものは皆みなことごとく此こゝに斃たふるべし 30 ヱフンネの子こカルブとヌンの子こヨシュアを除のぞくの外ほか汝等なんぢらは我わが汝なんぢらを住󠄃すましめんと手てをあげて誓ちかひたりし地ちに至いたることを得えず 31 汝等なんぢらが掠かすめられんと言いひたりし汝等なんぢらの子女こども等らを我われ導󠄃みちびきて入いらん彼等かれらは汝なんぢらが顧󠄃かへりみざるところの地ちを知しるに至いたるべし 32 汝なんぢらの屍しかばねはかならずこの曠野あらのに橫よこたはらん 33 汝なんぢらの子女こども等らは汝なんぢらが屍しかばねとなりて曠野あらのに朽くつるまで四十年ねんの間あひだ曠野あらのに流蕩さまよひて汝なんぢらの悸逆󠄃はいぎやくの罪つみにあたらん 34 汝なんぢらはかの地ちを窺うかゞふに日ひ數󠄄かず四十日にちを經へたれば其その一日にちを一年ねんとして汝等なんぢら四十年ねんの間あひだその罪つみを任おひ我わが汝なんぢらを離はなれたるを知しるべし
 270㌻ 
35 我われヱホバこれを言いへり必かならずこれをかの集あつまりて我われに敵てきする惡あしき會衆くわいしうに盡こと〴〵く行おこなふべし彼かれらはこの曠野あらのに朽くち此こゝに死しにうせん

36 モーセに遣󠄃つかはされてかの地ちを窺うかゞひに往󠄃ゆき還󠄃かへり來きたりてその地ちを謗そしり全󠄃ぜん會衆くわいしうをしてモーセに對むかひて呟つぶやかしめたる人々ひと〴〵 37 即すなはちその地ちを惡あしく言いひなしたるかの人々ひと〴〵は罰ばつをうけてヱホバの前󠄃まへに死しねり 38 但たゞしその地ちを窺うかがひに往󠄃ゆきたる人々ひと〴〵の中うちヌンの子こヨシユアとヱフンネの子こカルブとは生いきのこれり

39 モーセこれらの事ことをイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげければ民たみ痛いたく哀かなしみ 40 朝󠄃あさ蚤はやく起󠄃おきいでて山やまの嶺いたゞきに登のぼりて言いふ視みよ我儕われら此こゝにあり率󠄃いざヱホバの約やく束そくしたまひし地ちに上のぼりゆかん我等われら罪つみを犯をかしたればなり 41 モーセ言いひけるは汝等なんぢらなんぞ斯かくヱホバの命めいに背そむくやこの事こと成󠄃就じやうじゆせざるべし〘206㌻〙 42 汝なんぢら上のぼり行ゆく勿なかれヱホバ汝なんぢらの中うちにいまさゞれば恐おそらくは汝なんぢらその敵てきの前󠄃まへに擊破うちやぶられん 43 アマレキ人びととカナン人びと其處そこに汝なんぢらの前󠄃まへにあれば汝等なんぢらは劍つるぎに斃たふるゝならん汝なんぢらヱホバに遵󠄅したがはざりし故ゆゑにヱホバ汝等なんぢらと偕ともに在いまさゞるべしと 44 然しかるに彼等かれら自擅ほしいまゝに山やまの嶺いたゞきに登のぼれり但たゞしヱホバの契󠄅約けいやくの櫃はこおよびモーセは營えいを出いでざりき 45 斯かゝりしかばその山やまに住󠄃すめるアマレキ人びととカナン人びと下くだり來きてこれを打敗うちやぶりホルマまで追󠄃おひいたれり

第15章

1 茲こゝにヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて之これに言いへ我わが汝等なんぢらに與あたへて住󠄃すましむる地ちに汝等なんぢら到いたり 3 ヱホバに火祭くわさいを獻さゝぐる時ときすなはち願ぐわんを還󠄃はたす時期をり又󠄂または自意こゝろよりの禮物そなへものを爲なすの時期をりまたは汝なんぢらの節せつ期きにあたりて牛うしあるひは羊ひつじをもて燔祭はんさいまたは犧牲いけにへを獻さゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひを奉たてまつる時ときは
 271㌻ 
4 -5 その禮物そなへものをヱホバに獻さゝぐる者ものもし羔羊こひつじをもて燔祭はんさいあるひは犧牲いけにへとなすならば麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの一に油あぶら一ヒンの四分󠄃ぶんの一を混和まじへたるをその素祭そさいとして供そなへ酒さけ一ヒンの四分󠄃ぶんの一をその灌祭くわんさいとして供そなふべし 6 若もしまた牡羊をひつじを之これに用もちふるならば麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの二に油あぶら一ヒンの三分󠄃ぶんの一を混和まじへたるをその素祭そさいとして供そなへ 7 また酒さけ一ヒンの三分󠄃ぶんの一をその灌祭くわんさいとして獻さゝげヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし 8 汝なんぢまた願ぐわん還󠄃はたしあるひは酬恩祭しうおんさいをヱホバになすに當あたりて牡牛をうしをもて燔祭はんさいあるひは犧牲いけにへとなすならば 9 麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの三に油あぶら一ヒンの半󠄃はんを混和まじへたるを素祭そさいとなしてその牡牛をうしとともに獻さゝげ 10 また酒さけ一ヒンの半󠄃はんをその灌祭くわんさいとして獻さゝぐべし是これすなはち火祭くわさいにしてヱホバに馨かうばしき香ひほひをたてまつる者ものなり

11 牡牛をうしあるひは牡羊をひつじあるひは羔羊こひつじあるひは羔山羊こやぎは一匹󠄃ひとつごとに斯かく爲なすべきなり 12 即すなはち汝なんぢらが獻さゝぐるところの數󠄄かずにてらしその數󠄄かずにしたがひて一匹󠄃ひとつごとに斯かくなすべし 13 本國くにに生うまれたる者もの火祭くわさいを獻さゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつる時ときには凡すべて斯かくのごとく是等これらの事ことを行おこなふべし 14 また汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる他よそ國ぐにの人ひとあるひは汝なんぢらの中うちに代々よゝ住󠄃すまふところの人ひと火祭くわさいをさゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつらんとする時ときは汝なんぢらの爲なすがごとくにその人ひともなすべきなり 15 汝なんぢら會衆くわいしうおよび汝なんぢらの中うちに寄寓やどれる他國よそぐにの人ひとは同一ひとつの例のりにしたがふべし是これは汝なんぢらが代々よゝ永ながく守まもるべき例のりなり他國よそぐにの人ひとのヱホバの前󠄃まへに侍はべることは汝等なんぢらと異ことなるところ無なかるべきなり 16 汝なんぢらと汝なんぢらの中うちに宿寓やどれる他國よそぐにの人ひととは同一ひとつの法おきて同一ひとつの禮式さだめにしたがふべし〘207㌻〙

17 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 18 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ我わが汝等なんぢらを導󠄃みちびき往󠄃ゆくところの地ちに汝等なんぢらいたらん時ときは 19 その地ちの食󠄃物しよくもつを食󠄃くらふにあたりて汝なんぢら擧祭きよさいをヱホバにさゝぐべし 20 即すなはち汝なんぢらはその麥むぎ粉󠄃この初はつをもてパンを作つくりてこれを擧祭きよさいにそなふべし是これは禾場うちばより擧祭きよさいをそなふるが如ごとくに擧あげてそなふべきなり
 272㌻ 
21 汝なんぢら代々よゝその麥むぎ粉󠄃この初はつをもて擧祭きよさいをヱホバにたてまつるべし

22 汝等なんぢらもし誤󠄄あやまりてヱホバのモーセに吿つげたまへるこの諸もろ〳〵の命令めいれいを行おこなはず 23 ヱホバがモーセをもて命めいじたまひし事等ことども並ならびにその命めいずることを始はじめたまひし日ひより以來このかた汝なんぢらの代々よゝにも命めいじたまはんところの事等ことどもを行おこなはざる事こと有󠄃あらん時とき 24 すなはち會衆くわいしう誤󠄄あやまりて犯をかす所󠄃ところありて之これを知しらざることあらん時ときは全󠄃ぜん會衆くわいしう少わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつを燔祭はんさいにさゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひとならしめ之これにその素祭そさいと灌祭くわんさいを禮式さだめのごとくに加くはへまた牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいにさゝぐべし 25 而しかして祭司さいしイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうのために贖罪あがなひを爲なすべし斯かくせば是これは赦ゆるされん是これは過󠄃誤󠄄あやまちなればなり彼等かれらはその禮物そなへものとして火祭くわさいをヱホバにさゝげまたその過󠄃誤󠄄あやまちのために罪祭ざいさいをヱホバの前󠄃まへにさゝぐべし 26 然しかせばイスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうみな赦ゆるされんまた彼等かれらの中うちに寄寓やどれる他國よそぐにの人ひとも然しかるべし其そは民たみみな誤󠄄あやまり犯をかせるなればなり

27 人ひともし誤󠄄あやまりて罪つみを犯をかさば當歳たうさいの牝め山羊やぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに献さゝぐべし 28 祭司さいしはまたその誤󠄄あやまりて罪つみを犯をかせる人ひとが誤󠄄あやまりてヱホバの前󠄃まへに罪つみを獲えたるが爲ために贖罪あがなひをなしてその罪つみを贖あがなふべし然しかせば是これは赦ゆるされん 29 イスラエルの子孫ひと〴〵の國くにの者ものにもあれまた其その中うちに寄寓やどれる他國よそぐにの人ひとにもあれ凡およそ誤󠄄あやまりて罪つみを犯をかす者ものには汝なんぢらその法おきてを同おなじからしむべし 30 本國くにの人ひとにもあれ他國よそぐにの人ひとにもあれ凡およそ擅橫ほしいまゝに罪つみを犯をかす者ものは是これヱホバを瀆けがすなればその人ひとはその民たみの中うちより絕たゝるべし 31 斯かゝる人ひとはヱホバの言ことばを輕かろんじその誡命いましめを破やぶるなるが故ゆゑに必かならず絕たゝれその罪つみを身みに承うけん

32 イスラエルの子孫ひと〴〵曠野あらのに居をる時とき安息日あんそくにちに一箇ひとりの人ひとの柴しばを拾ひろひあつむるを見みたり 33 是こゝにおいてその柴しばを拾ひろひあつむるを見みたる者等ものどもこれをモーセとアロンおよび會衆くわいしうの許もとに曳ひききたりけるが 34 之これを如何いかに爲なすべきか未いまだ示諭󠄄しめしを蒙かうむらざるが故ゆゑに之これを禁とぢ錮こめおけり
 273㌻ 
35 時ときにヱホバ、モーセに言いひたまひけるはその人ひとはかならず殺ころさるべきなり全󠄃ぜん會衆くわいしう營えいの外そとにて石いしをもて之これを擊うつべしと〘208㌻〙 36 全󠄃ぜん會衆くわいしうすなはち之これを營えいの外そとに曳ひきいだし石いしをもてこれを擊うちころしヱホバのモーセに命めいじたまへるごとくせり

37 ヱホバ亦またモーセに吿つげて言いひたまはく 38 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげ代々よゝその衣服󠄃ころもの裾すそに襚ふさをつけその裾すその襚ふさ の上うへに靑あをき紐ひもをほどこすべしと之これに命めいぜよ 39 此この襚ふさは汝なんぢらに之これを見みてヱホバの諸もろ〳〵の誡命いましめを記憶おもひいだして其それをおこなはしめ汝なんぢらをしてその放縱ほしいまゝにする自己おのれの心こゝろと目めの欲よくに從したがふこと無なからしむるための者ものなり 40 斯かくして汝等なんぢら吾わがもろもろの誡命いましめを記憶おもひいだして之これを行おこなひ汝なんぢらの神かみの前󠄃まへに聖󠄃きよくあるべし 41 我われは汝なんぢらの神かみヱホバにして汝なんぢらの神かみとならんとて汝なんぢらをエジプトの地ちより導󠄃みちびきいだせし者ものなり我われは汝なんぢらの神かみヱホバなるぞかし

第16章

1 茲こゝにレビの子こコハテの子こイヅハルの子こなるコラおよびルベンの子等こどもなるエリアブの子こダタンとアビラム並ならびにペレテの子こオン等ら相あひ結むすび 2 イスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうの中うちに選󠄄えらまれて牧伯つかさとなれるところの名なある人々ひと〴〵二百五十人にんとともに起󠄃たちてモーセに逆󠄃さからふ 3 すなはち彼等かれら集あつまりてモーセとアロンに逆󠄃さからひ之これに言いひけるは汝なんぢらはその分󠄃ぶんを超こゆ會衆くわいしうみな盡こと〴〵く聖󠄃者きよきものとなりてヱホバその中なかに在いますなるに汝なんぢら尙なほヱホバの會衆くわいしうの上かみに立たつや

4 モーセこれを聞きゝて俯伏ひれふしたりしが 5 やがてコラとその一切すべての黨類ともがらに言いひけるは明日あすヱホバ己おのれの所󠄃屬ものは誰たれ聖󠄃者きよきものは誰たれなるかを示しめして其その者ものを己おのれに近󠄃ちかづかせたまはん即すなはちその選󠄄えらびたまへる者ものを己おのれに近󠄃ちかづかせたまふべし 6 汝等なんぢらかく爲せよコラとその黨類ともがらよ汝等なんぢらみな火盤ひざらを取とり 7 その中なかに火ひをいれその中うちに香かうを盛󠄃もりて明日あすヱホバの前󠄃まへに至いたれその時ときヱホバの選󠄄えらみたまふ人ひとは聖󠄃者きよきものたるべしレビの人々ひと〴〵よ汝等なんぢらはその分󠄃ぶんを超こゆるなり
 274㌻ 
8 モーセまたコラに言いひけるは汝等なんぢらレビの子等こどもらよ請󠄃こふ聽きけ 9 イスラエルの神かみ汝なんぢらをイスラエルの會衆くわいしうの中うちより分󠄃わかち己おのれに近󠄃ちかづかせてヱホバの幕屋まくやの役事はたらきを爲なさしめ會衆くわいしうの前󠄃まへに立たちて之これにかはりて勤務つとめをなさしめたまふ是これあに汝なんぢらにとりて小ちひさき事ことならんや 10 神かみすでに汝なんぢと汝なんぢの兄弟きやうだいなるレビの兒孫こども等らを己おのれに近󠄃ちかづかせたまふに汝なんぢらまた祭司さいしとならんことをも求もとむるや 11 汝なんぢと汝なんぢの黨類ともがらは皆みなこれがために集あつまりてヱホバに敵てきするなりアロンを如何いかなる者ものとして汝等なんぢらこれに對むかひて呟つぶやくや

12 かくてモーセ、エリアブの子こダタンとアビラムを呼よびに遣󠄃つかはしけるに彼等かれらいひけるは我等われらは上のぼり往󠄃ゆかじ 13 汝なんぢは乳󠄃ちゝと蜜みつとの流ながるゝ地ちより我われらを導󠄃みちびき出いだして曠野あらのに我われらを殺ころさんとす是これあに小ちひさき事ことならんや然しかるに汝なんぢまた我等われらの上うへに君きみたらんとす〘209㌻〙 14 且かつまた汝なんぢは我われらを乳󠄃ちゝと蜜みつとの流ながるゝ地ちにも導󠄃みちびきゆかずまた田畝はたけをも葡萄園ぶだうばたけをも我われらに與あたへて有󠄃たもたしめず汝なんぢこの人々ひと〴〵の目めを抉くじりとらんとするや我等われらは上のぼりゆかじ

15 是こゝにおいてモーセおほいに怒いかりヱホバに申まうしけるは汝なんぢかれらの禮物そなへものを顧󠄃かへりみたまふ勿なかれ我われはかれらより驢馬ろば一匹󠄃ひとつをも取とりしことなくまた彼等かれらを一人ひとりも害󠄅がいせしこと無なし 16 斯かくてモーセ、コラに言いひけるは汝なんぢと汝なんぢの黨類ともがらみなアロンと偕ともに明日あすヱホバの前󠄃まへに至いたれ 17 即すなはち汝なんぢらおのおの火盤ひざらを執とりてその中うちに香かうを盛󠄃もり各人おの〳〵その火盤ひざらをヱホバの前󠄃まへに携たづさへいたれその火祭くわさいは都合あはせて二百五十汝なんぢとアロンも各々おの〳〵その火盤ひざらを携たづさへいたるべしと 18 彼等かれらすなはち各々おの〳〵火盤ひざらを執とり火ひをその中なかにいれて香かうをその上うへに盛󠄃もりモーセおよびアロンとともに集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに立たてり 19 コラ會衆くわいしうをことごとく集會しふくわいの幕屋まくやの門かどに集あつめおきてかれら二人ふたりに敵てきせしめんとせしにヱホバの榮光えいくわう全󠄃ぜん會衆くわいしうに顯あらはれ

20 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまひけるは 21 汝等なんぢらこの會衆くわいしうを離はなれよ我われこれを直たゞちに滅ほろぼさんとすと
 275㌻ 
22 是こゝにおいてかれら二人ふたり俯伏ひれふして言いふ神かみよ一切すべての血肉󠄁けつにくある者ものの生命いのちの神かみよこの一人ひとりの者もの罪つみを犯をかしたればとて汝なんぢ全󠄃ぜん會衆くわいしうにむかひて怒いかりを發はつしたまふや 23 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 24 汝なんぢ會衆くわいしうにむかひてコラとダタンとアビラムの居所󠄃すまひの周󠄃圍󠄃まはりを去されと言いへと

25 モーセすなはち起󠄃たちあがりてダタンとアビラムの所󠄃ところに往󠄃ゆきけるがイスラエルの長老等としよりたちこれに從したがひいたれり 26 而しかしてモーセ會衆くわいしうに吿つげて言いひけるは汝なんぢらこの惡あしき人々ひと〴〵の天てん幕まくを離はなれて去され彼等かれらの物ものには何なににも捫さはる勿なかれ恐おそらくは彼かれらの諸もろ〳〵の罪つみのために汝なんぢらも滅ほろぼされん 27 是こゝにおいて人々ひと〴〵はコラとダタンとアビラムの居所󠄃すまひを離はなれて四方しはうに去さりゆけりまたダタンとアビラムはその妻つま子こならびに幼兒をさなごとともに出いでてその天てん幕まくの門かどに立たてり 28 モーセやがて言いひけるは汝等なんぢらヱホバがこの諸すべての事ことをなさせんとて我われを遣󠄃つかはしたまへる事ことまた我わがこれを自分󠄃おのれの心こゝろにしたがひて行おこなふにあらざる事ことを是これによりて知しるべし 29 すなはちこの人々ひと〴〵もし一般すべての人ひとの死しぬるごとくに死しに一般すべての人ひとの罰ばつせらるゝ如ごとくに罰ばつせられなばヱホバわれを遣󠄃つかはしたまはざるなり 30 然されどヱホバもし新あたらしき事ことを爲なしたまひ地ちその口くちを開ひらきてこの人ひと人びとと之これに屬ぞくする者ものを呑のみつくして生いきながら陰府よみに下くだらしめなばこの人々ひと〴〵はヱホバを瀆けがしゝなりと汝なんぢら知しるべし〘210㌻〙

31 モーセこの一切すべての言ことばをのべ終󠄃をはれる時ときかれらの下したなる土つち裂さけ 32 地ちその口くちを開ひらきてかれらとその家族かぞくの者ものならびにコラに屬ぞくする一切すべての男をとこ等どもと一切すべての所󠄃有󠄃品もちものを呑のみつくせり 33 すなはち彼等かれらとかれらに屬ぞくする者ものはみな生いきながら陰府よみに下くだりて地ちその上うへに閉とぢふさがりぬ彼等かれらかく會衆くわいしうの中うちより滅ほろぼされたりしが 34 その周󠄃圍󠄃まはりに居ゐたるイスラエル人びとは皆みなかれらの叫喊さけびを聞きゝて逃󠄄にげはしり恐おそらくは地ちわれらをも呑のみつくさんと言いへり 35 且かつまたヱホバの許もとより火ひいでてかの香かうをそなへたる者もの二百五十人にんを燒やきつくせり
 276㌻ 

36 時ときにヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 37 汝なんぢ祭司さいしアロンの子こエレアザルに吿つげてその燃もゆる火ひの中なかより彼かの火盤ひざらを取とりいださしめその中なかの火ひを遠󠄄方とほきところに傾あけすてよその火盤ひざらは聖󠄃きよくなりたればなり 38 而しかしてその罪つみを犯をかして生命いのちを喪うしなへる者等ものどもの火盤ひざらは之これを濶ひろき展版のべいたとなして祭壇さいだんを包󠄃つゝむに用もちひよ彼等かれらヱホバの前󠄃まへにそなへしに因よりて是これは聖󠄃きよくなりたればなり斯かく是これはイスラエルの子孫ひと〴〵に徴しるしと爲なるべし 39 是こゝにおいて祭司さいしエンアザル彼かの燒やき死ころされし者等ものどもが用もちひてそなへたる銅あかゞねの火盤ひざらを取とりいだしければ之これを濶ひろく打うち展のばし之これをもて祭壇さいだんを包󠄃つゝみ 40 之これをイスラエルの子孫ひと〴〵の記念きねんの物ものと爲なせり是これはアロンの子孫しそんたらざる外人ぐわいじんが近󠄃ちかよりてヱホバの前󠄃まへに香かうを焚たくこと無なからんため亦またかゝる人ひとありてコラとその黨類ともがらのごとくにならざらん爲ためなり是これみなヱホバがモーセをもて彼かれにのたまひし所󠄃ところに依よるなり

41 その翌󠄃日よくじつイスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうみなモーセとアロンにむかひて呟つぶやき汝等なんぢらはヱホバの民たみを殺ころせりと言いへり 42 會衆くわいしう集あつまりてモーセとアロンに敵てきする時とき集會しふくわいの幕屋まくやを望󠄇のぞみ觀みるに雲くもありてこれを覆󠄄おほひヱホバの榮光えいくわう顯あらはれをる 43 時ときにモーセとアロン集會しふくわいの幕屋まくやの前󠄃まへにいたりけるに 44 ヱホバ、モーせに言いひたまひけるは 45 汝なんぢらこの會衆くわいしうをはなれて去され我われ直たゞちにこれをほろぼさんとすと是こゝにおいて彼等かれら二人ふたりは俯伏ひれふしぬ 46 斯かくてモーセ、アロンに言いひけるは汝なんぢ火盤ひざらを執とり壇だんの火ひを之これにいれ香かうをその上うへに盛󠄃もりて速󠄃すみやかにこれを會衆くわいしうの中うちに持もちゆき之これがために贖罪あがなひを爲なせ其そはヱホバ震怒いかりを發はつしたまひて疫病えきびやうすでに始はじまりたればなりと 47 アロンすなはちモーセの命めいぜしごとくに之これを執とりて會衆くわいしうの中なかに奔はせゆきけるに疫病えきびやうすでに民たみの中なかに始はじまり居ゐたれば香かうを焚たきて民たみのために贖罪あがなひを爲なし〘211㌻〙 48 旣󠄁すでに死しねる者ものと尙なほ生いける者ものとの間あひだに立たちければ疫病えきびやう止とゞまれり 49 コラの事ことによりて死しにたる者ものの外ほかこの疫病えきびやうに死しにたる者ものは一萬まん四千七百人にんなりき
 277㌻ 
50 而しかしてアロンはモーセの許もとにかへり集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにいたれり疫病えきびやうは斯かくやみぬ

第17章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひ給たまはく 2 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵に語かたり之これが中うちよりその各箇おの〳〵の父󠄃祖ふその家いへにしたがひて杖つゑ一本ぽんづゝを取とれ即すなはちその一切すべての牧伯等つかさたちよりその父󠄃祖ふその家いへに循したがひて杖つゑ都合あはせて十二本ほんを取とりその人等ひとたちの名なを各々おの〳〵その杖つゑに書しるせ 3 レビの杖つゑには汝なんぢアロンの名なを書しるせ其そはその父󠄃祖ふその家いへの長かしらたる者もの各箇おの〳〵杖つゑ一本ぽんを出いだすべければなり 4 而しかして集會しふくわいの幕屋まくやの中うち我わが汝等なんぢらに會あふ處ところなる律法おきての櫃はこの前󠄃まへに汝なんぢ之これを置おくべし 5 我わが選󠄄えらめる人ひとの杖つゑは芽めざさん我われかくイスラエルの子孫ひと〴〵が汝等なんぢらにむかひて呟つぶやくところの怨言つぶやきをわが前󠄃まへに止とゞむべし 6 モーセかくイスラエルの子孫ひと〴〵に語かたりければその牧伯等つかさたちおのおの杖つゑ一本ぽんづつを之これに付わたせり即すなはち牧伯等つかさたちおのおのその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて一本ぽんづゝを出いだしたればその杖つゑあはせて十二本ほんアロンの杖つゑもその杖つゑの中うちにあり 7 モーセその杖つゑを皆みな律法おきての幕屋まくやの中うちにてヱホバの前󠄃まへに置おけり

8 斯かくてその翌󠄃日あくるひモーセ律法おきての幕屋まくやにいりて視みるにレビの家いへのために出いだせるアロンの杖つゑ芽めをふき蕾つぼみをなし花はな咲󠄃さきて巴旦杏はだんきやうの果みを結むすべり 9 モーセその杖つゑをことごとくヱホバの前󠄃まへよりイスラエルの子孫ひと〴〵の所󠄃ところに取とりいだしければ彼かれら見みておのおの自分󠄃おのれの杖つゑを取とれり 10 時ときにヱホバまたモーセに言いひたまはく汝なんぢアロンの杖つゑを律法おきての櫃はこの前󠄃まへに携たづさへかヘり其處そこにたくはへ置おきてこの背反そむく者もの等どものために徴しるしとならしめよ斯かくして汝なんぢかれらの怨言つぶやきを全󠄃まつたく取とりのぞきかれらをして死しなざらしむべし 11 モーセすなはち然しかなしヱホバの己おのれに命めいじたまへる如ごとくせり

12 イスラエルの子孫ひと〴〵モーセに語かたりて曰いふ嗚呼あゝ我等われらは死しなん我等われらは滅ほろびん我等われらはみな滅ほろびん 13 凡およそヱホバの幕屋まくやに微すこしにても近󠄃ちかづく者ものはみな死しぬるなり我等われらはみな死しに斷たゆべき歟か
 278㌻ 

第18章

1 斯かくてヱホバ、アロンに吿つげて言いひたまはく汝なんぢと汝なんぢの子等こらおよび汝なんぢの父󠄃祖ふその家いへの者ものは聖󠄃所󠄃きよきところに關かゝはれる罪つみをその身みに擔當ひきうくべしまた汝なんぢと汝なんぢの子等こらは汝なんぢらがその祭司さいしの職つとめについて獲うるところの罪つみをその身みに擔當ひきうくべし 2 汝なんぢまた汝なんぢの兄弟きやうだいたるレビの支󠄂派󠄄わかれの者ものすなはち汝なんぢの父󠄃祖ふその支󠄂派󠄄わかれの者等ものどもをも率󠄃ひきゐて汝なんぢに合がつせしめ汝なんぢに事つかへしむべし但たゞし汝なんぢと汝なんぢの子等こどもは律法おきての幕屋まくやの前󠄃まへに侍はべるべきなり〘212㌻〙 3 彼かれらは汝なんぢの職守つとめと聖󠄃所󠄃きよきところの職守つとめとを守まもるべし只たゞ聖󠄃所󠄃きよきところの器具󠄄うつはものと壇だんとに近󠄃ちかづくべからず恐おそらくは彼等かれらも汝等なんぢらも死しぬるならん 4 彼等かれらは汝なんぢに合がつして集合しふくわいの幕屋まくやの職守つとめを守まもり幕屋まくやの諸もろ〳〵の役事はたらきをなすべきなり外人ぐわいじんは汝なんぢらに近󠄃ちかづく可べからず 5 斯かくなんぢらは聖󠄃所󠄃きよきところの職守つとめと祭壇さいだんの職守つとめを守まもるべし然しかせばヱホバの震怒いかりかさねてイスラエルの子孫ひと〴〵に及およぶこと有󠄃あらじ 6 視みよ我われなんぢらの兄弟きやうだいたるレビ人びとをイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちより取とりヱホバのために之これを賜物たまものとして汝なんぢらに賜たまふて集會しふくわいの幕屋まくやの役事はたらきを爲なさしむ 7 汝なんぢと汝なんぢの子等こらは祭司さいしの職しよくを守まもりて祭壇さいだんの上うへと障蔽へだての幕まくの內うちの一切すべての事ことを執とりおこなひ斯かくともに勤つとむべし我われ祭司さいしの職しよくの勤務つとめと賜物たまものとして汝なんぢらに賜たまふ外人ぐわいじんの近󠄃ちかづく者ものは殺ころされん

8 ヱホバ又󠄂またアロンに言いひたまはく我われイスラエルの子孫ひと〴〵の諸もろ〳〵の聖󠄃きよき禮物そなへものの中うち我われに擧きよ祭さいとするところの者ものをもて汝なんぢに賜たまひて得えさす即すなはち我われこれを汝なんぢと汝なんぢの子等こらにあたへてその分󠄃ぶんとなさしめ是これを永ながく例のりとなす 9 斯かくのごとく至いと聖󠄃きよき禮物いやしろの中うち火ひにて燒やかざる者ものは汝なんぢに歸きすべし即すなはちその我われに獻さゝぐる諸もろ〳〵の禮物そなへもの 素祭そさい 罪祭ざいさい 愆祭けんさい等などみな至いと聖󠄃きよくして汝なんぢと汝なんぢらの子等こらに歸きすべし 10 至いと聖󠄃所󠄃きよきところにて汝なんぢこれを食󠄃くらふべし男子をとこ等どもはみなこれを食󠄃くらふことを得う是これは汝なんぢに歸きすべき聖󠄃物きよきものたるなり 11 汝なんぢに歸きすべき物ものは是これなり即すなはちイスラエルの子孫ひと〴〵の献さゝぐる擧きよ祭さいと搖えう祭さいの物もの我われこれを汝なんぢと汝なんぢの男子むすこと女子むすめに與あたへ是これを永ながく例のりとなす汝なんぢの家いへの者ものの中うち潔󠄄きよき者ものはみな之これを食󠄃くらふことを得うるなり
 279㌻ 
12 油あぶらの嘉よき者もの酒さけの嘉よき者もの穀物こくもつの嘉よき者ものなど凡すべてヱホバに獻さゝぐるその初さきの物ものを我われなんぢに與あたふ 13 最初はじめに成󠄃なれる國くにの產物さんぶつの中うちヱホバに携たづさへたる者ものは皆みななんぢに歸きすべし汝なんぢの家いへの者ものの中うち潔󠄄きよき者ものはみな之これを食󠄃くらふことを得うるなり 14 イスラエルの人ひとの獻納󠄃をさむる物ものは皆みな汝なんぢに歸きすべし 15 凡およそ血肉󠄁けつにくある者ものの首出子うひごにしてヱホバに獻さゝげらるゝ者ものは人ひとにもあれ畜けものにもあれ皆みななんぢに歸きすべし但たゞし人ひとの首出子うひごは必かならず贖あがなふべくまた汚けがれたる畜獸けものの首出子うひごも贖あがなふべきなり 16 之これを贖あがなふにはその人ひとの生うまれて一箇か月󠄃げつに至いたれる後のちに汝なんぢその估價ねづもりに依より聖󠄃所󠄃きよきところのシケルに循したがひて銀ぎん五シケルに之これを贖あがなふべし一シケルはすなはち二十ゲラなり 17 然されど牛うしの首出子うひご羊ひつじの首出子うひご山羊やぎの首出子うひごは贖あがなふべからず是等これらは聖󠄃きよしその血ちを壇だんの上うへに灑そゝぎまたその脂あぶらを焚やきて火祭くわさいとなしてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし 18 その肉󠄁にくは汝なんぢに歸きすべし搖ふれる胸むねと右みぎの腿󠄃もゝとおなじく是これは汝なんぢに歸きするなり〘213㌻〙 19 イスラエルの子孫ひと〴〵がヱホバに獻さゝげて擧きよ祭さいとする所󠄃ところの聖󠄃物きよきものはみな我われこれを汝なんぢと汝なんぢの男子むすこ女子むすめに與あたへこれを永ながく例のりとなす是これはヱホバの前󠄃まへにおいて汝なんぢと汝なんぢの子孫しそんに對たいする鹽しほの契󠄅約けいやくにして變かはらざる者ものなり 20 ヱホバまたアロンに吿つげたまはく汝なんぢはイスラエルの子孫ひと〴〵の地ちの中うちに產業さんげふを有󠄃もつべからずまた彼等かれらの中うちに何なにの分󠄃ぶんをも有󠄃もつべからず彼かれらの中うちにおいて我われは汝なんぢの分󠄃ぶん汝なんぢの產業さんげふたるなり

21 またレビの子孫しそんたる者ものには我われイスラエルの中うちにおいて物ものの十分󠄃ぶんの一を與あたへて之これが產業さんげふとなし其そのなすところの役事はたらきすなはち集會しふくわいの幕屋まくやの役事はたらきに報むくゆ 22 イスラエルの子孫ひと〴〵はかさねて集會しふくわいの幕屋まくやに近󠄃ちかづくべからず恐おそらくは罪つみを負󠄅おふて死しなん 23 第たゞレビ人びと集會しふくわいの幕屋まくやの役事はたらきをなすべしまた彼かれらはその罪つみな自己おのれの身みに負󠄅おふべし彼等かれらはイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに產業さんげふの地ちを有󠄃もたざる事ことをもてその例のりとなして汝なんぢらの世代よゝの子孫しそんの中うちに永ながく之これを守まもるべきなり
 280㌻ 
24 イスラエルの子孫ひと〴〵が十じふに一いつを取とり擧きよ祭さいとしてヱホバに獻さゝぐるところの物ものを我われレビ人びとに與あたへてその產業さんげふとなさしむるが故ゆゑに我われかれらにつきて言いへり彼等かれらはイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに產業さんげふの地ちを得うべからずと

25 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 26 汝なんぢかくレビ人びとに吿つげて之これに言いふべし我わがイスラエルの子孫ひと〴〵より取とりて汝等なんぢらに與あたへて產業さんげふとなさしむるその什一じふいつの物ものを汝なんぢら之これより受うくる時ときはその什一じふいつの物ものの十分󠄃ぶんの一を獻さゝげてヱホバの擧きよ祭さいとなすべし 27 汝等なんぢらの擧きよ祭さいの物品ものは禾場うちばよりたてまつる穀物こくもつの如ごとく酒醡さかぶねの內うちよりたてまつる酒さけのごとくに見み做なされん 28 此かくのごとく汝等なんぢらもまたイスラエルの子孫ひと〴〵より受うくる一切すべての什一じふいつの物ものの中うちよりヱホバに擧きよ祭さいを獻さゝげそのヱホバの擧きよ祭さいを祭司さいしアロンに與あたふべし 29 汝なんぢらの受うくる一切すべての禮物そなへものの中うちより汝なんぢらはその嘉よきところ即すなはちその聖󠄃きよき分󠄃ぶんを取とりてヱホバの擧きよ祭さいを獻さゝぐべし 30 汝なんぢかく彼等かれらに言いふべし汝なんぢらその中うちより嘉よきところを取とりて獻さゝぐるに於おいてはその殘餘のこりの物ものは汝等なんぢらレビ人びとにおけること禾場うちばより取とれる物もののごとく酒醡さかぶねより取とれる物もののごとくならん 31 汝等なんぢらと汝なんぢらの眷屬けんぞく何處いづくにても之これを食󠄃くらふことを得うべし是これは汝なんぢらが集會しふくわいの幕屋まくやに於おいて爲なす役事はたらきの報酬むくひたればなり 32 汝なんぢらその嘉よきところを獻さゝぐるに於おいては之これがために罪つみを負󠄅おふこと有󠄃あらじ汝なんぢらはイスラエルの子孫ひと〴〵の聖󠄃別きよめて獻さゝぐる物ものを汚けがすべからず恐おそらくは汝なんぢら死しなん〘214㌻〙

第19章

1 ヱホバ、モーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 2 ヱホバが命めいずるところの律おきての例のりは是かくのごとし云いはくイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて赤あか牝め牛うしの全󠄃まつたくして疵きずなく未いまだ軛くびきを負󠄅おひしこと有󠄃あらざる者ものを汝なんぢの許もとに牽󠄁ひききたらしめ 3 汝なんぢら之これを祭司さいしエレアザルに交󠄄わたすべし彼かれはまたこれを營えいの外そとに牽󠄁ひきいだして自己おのれの眼めの前󠄃まへにこれを宰ほふらしむべし 4 而しかして祭司さいしエレアザルこれが血ちを其その指ゆびにつけ集會しふくわいの幕屋まくやの表おもてにむかひてその血ちを七なゝ次󠄄たび灑そゝぎ 5 やがてその牝め牛うしを自己おのれの眼めの前󠄃まへに燒やかしむべしその皮かはその肉󠄁にくその血ちおよびその糞ふんをみな燒やくべし
 281㌻ 
6 その時とき祭司さいし香柏かうはくと牛膝草ひそぷと紅くれなゐの絲いとをとりて之これをその燒やける牝牛めうしの中なかに投なげいるべし 7 かくて祭司さいしはその衣服󠄃ころもを浣あらひ水みづにてその身みを滌そゝぎて然しかる後のち營えいに入いるべし祭司さいしの身みは晩くれまで汚けがるゝなり 8 また之これを燒やきたる者ものも水みづにその衣服󠄃ころもを浣あらひ水みづにその身みを滌そそぐべし彼かれも晩くれまで汚けがるるなり 9 斯かくて身みの潔󠄄きよき人ひと一人ひとりその牝め牛うしの灰󠄃はひをかき斂あつめてこれを營えいの外そとの淸淨きよき處ところに蓄たくはへ置おくべし是これイスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうのために備そなへおきて汚穢けがれを潔󠄄きよむる水みづを作つくるべき者ものにして罪つみを潔󠄄きよむる物ものに當あたるなり 10 その牝め牛うしの灰󠄃はひをかき斂あつめたる者ものはその衣服󠄃ころもを浣あらふべしその身みは晩くれまで汚けがるゝなりイスラエルの子孫ひと〴〵とその中うちに寄寓やどれる他國よそぐにの人ひととは永ながくこれを例のりとすべきなり

11 人ひとの死屍しかばねに捫さはる者ものは七日なぬかの間あひだ汚けがる 12 第三日みつかめと第七日なぬかめにこの灰󠄃はひ水みづを以もて身みを潔󠄄きよむべし然しかせば潔󠄄きよくならん然されど若もし第三日みつかめと第七日なぬかめに身みを潔󠄄きよむることを爲せざれば潔󠄄きよくならじ 13 凡およそ死人しにんの屍しかばねに捫さはりて身みを潔󠄄きよむることを爲せざる者ものはヱホバの幕屋まくやを汚けがすなればイスラエルより斷たゝるべし汚穢けがれを潔󠄄きよむる水みづをその身みに灑そゝがざるによりて潔󠄄きよくならずその汚穢けがれなほ身みにあるなり

14 天てん幕まくに人ひとの死しぬることある時ときに應あて用もちふる律おきては是これなり即すなはち凡すべてその天てん幕まくに入いる者もの凡すべてその天てん幕まくにある物ものは七日なぬかの間あひだ汚けがるべし 15 凡およそ蓋ふたを取とりはなして蓋おほはざりし所󠄃ところの器皿うつははみな汚けがる 16 凡およそ刀劍つるぎにて殺ころされたる者ものまたは死屍しかばねまたは人ひとの骨ほねまたは墓はか等などに野のの表おもてにて捫さはる者ものはみな七日なぬかの間あひだ汚けがるべし 17 汚けがれたる者ものある時ときはかの罪つみを潔󠄄きよむる者ものたる燒やける牝め牛うしの灰󠄃はひをとりて器うつはに入いれ活いける水みづを之これに加くはふべし 18 而しかして身みの潔󠄄きよき人ひと一人ひとり牛膝草ひそぷを執とりてその水みづにひたし之これをその天てん幕まくと諸もろ〳〵の器皿うつはおよび其處そこに居ゐあはせたる人々ひと〴〵に灑そゝぐべくまたは骨ほねあるひは殺ころされし者ものあるひは死しにたる者ものあるひは墓はかなどに捫さはれる者ものに灑そゝぐべし
 282㌻ 
19 即すなはち身みの潔󠄄きよき人ひと第三日みつかめと第七日なぬかめにその汚けがれたる者ものに之これを灑そゝぐべし而しかして第七日なぬかめにはその人ひとみづから身みを潔󠄄きよむることを爲なしその衣服󠄃ころもをあらひ水みづに身みを滌そゝぐべし然しかせば晩くれにおよびて潔󠄄きよくなるべし〘215㌻〙

20 然されど汚けがれて身みを潔󠄄きよむることを爲せざる人ひとはヱホバの聖󠄃所󠄃きよきところを汚けがすが故ゆゑにその身みは會衆くわいしうの中うちより絕たゝるべし汚穢けがれを潔󠄄きよむる水みづを身みに灑そゝがざるによりてその人ひとは潔󠄄きよくならざるなり 21 彼等かれらまた永ながくこれを例のりとすべし即すなはち汚穢けがれを潔󠄄きよむる水みづを人ひとに灑そゝげる者ものはその衣服󠄃ころもを浣あらふべしまた汚穢けがれを潔󠄄きよむる水みづに捫さはれる者ものも晩くれまで汚けがるべし 22 凡すべて汚けがれたる人ひとの捫さはれる者ものは汚けがるべしまた之これに捫さはる人ひとも晩くれまで汚けがるべし

第20章

1 斯かくてイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしう正しやう月󠄃ぐわつにおよびてチンの曠野あらのにいたれり而しかして民たみみなカデシに止とゞまりけるがミリアム其處そこにて死しにたれば之これを其處そこに葬はうむりぬ

2 當時そのころ會衆くわいしう水みづを得えざるによりて相あひ集あつまりてモーセとアロンに迫󠄃せまれり 3 すなはち民たみモーセと爭あらそひ言いひけるは嚮󠄇さきに我われらの兄弟きやうだい等たちがヱホバの前󠄃まへに死しにたる時ときに我等われらも死しにたらば善よかりしものを 4 汝等なんぢら何なにとてヱホバの會衆くわいしうをこの曠野あらのに導󠄃みちびき上のぼりて我等われらとわれらの家畜かちくを此こゝに死しなしめんとするや 5 汝なんぢらなんぞ我われらをエジプトより上のぼらしめてこの惡あしき處ところに導󠄃みちびきいりしや此こゝには種たねを播まくべき處ところなく無花果いちじくもなく葡萄ぶだうもなく石榴ざくろも無なくまた飮のむべき水みづも無なし 6 是こゝにおいてモーセとアロンは會くわい衆しうの前󠄃まへを去さり集會しうくわいの幕屋まくやの門かどにいたりて俯伏ひれふしけるにヱホバの榮光えいくわうかれらに顯あらはれ 7 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 8 汝なんぢ杖つゑを執とり汝なんぢの兄弟きやうだいアロンとともに會衆くわいしうを集あつめその眼めの前󠄃まへにて汝なんぢら磐いはに命めいぜよ磐いはその中なかより水みづを出いださん汝なんぢかく磐いはより水みづを出いだして會衆くわいしうとその獸畜けものに飮のましむべしと 9 モーセすなはちその命めいぜられしごとくヱホバの前󠄃まへより杖つゑを取とり
 283㌻ 

10 アロンとともに會衆くわいしうを磐いはの前󠄃まへに集あつめて之これに言いひけるは汝なんぢら背反そむく者もの等どもよ聽きけ我等われら水みづをしてこの磐いはより汝なんぢらのために出いだしめん歟かと 11 モーセその手てを擧あげ杖つゑをもて磐いはを二度ふたゝび擊うちけるに水みづ多おほく湧󠄂わき出いでたれば會衆くわいしうとその獸畜けものともに飮のめり 12 時ときにヱホバ、モーセとアロンに言いひたまひけるは汝等なんぢらは我われを信しんぜずしてイスラエルの子孫ひと〴〵の目めの前󠄃まへに我われの聖󠄃きよきを顯あらはさゞりしによりてこの會衆くわいしうをわが之これに與あたへし地ちに導󠄃みちびきいることを得えじと 13 是これをメリバ(爭論あらそひ)の水みづとよべりイスラエルの子孫ひと〴〵是これがためにヱホバにむかひて爭あらそひたりしかばヱホバつひにその聖󠄃きよきことを顯あらはしたまへり〘216㌻〙

14 茲こゝにモーセ、カデシより使󠄃者つかひをエドムの王わうに遣󠄃つかはして言いひけるは汝なんぢの兄弟きやうだいイスラエルかく言いふ汝なんぢはわれらが遭󠄃あひし諸もろ〳〵の艱難かんなんを知しる 15 そもそも我われらの先祖せんぞ等たちエジプトに下くだりゆきて我われら年としひさしくエジプトに住󠄃すみをりしがエジプト人びとわれらと我われらの先祖せんぞ等たちをなやましたれば 16 我われらヱホバに龥よばはりけるにヱホバわれらの聲こゑを聽きゝたまひ一箇ひとりの天てんの使󠄃つかひを遣󠄃つかはして我われらをエジプトより導󠄃みちびきいだしたまへり視みよ我われら今いまは汝なんぢの邊󠄎境さかひの邊󠄎端はてにあるカデシの邑まちに居をるなり 17 願ねがはくは我われらをして汝なんぢの國くにを通󠄃過󠄃とほらしめよ我等われらは田畝たはたをも葡萄園ぶだうばたけをも通󠄃過󠄃とほらじまた井ゐどの水みづをも飮のまじ我われらは第ただ王わうの路みちを通󠄃過󠄃とほり汝なんぢの境さかひをいづるまでは右みぎにも左ひだりにもまがらじ 18 エドム、モーセに言いひけるは汝なんぢ我われの中うちを通󠄃過󠄃とほるべからず恐おそらくは我われいでて劍つるぎをもて汝なんぢにむかはん 19 イスラエルの子孫ひと〴〵エドムに言いふ我われらは大道󠄃おほぢを通󠄃過󠄃とほらん若もしわれらと我われらの獸畜けものなんぢの水みづを飮のむことあらばその値あたひを償はらふべし我われは徒行かちにて通󠄃過󠄃とほるのみなれば何事なにごとにもあらざるなりと 20 然しかるにエドムは汝なんぢ通󠄃過󠄃とほるべからずといひて許多あまたの群衆ぐんしうを率󠄃ひきゐて出いで大おほいなる力ちからをもて之これにむかへり 21 エドムかくイスラエルにその境さかひの中うちを通󠄃過󠄃とほることを容ゆるさゞりければイスラエルは他ほかにむかひて去されり
 284㌻ 

22 かくてイスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうみなカデシより進󠄃すゝみてホル山ざんにいたれり 23 ヱホバ、エドムの國くにの境さかひなるホル山ざんにてモーセとアロンに吿つげて言いひたまはく 24 アロンはその死しにたる民たみに列つらならんイスラエルの子孫ひと〴〵に我わが與あたへし地ちに彼かれは入いることを得えざるべし是これメリバの水みづのある處ところにて汝等なんぢらわが言ことばに背そむきたればなり 25 汝なんぢアロンとその子こエレアザルをひきつれてホル山ざんに登のぼり 26 アロンにその衣服󠄃ころもを脫ぬがせてこれをその子こエレアザルに衣きせよアロンは其處そこに死しにてその民たみに列つらなるべしと 27 モーセすなはちヱホバの命めいじたまへるごとく爲なし相あひつれだちて全󠄃ぜん會衆くわいしうの目めの前󠄃まへにてホル山ざんに登のぼり 28 而しかしてモーセはアロンにその衣服󠄃ころもをぬがせて之これをその子こエレアデルに衣きせたりアロンは其處そこにて山やまの嶺いたゞきに死しねり斯かくてモーセとエレアザル山やまよりくだりけるが 29 會衆くわいしうみなアロンの死しにたるを見みて三十日にちのあひだ哀哭なげきをなせりイスラエルの家いへみな然しかせり

第21章

1 茲こゝに南みなみの方かたに住󠄃すめるカナン人びとアラデ王わうといふ者ものイスラエルが間者かんじやの道󠄃みちよりして來きたるといふを聞ききイスラエルを攻せめうちてその中うちの數󠄄人すうにんを擄とりこにせり〘217㌻〙 2 是こゝにおいてイスラエル誓願せいぐわんをヱホバに立たてて言いふ汝なんぢもしこの民たみをわが手てに付わたしたまはゞ我われその城󠄃邑まち〳〵を盡こと〴〵く滅ほろぼさんと 3 ヱホバすなはちイスラエルの言ことばを聽きゝいれてカナン人びとを付わたしたまひければ之これとその城󠄃邑まち〳〵をことごとく滅ほろぼせり是こゝをもてその處ところの名なをホルマ(殲滅ほろぼし)と呼よびなしたり

4 民たみはホル山ざんより進󠄃すゝみゆき紅海こうかいの途󠄃みちよりしてエドムを繞めぐり通󠄃とほらんとせしがその途󠄃みちのために民たみ心こゝろを苦くるしめたり 5 すなはち民たみ神かみとモーセにむかいて呟つぶやきけるは汝等なんぢらなんぞ我われらをエジプトより導󠄃みちびきのぼりて曠野あらのに死しなしめんとするや此こゝには食󠄃物くひものも無なくまた水みづも無なし我等われらはこの粗あしき食󠄃物くひものを心こゝろに厭いとふなりと 6 是こゝをもてヱバホ火ひの蛇へびを民たみの中うちに遣󠄃つかはして民たみを咬かましめたまひければイスラエルの民たみの中うち死しぬる者もの多おほかりき
 285㌻ 
7 是これによりて民たみモーセにいたりて言いひけるは我われらヱホバと汝なんぢにむかひて呟つぶやきて罪つみを獲えたり請󠄃こふ汝なんぢヱホバに祈いのりて蛇へびを我等われらより取とりはなさしめよとモーセすなはち民たみのために祈いのりければ 8 ヱホバ、モーセに言いひたまひけるは汝なんぢ蛇へびを作つくりてこれを杆さをの上うへに載のせおくべし凡すべて咬かまれたる者ものは之これを仰あふぎ觀みなば生いくべし 9 モーセすなはち銅あかゞねをもて一條ひとすぢの蛇へびをつくり之これを杆さをの上うへに載のせおけり凡すべて蛇へびに咬かまれたる者ものその銅あかゞねの蛇へびを仰あふぎ觀みれば生いきたり

10 イスラエルの子孫ひと〴〵途󠄃みちに進󠄃すゝみてオボテに營えいを張はり 11 またオボテより進󠄃すゝみ往󠄃ゆきモアブの東ひがしの方かたに亘わたるところの曠野あらのにおいてイヱアバリムに營えいを張はれり 12 また其處そこより進󠄃すゝみゆきてゼレデの谷たにに營えいを張はり 13 其處そこより進󠄃すゝみゆきてアルノンの彼旁かなたに營えいを張はれりアルノンはアモリの境さかひより出いでて曠野あらのに流ながるゝ者ものにてモアブとアモリの間あひだにありてモアブの界さかひをなすなり 14 故ゆゑにヱホバの戰爭いくさの記ふみに言いへるあり云いはくスパのワヘブ、アルノンの河かは 15 河かはの流ながれ即すなはちアルの邑まちに落おち下くだりモアブの界さかひに倚よる者ものと 16 かれら其處そこよりベエル(井ゐど)にいたれりヱホバがモーセにむかひて汝なんぢ民たみを集あつめよ我われこれに水みづを與あたへんと言いひたまひしはこの井ゐどなりき

17 時ときにイスラエルこの歌うたを歌うたへり云いはく井ゐどの水みづよ湧󠄂わきあがれ汝等なんぢらこれがために歌うたへよ 18 此この井ゐどは笏しやくと杖つゑとをもて牧伯等つかさたちこれを掘ほり民たみの君長きみ等たち之これを掘ほれりと斯かくて曠野あらのよりマツタナにいたり 19 マツタナよりナハリエルにいたりナハリエルよりバモテにいたり 20 バモテよりモアブの野のにある谷たにに往󠄃ゆき曠野あらのに對たいするピスガの嶺いたゞきにいたれり

21 かくてイスラエル使󠄃者つかひをアモリ人びとの王わうシホンに遣󠄃つかはして言いひしめけるは〘218㌻〙 22 我われをして汝なんぢの國くにを通󠄃過󠄃とほらしめよ我等われらは田畝たはたにも葡萄園ぶだうばたけにも入いらじまた井ゐどの水みづをも飮のまじ我われらは汝なんぢの境さかひを出いづるまでは唯たゞ王わうの道󠄃みちを通󠄃とほりて行ゆかんのみと 23 然しかるにシホンはイスラエルに自己おのれの境さかひの中うちを通󠄃とほる事ことを容ゆるさゞりき而しかしてシホンその民たみをことごとく集あつめ曠野あらのにいでてイスラエルを攻せめんとしヤハヅに來きたりてイスラエルと戰たゝかひけるが
 286㌻ 
24 イスラエル刃やいばをもて之これを擊うちやぶりその地ちをアルノンよりヤボクまで奪うばひ取とりアンモンの子孫ひと〴〵にまで至いたれりアンモンの子孫ひと〴〵の境界さかひは堅固けんごなりき 25 イスラエルかくその城󠄃邑まち〳〵を盡こと〴〵く取とれり而しかしてイスラエルはアモリ人びとの諸すべての城󠄃邑まち〳〵に住󠄃すみヘシボンとそれに附つける諸すべての村々むら〳〵に居をる 26 ヘシボンはアモリ人びとの王わうシホンの都城󠄃みやこなりシホンは曾かつてモアブの前󠄃さきの王わうと戰たゝかひてかれの地ちをアルノンまで盡こと〴〵くその手てより奪うばひ取とりしなり 27 故ゆゑに歌うたをもて云いへるあり曰いはく汝なんぢらヘシボンに來きたれシホンの城󠄃邑みやこを築きづき建󠄄たてよ 28 ヘシボンより火ひ出いでシホンの都城󠄃みやこより熖ほのほいでてモアブのアルを焚やきつくしアルノンの邊󠄎ほとりの高處たかみを占しむる君王きみ等たちを滅ほろぼせり 29 モアブよ汝なんぢは禍わざはひなる哉かなケモシの民たみよ汝なんぢは滅ほろぼさるその男子なんしは逃󠄄奔にげはしりその女子によしはアモリ人びとの王わうシホンに擄とらへらるるなり 30 我等われらは彼かれらを擊うちたふしヘシボンを滅ほろぼしてデボンに及および之これを荒あらしてまたノパに及およびメデバにいたる 31 斯かくイスラエルの子孫ひと〴〵はアモリ人びとの地ちに住󠄃すみたりしが 32 モーセまた人ひとを遣󠄃つかはしてヤゼルを窺うかゞはしめ遂󠄅つひにその村々むら〳〵を取とりて其處そこにをりしアモリ人びとを逐󠄃出おひいだし

33 轉めぐりてバシヤンの路みちに上のぼり往󠄃ゆきけるにバシヤンの王わうオグその民たみを盡こと〴〵く率󠄃ひきゐて出いで之これを迎󠄃むかへてエデレイに戰たゝかはんとす 34 ヱホバ、モーセに言いひたまひけるは彼かれを懼おそるる勿なかれ我われかれとその民たみとその地ちを盡こと〴〵く汝なんぢの手てに付わたす汝なんぢヘシボンに住󠄃すみをりしアモリ人びとの王わうシホンに爲なしたるごとくに彼かれにも爲なすべしと 35 是こゝにおいて彼かれとその子ことその民たみをことごとく擊うちころし一人ひとりも生存いきのこる者ものなきに至いたらしめて之これが地ちを奪うばひたり

第22章

1 かくてイスラエルの子孫ひと〴〵また途󠄃みちに進󠄃すゝみてモアブの平󠄃野ひらのに營えいを張はれり此こゝはヨルダンの此旁こなたにしてヱリコに對むかふ
 287㌻ 

2 チッポルの子こバラクはイスラエルが凡すべてアモリ人びとに爲なしたる所󠄃ところを見みたり 3 是こゝにおいてモアブ人びと大おほいにイスラエルの民たみを懼おそる是これその數󠄄かず多おほきに因よりてなりモアブ人びとかくイスラエルの子孫ひと〴〵のために心こゝろをなやましたれば 4 すなはちミデアンの長老等としよりたちに言いふこの群衆ぐんしうは牛うしが野のの草くさを餂なめ食󠄃くらふごとくに我等われらの四圍󠄃まはりの物ものをことごとく餂なめ食󠄃くらはんとすとこの時ときにはチッポルの子こバラク、モアブ人びとの王わうたり〘219㌻〙 5 彼かれすなはち使󠄃者つかひをペトルに遣󠄃つかはしてベオルの子こバラムを招まねかしめんとすペトルはバラムの本國くににありて河かはの邊󠄎ほとりに立たてりその之これを招まねかしむる言ことばに云いはく茲こゝにエジプトより出いで來きし民たみあり地ちの面おもてを蓋おほふて我われの前󠄃まへにをる 6 然されば請󠄃こふ汝なんぢ今いま來きたりて我わがためにこの民たみを詛のろへ彼等かれらは我われよりも强つよければなり然しかせば我われこれを擊うちやぶりて我わが國くによりこれを逐󠄃おひはらふを得うることもあらん其そは汝なんぢが祝しゆくする者ものは福德さいはひを得え汝なんぢが詛のろふ者ものは禍わざはひを受うくと我われしればなりと

7 モアブの長老等としよりたちとミデアンの長老等としよりたちすなはち占卜うらなひの禮物れいもつを手てにとりて出いでたちバラムにいたりてバラクの言ことばをこれに吿つげたれば 8 バラムかれらに言いふ今晩こよひは此こゝに宿やどれヱホバの我われに吿つぐるところに循したがひて汝なんぢらに返󠄄答こたへをなすべしと是こゝをもてモアブの牧伯等つかさたちバラムの許もとに居をる 9 時ときに神かみバラムに臨のぞみて言いひたまはく汝なんぢの許もとにをる此この人々ひと〴〵は何なに者ものなるや 10 バラム神かみに言いひけるはモアブの王わうチッポルの子こバラク我われに言いひつかはしけらく 11 茲こゝにエジプトより出いできたりし民たみありて地ちの面おもてを蓋おほふ請󠄃こふ今いま來きたりてわがために之これを詛のろへ然しかせば我われこれに戰たゝかひ勝󠄃かちてこれを逐󠄃おひはらふを得うることもあらんと 12 神かみバラムに言いひたまひけるは汝なんぢかれらとともに往󠄃ゆくべからず亦またこの民たみを詛のろふべからず是これは祝福めぐまるる者ものたるなり 13 是こゝにおいてバラム朝󠄃あさ起󠄃おきてバラクの牧伯等つかさたちに言いひけるは汝なんぢら國くにに歸かへれよヱホバ我わが汝なんぢらとともに往󠄃ゆく事ことをゆるさゞるなりと
 288㌻ 
14 モアブの牧伯つかさたちすなはち起󠄃たちあがりてバラクの許もとにいたりバラムは我われらとともに來きたることを肯がへんぜずと吿つげたれば

15 バラクまた前󠄃さきの者ものよりも尊󠄅たふとき牧伯等つかさたちを前󠄃さきよりも多おほく遣󠄃つかはせり 16 彼かれらバラムに詣いたりて之これに言いひけるはチッポルの子こバラクかく言いふ願ねがはくは汝なんぢ何なにの障碍さはりをも顧󠄃かへりみずして我われに來きたれ 17 我われ汝なんぢをして甚はなはだ大おほいなる尊󠄅榮ほまれを得えさせん汝なんぢが我われに言いふところは凡すべて我われこれを爲なすべし然されば願ねがはくは來きたりて我わがためにこの民たみを詛のろへ 18 バラム答こたへてバラクの臣僕しもべ等どもに言いひけるは假令たとひバラクその家いへに盈みつるほどの金銀きん〴〵を我われに與あたふるとも我われは事ことの大小だいせうを諭󠄄いはずわが神かみヱホバの言ことばを踰こえては何なにをも爲なすことを得えず 19 然されば請󠄃こふ汝なんぢらも今晩こよい此こゝに宿やどり我われをしてヱホバの再ふたゝび我われに何なにと言いひたまふかを知しらしめよと 20 夜よるにいりて神かみバラムにのぞみて之これに言いひたまひけるはこの人々ひと〴〵汝なんぢを招まねきに來きたりたれば起󠄃たちあがりて之これとともに往󠄃ゆけ但たゞし汝なんぢは我わが汝なんぢにつぐる言ことばのみを行おこなふべし〘220㌻〙

21 バラム翌󠄃朝󠄃あくるあさ起󠄃おきあがりてその驢馬ろばに鞍くらおきてモアブの牧伯等つかさたちとともに往󠄃ゆけり 22 然しかるにヱホバかれの往󠄃ゆきたるに緣よりて怒いかりを發はつしたまひければヱホバの使󠄃者つかひかれに敵てきせんとて途󠄃みちに立たてり彼かれは驢馬ろばに乘のりその僕しもべ二人ふたりはこれとともに在ありしが 23 驢馬ろばヱホバの使󠄃者つかひが劍つるぎを手てに拔ぬき持もちて途󠄃みちに立たてるを見み驢馬ろば途󠄃みちより身みを轉めぐらして田圃はたけに入いりければバラム驢馬ろばを打うちて途󠄃みちにかへさんとせしに 24 ヱホバの使󠄃者つかひまた葡萄園ぶだうばたけの途󠄃みちに立たてり其處そこには此旁こなたにも石垣いしがきあり彼旁かなたにも石垣いしがきあり 25 驢馬ろばヱホバの使󠄃者つかひを見み石垣いしがきに貼すり依よりてバラムの足あしを石垣いしがきに貼すり依よせたればバラムまた之これを打うてり 26 然しかるにヱホバの使󠄃者つかひまた進󠄃すゝみよりて狹せまき處ところに立たちけるが其處そこには右みぎにも左ひだりにもまがる道󠄃みちあらざりしかば 27 驢馬ろばヱホバの使󠄃者つかひを見みてバラムの下したに臥ふしたり是こゝにおいてバラム怒いかりを發はつし杖つゑをもて驢馬ろばを打うちけるに 28 ヱホバ驢馬ろばの口くちを啓󠄃ひらきたまひたれば驢馬ろばバラムにむかひて言いふ我われなんぢに何なにを爲なせばぞ汝なんぢかく三次󠄄みたび我われを打うつや
 289㌻ 
29 バラム驢馬ろばに言いふ汝なんぢわれを侮あなどるが故ゆゑなり我わが手てに劍つるぎあらば今いま汝なんぢを殺ころさんものを 30 驢馬ろばまたバラムに言いひけるは我われは汝なんぢの所󠄃有󠄃ものとなりてより今日こんにちにいたるまで汝なんぢが常つねに乘のるところの驢馬ろばならずや我われつねに斯かくのごとく汝なんぢになしたるやとバラムこたへて否いなと言いふ

31 時ときにヱホバ、バラムの目めを啓󠄃ひらきたまひければ彼かれヱホバの使󠄃者つかひの途󠄃みちに立たちて劍つるぎを手てに拔ぬき持もてるを見み身みを鞠かゞめて俯伏ひれふしたるに 32 ヱホバの使󠄃者つかひこれに言いふ汝なんぢなにとて斯かく三度みたびなんぢの驢馬ろばを打うつや我われ汝なんぢの道󠄃みちの直たゞちに滅亡ほろびにいたる者ものなるを見みて汝なんぢに敵てきせんとて出いできたれり 33 驢馬ろばはわれを見みて斯かくみたび身みを轉めぐらして我われを避󠄃さけたるなり是これもし身みを轉めぐらして我われを避󠄃さけずば我われすでに汝なんぢを殺ころして是これを生いかしおきしならん 34 バラム、ヱホバの使󠄃者つかひに言いひけるは我われ罪つみを獲えたり我われは汝なんぢが我われに敵てきせんとて途󠄃みちに立たてるを知しらざりしなり汝なんぢもし之これを惡あししとせば我われは歸かへるべし 35 ヱホバの使󠄃者つかひバラムに言いひけるはこの人々ひと〴〵とともに往󠄃ゆけ但たゞし汝なんぢは我わが汝なんぢに吿つぐる言詞ことばのみを宣のぶべしとバラムすなはちバラクの牧伯等つかさたちとともに往󠄃ゆけり

36 さてまたバラクはバラムの來きたるを聞きゝてモアブの境さかひの極處はてに流ながるゝアルノンの旁ほとりの邑まちまで出いでゆきて之これを迎󠄃むかふ 37 バラクすなはちバラムに言いひけるは我われことさらに人ひとを遣󠄃つかはして汝なんぢを招まねきしにあらずや汝なんぢなにゆゑ我わが許もとに來きたらざりしや我われあに汝なんぢに尊󠄅榮ほまれを得えさすることを得えざらんや〘221㌻〙 38 バラム、バラクに言いひけるは視みよ我われつひに汝なんぢの許もとに來きたれり然されど今いまは我われ何事なにごとをも自みづから言いふを得えんや我われはたゞ神かみの我わが口くちに授さづくる言語ことばを宣のべんのみと 39 斯かくてバラムはバラクとともに往󠄃ゆきてキリアテホゾテに至いたりしが 40 バラク牛うしと羊ひつじを宰ほふりてバラムおよび之これと偕ともなる牧伯等つかさたちに餽おくれり

41 而しかしてその翌󠄃朝󠄃あくるあさにいたりバラクはバラムを件ともなひこれを携たづさへてバアルの崇邱たかきところに登のぼりイスラエルの民たみの極端はしを望󠄇のぞましむ
 290㌻ 

第23章

1 バラム、バラクに言いひけるは我わがために此こゝに七個なゝつの壇だんを築きづき此こゝに七匹󠄃なゝつの牡牛をうしと七匹󠄃なゝつの牡羊をひつじを備そなへよと 2 バラクすなはちバラムの言いへるごとく爲なしバラクとバラムその壇だんごとに牡牛をうし一匹󠄃ひとつと牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつを献さゝげたり 3 而しかしてバラムはバラクにむかひ汝なんぢは燔祭はんさいの傍かたはらに立たちをれ我われは往󠄃ゆかんとすヱホバあるひは我われに來きたりのぞみたまはんその我われに示しめしたまふところの事ことは凡すべてこれを汝なんぢに吿つげんと言いひて一ひとつの高處たかみに登のぼたるに 4 神かみバラムに臨のぞみたまひければバラムこれに言いひけるは我われは七箇なゝつの壇だんを設まうけその壇だんごとに牡牛をうし一匹󠄃ひとつと牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつを献さゝげたりと 5 ヱホバ、バラムの口くちに言ことばを授さづけて言いひたまはく汝なんぢバラクの許もとに歸かへりて斯かくいふべしと 6 彼かれすなはちバラクの許もとに至いたるにバラクはモアブの諸すべての牧伯等つかさたちとともに燔祭はんさいの傍かたはらに立たちをる 7 バラムすなはちこの歌うたをのべて云いはくモアブの王わうバラク、スリアより我われを招まねき寄よせ東ひがしの邦󠄆くにの山やまより我われを招まねき寄よせて云いふ來きたりて我わがためにヤコブを詛のろへ來きたりてわがためにイスラエルを呪いのれと 8 神かみの詛のろはざる者ものを我われいかで詛のろふことを得えんやヱホバの呪いのらざる者ものを我われいかで呪いのることを得えんや 9 磐いはの頂いたゞきより我われこれを觀み岡をかの上うへより我われこれを望󠄇のぞむこの民たみは獨ひとり離はなれて居をらん萬よろづの民たみの中うちに列ならぶことなからん 10 誰たれかヤコブの塵ちりを計かぞへ得えんやイスラエルの四分󠄃よつ一ひとつを數󠄄かぞふることを能よくせんや願ねがはくは義人たゞしきひとのごとくに我われ死しなん願ねがはくはわが終󠄃をはりこれが終󠄃をはりにひとしかれ 11 是こゝにおいてバラク、バラムに言いひけるは汝なんぢ我われに何なにを爲なすや我われはわが敵てきを詛のろはしめんとて汝なんぢを携つれきたりしなるに汝なんぢはかへつて全󠄃まつたくこれを祝しゆくせり 12 バラムこたへて言いひけるは我われは愼つゝしみてヱホバの我わが口くちに授さづくる事ことのみを宣のぶべきにあらずや

13 バラクこれに言いひけるは請󠄃こふ汝なんぢわれとともに他ほかの處ところに來きたりて其處そこより彼かれらを觀みよ汝なんぢたゞ彼かれらの極端はしのみを觀みん彼かれらを全󠄃まつたくは觀みることを得えざるべし請󠄃こふ其處そこにて我わがために彼かれらを詛のろへと
 291㌻ 
14 やがて之これを導󠄃みちびきてピスガの嶺いたゞきなる斥候ものみの原はらに至いたり七箇なゝつの壇だんを築きづきて壇だんごとに牡牛をうし一匹󠄃ひとつと牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつを獻さゝげたり〘222㌻〙 15 時ときにバラム、バラクに言いひけるは汝なんぢ此こゝにて燔祭はんさいの傍かたはらに立たちをれ我われまたも往󠄃ゆきて會あひ見まみゆることをせんと 16 ヱホバまたバラムに臨のぞみて言ことばをその口くちに授さづけ汝なんぢバラクの許もとに歸かへりてかく言いへとのたまひければ 17 彼かれバラクの許もとにかへりけるにバラクは燔祭はんさいの傍かたはらに立たちをりモアブの牧伯等つかさたちこれとともに居をりしがバラクすなはちバラムにむかひヱホバ何なにと言いひしやと問とひければ 18 バラムまたこの歌うたを宣のべたり云いはくバラクよ起󠄃たちて聽きけチッポルの子こよ我われに耳みゝを傾かたむけよ 19 神かみは人ひとのごとく謊󠄃いつはること无なしまた人ひとの子このごとく悔くゆること有󠄃あらずその言いふところは之これを行おこなはざらんやその語かたるところは之これを成󠄃就なしとげざらんや 20 我われはこれがために福祉さいはひをいのれとの命令おふせを受うく旣󠄁すでに之これに福祉さいはひをたまへば我われこれを變かふるあたはざるなり 21 ヱホバ、ヤコブの中うちに惡あしき事ことあるを見みずイスラエルの中うちに憂患うれへあるを見みずその神かみヱホバこれとともに在いまし王わうを喜よろこびて呼よばはる聲こゑその中なかにあり 22 神かみかれらをエジプトより導󠄃みちびき出いだしたまふイスラエルは强つよきこと兕のうしのごとし 23 ヤコブには魔󠄃術󠄃まじゆつなしイスラエルには占卜うらなひあらず神かみはその爲なすところをその時ときにヤコブに吿つげイスラエルにしめしたまふなり 24 觀みよこの民たみは牝め獅子じしのごとくに起󠄃たちあがり牡獅子をじしのごとくに身みを興おこさん是これはその攫つかみ得えたる物ものを食󠄃くらひその殺ころしゝ物ものの血ちを飮のまでは臥ふすことを爲せじ 25 是こゝにおいてバラクはバラムに向むかひ汝なんぢかれらを詛のろふことをも祝しゆくすることをも爲するなかれと言いひけるに 26 バラムこたへてバラクに言いふ我われはヱホバの宣のたまふ事ことは凡すべてこれを爲なさざるを得えずと汝なんぢに吿つげおきしにあらずやと

27 バラクまたバラムに言いひけるは請󠄃こふ來きたれ我われなんぢを他ほかの處ところに導󠄃みちびき往󠄃ゆかん神かみあるひは汝なんぢが其處そこより彼かれらを我わがために詛のろふことを善よしとせんと 28 バラクすなはちバラムを導󠄃みちびきて曠野あらのに對たいするペオルの嶺いたゞきに至いたるに 29 バラム、バラクに言いひけるは我わがために七箇なゝつの壇だんを此こゝに築きづき牡牛をうし七匹󠄃なゝつ牡羊をひつじ七匹󠄃なゝつを此こゝに備そなへよと
 292㌻ 
30 バラクすなはちバラムの言いへるごとく爲なしその壇だんごとに牡牛をうし一匹󠄃ひとつと牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつを獻さゝげたり

第24章

1 バラムはイスラエルを祝しゆくすることのヱホバの心こゝろに適󠄄かなふを視みたれば此度こたびは前󠄃まへの時ときのごとくに往󠄃ゆきて法はふ術󠄃じゆつを求もとむる事ことを爲せずその面かほを曠野あらのに向むけて居をり 2 バラム目めを擧あげてイスラエルのその支󠄂派󠄄わかれにしたがひて居をるを觀みたり時ときに神かみの靈みたまかれに臨のぞみければ〘223㌻〙 3 彼かれすなはちこの歌うたをのべて云いはくベオルの子こバラム言いふ目めの啓󠄃ひらきたる人ひと言いふ 4 神かみの言詞ことばを聞きゝし者もの能あたはざる無なき者ものをまぼろしに觀みし者もの倒たふれ臥ふして其その目めの啓󠄃ひらけたる者もの言いふ 5 ヤコブよ汝なんぢの天てん幕まくは美うるはしき哉かなイスラエルよ汝なんぢの住󠄃所󠄃すまひは美うるはしき哉かな 6 是これは谷々たに〴〵のごとくに布しき列つらね河かは邊󠄎べの園そののごとくヱホバの栽うゑし沈ぢん香かう樹じゆのごとく水みづの邊󠄎ほとりの香柏かうはくのごとし 7 その桶をけよりは水みづ溢󠄃あふれんその種たねは水みづの邊󠄎ほとりに發育そだたんその王わうはアガグよりも高たかくなりその國くには振ふるひ興おこらん 8 神かみこれをエジプトより導󠄃みちびき出いだせり是これは强つよきこと兕のうしのごとくその敵あだなる國々くに〴〵の民たみを呑のみつくしその骨ほねを摧くだき矢やをもて之これを衝つきとほさん 9 是これは牡獅子をじしのごとくに身みをかゞめ牝め獅子じしのごとくに臥ふす誰たれか敢あへてこれを起󠄃おこさんやなんぢを祝しゆくするものは福祉さいはひを得えなんぢをのろふものは災禍わざはひをかうむるべし

10 こゝにおいてバラクはバラムにむかひて怒いかりを發はつしその手てを拍うちならせり而しかしてバラク、バラムにいひけるは我われはなんぢをしてわが敵てきを詛のろはしめんとてなんぢを招まねきたるに汝なんぢは却かへつて斯かく三度みたびまでも彼かれらを大おほいに祝しゆくしたり 11 然されば汝なんぢ今いま汝なんぢの處ところに奔はしり往󠄃ゆけ我われは汝なんぢに大おほいなる尊󠄅榮ほまれを得えさせんと思おもひたれどヱホバ汝なんぢを阻とゞめて尊󠄅榮ほまれを得うるに至いたらざらしむ 12 バラム、バラクに言いひけるは我われは汝なんぢが我われに遣󠄃つかはしゝ使󠄃者つかひ等たちに吿つげて言いはざりしや 13 假令たとひバラクその家いへに盈みつるほどの金銀きんぎんを我われに與あたふるとも我われはヱホバの言ことばを踰こえて自己おのれの心こゝろのまゝに善よきも惡あしきも爲なすことを得えず我われはヱホバの宣のたまふ事ことのみを言いふべしと
 293㌻ 
14 今いまわれは吾わが民たみにかへる然されば來きたれ我われこの民たみが後のちの日ひに汝なんぢの民たみに爲なさんところの事ことを汝なんぢに吿つげしらせんと 15 すなはちこの歌うたをのべて云いはくベオルの子こバラム言いふ目めの啓󠄃ひらきたる人ひと言いふ 16 神かみの言ことばを聞きけるあり至高者いとたかきものを知しるの知識ちしきあり能あたはざる無なき者ものをまぼろしに觀み倒たふれ臥ふして其その目めの啓󠄃ひらけたる者もの言いふ 17 我われこれを見みん然されど今いまにあらず我われこれを望󠄇のぞまん然されど近󠄃ちかくはあらずヤコブより一箇ひとつの星ほしいでんイスラエルより一條ひとすぢの杖つゑおこりモアブを此旁こなたより彼旁かなたに至いたるまで擊破うちやぶりまた鼓譟きわだつ者ものどもを盡こと〴〵く滅ほろぼすべし 18 其その敵てきなるエドムは是これが產業もちものとなりセイルは之これが產業もちものとならんイスラエルは盛󠄃さかんになるべし 19 權けんを秉とる者ものヤコブより出いで遺󠄃のこれる者等ものどもを城󠄃まちより滅ほろぼし絕たゝん 20 バラム又󠄂またアマレクを望󠄇のぞみこの歌うたをのべて云いはくアマレクは國々くに〴〵の中うちの最初いやさきなる者ものなり其その終󠄃をはりには滅ほろび絕たゆるに至いたらん 21 亦またケニ人びとを望󠄇のぞみこの歌うたをのべて云いはく汝なんぢの住󠄃所󠄃すみかは堅固けんごなり汝なんぢは磐いはに巢すをつくる 22 然されどカインは亡ほろびて終󠄃つひにアッスリアの爲ために擄とらへ移うつされん〘224㌻〙 23 彼かれ亦またこの歌うたをのべて云いはく嗟あゝ神かみこれを爲なしたまはん時ときは誰たれか生いくることを得えん 24 キッテムの方かたより船󠄄ふね來きたりてアッスリアを攻せめなやましエベルを攻せめなやますべし而しかして是これもまた終󠄃つひに亡ほろび失うせん 25 斯かくてバラムは起󠄃たちあがりて自己おのれの處ところに歸かへり往󠄃ゆきぬバラクも亦また去さりゆけり

第25章

1 イスラエルはシッテムに止とゞまり居ゐけるがその民たみモアブの婦󠄃女等をんなどもと婬いんをおこなふことを始はじめたり 2 その婦󠄃女等をんなども其その神々かみ〴〵に犧牲いけにへを獻さゝぐる時ときに民たみを招まねけば民たみは往󠄃ゆきて食󠄃くらふことを爲なしかつその神々かみ〴〵を拜をがめり 3 イスラエルかくバアルベオルに附つきければイスラエルにむかひてヱホバ怒いかりを發はつしたまへり
 294㌻ 
4 ヱホバすなはちモーセに吿つげて言いひたまはく民たみの首かしらをことごとく携つれきたりヱホバのためにかの者等ものどもを日ひに曝さらせ然しかせばヱホバの烈はげしき怒いかりイスラエルを離はなるゝあらんと 5 是こゝにおいてモーセ、イスラエルの士師さばきびと等たちにむかひ汝なんぢらおのおのその配󠄃下はいかの人々ひと〴〵のバアルベオルに附つける者ものを殺ころせと言いへり

6 モーセとイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしう集合しふくわいの幕屋まくやの門かどにて哭なきをる時とき一箇ひとりのイスラエル人びとミデアンの婦󠄃人をんな一箇ひとりを携つれきたり彼かれらの目めの前󠄃まへにてその兄弟きやうだい等たちの中うちに至いたれり 7 祭司さいしアロンの子こなるエレアザルの子こピネハスこれを見み會衆くわいしうの中うちより起󠄃たちあがりて槍やりを手てに執とり 8 そのイスラエルの人ひとの後あとを追󠄃おふて之これが寢室ねやに入いりイスラエルの人ひとを衝つきまたその婦󠄃女をんなの腹はらを衝つきとほして二人ふたりを殺ころせり是こゝにおいて疫病えきびやうのイスラエルの子孫ひと〴〵におよぶこと止とゞまれり 9 その疫病えきびやうにて死しにたる者ものは二萬まん四千人にんなりき

10 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 11 祭司さいしアロンの子こなるエレアザルの子こピネハスはわが熱心ねつしんをイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちにあらはして吾わが怒いかりをその中うちより取とり去さり我われをして熱心ねつしんをもてイスラエルの子孫ひと〴〵を滅ほろぼし盡つくすにいたらざらしめたり 12 故ゆゑに汝なんぢ言いへ我われこれに平󠄃和へいわのわが契󠄅約けいやくをさづく 13 即すなはち彼かれとその後のちの子孫しそん永ながく祭司さいしの職しよくを得うべし是これは彼かれその神かみのために熱心ねつしんにしてイスラエルの子孫ひと〴〵のために贖あがなひをなしたればなり

14 その殺ころされしイスラエル人びとすなはちミデアンの婦󠄃人をんなとともに殺ころされし者ものはその名なをジムリと言いひてサルの子こにしてシメオン人びとの宗族やからの牧伯つかさの一人ひとりなり 15 またその殺ころされしミデアンの婦󠄃人をんなは名なをコズビと曰いひてツルの女子むすめなりツルはミデアンの民たみの宗族やからの首かしらなり

16 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 17 ミデアン人びとに逼󠄃せまりてこれを擊うて〘225㌻〙 18 其そは彼かれら謀計はかりごとをもて汝なんぢに逼󠄃せまりペオルの事こととその姉妹しまいなるミデアンの牧伯つかさの女むすめすなはちペオルのために疫病えきびやうの起󠄃おこれる日ひに殺ころされしコズビの事ことにおいて汝なんぢらを惑まどはしたればなり
 295㌻ 

第26章

1 疫病えきびやうの後のちヱホバ、モーセと祭司さいしアロンの子こエレアザルに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの全󠄃ぜん會衆くわいしうの總󠄂そう數󠄄すうをその父󠄃祖ふその家いへにしたがひて核󠄂しらべイスラエルの中うち凡およそ二十歳さい以上いじやうにして戰爭いくさに出いづるに勝󠄃たふる者ものを數󠄄かぞへよと 3 モーセ及および祭司さいしエレアザルすなはちヱリコに對たいしてヨルダンの邊󠄎ほとりにあるモアブの平󠄃野ひらのに於おいてかれらに吿つげて言いひけるは 4 エジプトの地ちより出いできたれるモーセとイスラエルの子孫ひと〴〵にヱホバの命めいじ給たまへる如ごとく汝なんぢら其その中うちの二十歳さい以上いじやうの者ものを計かぞへよ

5 イスラエルの長子うひごはルベン、ルベンの子孫しそんはヘノクよりヘノク人びとの族やから出いでパルよりパル人びとの族やから出いで 6 ヘヅロンよりヘヅロン人びとの族やから出いでカルミよりカルミ人びとの族やから出いづ 7 ルベンの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん三千七百三千人にん 8 またパルの子こはエリアブ 9 エリアブの子こはネムエル、ダタン、アビラムこのダタンとアビラムは會衆くわいしうの中うちに名なある者ものにてコラの黨類ともがらとともにモーセとアロンに逆󠄃さからひてヱホバに悸もとりし事ことありしが 10 地ちその口くちを開ひらきて彼かれらとコラとを呑のみその黨類ともがら二百五十人にんは火ひに燒やかれて死しにうせ人ひとの鑑戒かゞみとなれり 11 但たゞしコラの子等こどもは死しなざりき

12 シメオンの子孫しそんはその宗族やからに依よれば左さのごとしネムエルよりはネムエル人びとの族やから出いでヤミンよりはヤミン人びとの族やから出いでヤキンよりはヤキン人びとの族やから出いで 13 ゼラよりはゼラ人びとの族やから出いでシヤウルよりはシヤウル人びとの族やから出いづ 14 シメオン人びとの宗族やからは是かくの如ごとくにして其その數󠄄かぞへられし者ものは二萬まん二千二百人にん
 296㌻ 

15 ガドの子孫しそんは其その宗族やからに依よれば左さの如ごとしゼポンよりはゼポン人びとの族やから出いでハギよりはハギ人びとの族やから出いでシユニよりはシユニ人びとの族やから出いで 16 オズニよりはオズニ人びとの族やから出いでエリよりはエリ人びとの族やから出いで 17 アロドよりはアロド人びとの族やから出いでアレリよりはアレリ人びとの族やから出いづ 18 ガドの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん五百人にん

19 ユダの子等こどもはエルとオナン、エルとオナンはカナンの地ちに死しにたり 20 ユダの子孫しそんはその宗族やからによれば左さのごとしシラよりはシラ人びとの族やから出いでペレヅよりはペレヅ人びとの族やから出いでゼラよりはゼラ人びとの族やから出いづ〘226㌻〙 21 ペレヅの子孫しそんは左さのごとしヘヅロンよりはヘヅロン人びとの族やから出いでハムルよりけハムル人びとの族やから出いづ 22 ユダの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは七萬まん六千五百人にん

23 イツサカルの子孫しそんはその宗族やからによれば左さのごとしトラよりはトラ人びとの族やから出いでプワよりはプワ人びとの族やから出いで 24 ヤシユブよりはヤシユブ人びとの族やから出いでシムロンよりはシムロン人びとの族やから出いづ 25 イッサカルの宗族やからは是かくのごとくにしてその數󠄄かぞへられし者ものは六萬まん四千三百人にん

26 ゼブルンの子孫しそんはその宗族やからによれば左さの如ごとしセレデよりはセレデ人びとの族やから出いでエロンよりはエロン人びとの族やから出いでヤリエルよりはヤリエル人びとの族やから出いづ 27 ゼブルン人びとの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは六萬まん五百人にん

28 ヨセフの子等こどもはその宗族やからに依よればマナセとエフライム 29 マナセの子等こどもの中うちマキルよりマキル人びとの族やから出いづマキル、ギレアデを生うめりギレアデよりギレアデ人びとの族やから出いづ 30 ギレアデの子孫しそんは左さのごとしイエゼルよりはイエゼル人びとの族やから出いでヘレクよりはヘレク人びとの族やから出いで 31 アスリエルよりはアスリエル人びとの族やから出いでシケムよりはシケム人びとの族やから出いで 32 セミダよりはセミダ人びとの族やから出いでヘペルよりはヘペル人びとの族やから出いづ 33 ヘペルの子こゼロペハデには男子なんしなく惟たゞ女子によしありしのみその名なはマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザと曰いふ
 297㌻ 
34 マナセの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは五萬まん二千七百人にん

35 エフライムの子孫しそんはその宗族やからによれば左さのごとしシユテラよりはシユテラ人びとの宗族やから出いでベケルよりはベケル人びとの族やから出いでタハンよりはタハン人びとの族やから出いづ 36 シユテラの子孫しそんは左さのごとしエランよりエラン人びとの族やから出いづ 37 エフライムの子孫しそんの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは三萬まん二千五百人にんヨセフの子孫しそんはその宗族やからに依よれば是かくのごとし

38 ベニヤミンの子孫しそんはその宗族やからによれば左さのごとしベラよりはベラ人びとの族やから出いでアシベルよりはアシベル人びとの族やから出いでアヒラムよりはアヒラム人びとの族やから出いで 39 シユパムよりはシユパム人びとの族やから出いでホパムよりはホパム人びとの族やから出いづ 40 ベラの子等こどもはアルデとナアマン、アルデよりはアルデ人びとの族やから出いでナアマンよりはナアマン人びとの族やから出いづ 41 ベニヤミンの子孫しそんはその宗族やからに依よれば是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは四萬まん五千六百人にん

42 ダンの子孫しそんはその宗族やからに依よれば左さのごとしシユハムよりシユハム人びとの族やから出いづダンの宗族やからはその宗族やからによれば是かくの如ごとし〘227㌻〙 43 シユハム人びとの諸すべての族やからの中うち核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは六萬まん四千四百人にん

44 アセルの子孫しそんはその宗族やからによれば左さのごとしヱムナよりはヱムナ人びとの族やから出いでヱスイよりはヱスイ人びとの族やから出いでベリアよりはベリア人びとの族やから出いづ 45 ベリアの子孫しそんの中うちヘベルよりはヘベル人びとの族やから出いでマルキエルよりはマルキエル人びとの族やから出いづ 46 アセルの女子むすめの名なはサラと曰いふ 47 アセルの子孫しそんの宗族やからは是かくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられし者もの五萬まん三千四百人にん
 298㌻ 

48 ナフタリの子孫しそんはその宗族やからによれば左さのごとしヤジエルよりヤジエル人びとの族やから出いでグニよりグニ人びとの族やから出いで 49 ヱゼルよりヱゼル人びとの族やから出いでシレムよりシレム人びとの族やから出いづ 50 ナフタリの宗族やからはその宗族やからによればかくのごとくにしてその核󠄂數󠄄かぞへられしものは四萬まん五千四百人にん

51 すなはちイスラエルの子孫しそんの核󠄂數󠄄かぞへられし者ものは六十萬まん一千七百三十人にんなりき

52 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 53 この人々ひと〴〵にその名なの數󠄄かずにしたがひて地ちを分󠄃わかち與あたへてこれが產業さんげふとなさしむべし 54 人ひと衆おほきには汝なんぢ多おほくの產業さんげふを與あたへ人ひと寡すくなきには少すこしの產業さんげふを與あたふべし即すなはちその核󠄂數󠄄かぞへられし數󠄄かずにしたがひておのおの產業さんげふを受うくべきなり 55 但たゞしその地ちは䰗くじをもて之これを分󠄃わかちその父󠄃祖ふその支󠄂派󠄄わかれの名なにしたがひて之これを獲うべし 56 即すなはち䰗くじをもてその產業さんげふを人ひと衆おほき者ものと寡すくなき者ものとに分󠄃わかつべきなり

57 レビ人びとのその宗族やからにしたがひて數󠄄かぞへられし者ものは左さのごとしゲルションよりはゲルション人びとの族やから出いでコハテよりはコハテ人びとの族やから出いでメラリよりはメラリ人びとの族やから出いづ 58 レビの族やからは左さのごとしリブニ人びとの族やからヘブロン人びとの族やからマヘリ人びとの族やからムシ人びとの族やからコラ人びとの族やからコハテ、アムラムを生うめり 59 アムラムの妻つまの名なはヨケベデといひてレビの女子むすめなり是これはエジプトにてレビに生うまれし者ものなりしがアムラムにそひてアロンとモーセおよびその姉妹しまいミリアムを生うめり 60 アロンにはナダブ、アビウ、エレアザルおよびイタマル生うまる 61 ナダブとアビウは異こと火びをヱホバの前󠄃まへにさゝげし時とき死しねり 62 その核󠄂數󠄄かぞへられし一箇か月󠄃げつ以上いじやうの男子をとこは都合あはせて二萬まん三千人にんレビ人びとはイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに產業さんげふを與あたへられざるが故ゆゑにイスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに核󠄂數󠄄かぞへられざるなり

63 是これすなはちモーセと祭司さいしエレアザルがヨルダンの邊󠄎ほとりなるヱリコに對たいするモアブの平󠄃野ひらのにて數󠄄かぞへたるイスラエルの子孫ひと〴〵の數󠄄かずなり〘228㌻〙
 299㌻ 
64 但たゞしその中うちにはモーセとアロンがシナイの曠野あらのにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵をかぞへし時ときに數󠄄かぞへたる者ものは一人ひとりもあらざりき 65 其そはヱホバ曾かつて彼かれらの事ことを宣のべて是これはかならず曠野あらのに死しなんといひたまひたればなり是こゝをもてヱフンネの子こカルブとヌンの子こヨシュアの外ほかは一人ひとりも遺󠄃のこれる者ものあらざりき

第27章

1 茲こゝにヨセフの子こマナセの族やからの中うちなるヘペルの子こゼロペハデの女子むすめ等どもきたれりヘペルはギレアデの子こギレアデはマキルの子こマキルはマナセの子こなりその女子むすめ等どもの名なはマアラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといふ 2 彼かれら集會しふくわいの幕屋まくやの門かどにてモーセと祭司さいしエレアザルと牧伯等つかさたちと全󠄃ぜん會衆くわいしうの前󠄃まへに立たち言いひけるは 3 我等われらの父󠄃ちゝは曠野あらのに死しねり彼かれはかのコラに與くみして集あつまりてヱホバに逆󠄃さからひし者等ものどもの中うちに加くははらず自己おのれの罪つみに死しねり然しかるに男子をとこのこなし 4 我われらの父󠄃ちゝの名ななんぞその男子をとこのこあらざるがためにその族やからの中うちより削󠄃けづらるゝことある可べけんや我われらの父󠄃ちゝの兄弟きやうだいの中うちにおいて我われらにも產業さんげふを與あたへよと 5 モーセすなはちその事ことをヱホバの前󠄃まへに陳のべけるに

6 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 7 ゼロペハデの女子むすめ等どもの言いふところは道󠄃理ことはりなり汝なんぢかならず彼かれらの父󠄃ちゝの兄弟きやうだいの中うちにおいて彼かれらに產業さんげふを與あたへて獲えさすべし即すなはちその父󠄃ちゝの產業さんげふをこれに歸きせしむべし 8 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげて言いふべし人ひともし男子をとこのこなくして死しなばその產業さんげふをこれが女子むすめに歸きせしむべし 9 もしまた女子むすめもあらざる時ときはその產業さんげふをその兄弟きやうだいに與あたふべし 10 もし兄弟きやうだいあらざる時ときはその產業さんげふをその父󠄃ちゝの兄弟きやうだいに與あたふべし 11 もしまたその父󠄃ちゝに兄弟きやうだいあらざる時ときはその親戚しんせきの最もつとも近󠄃ちかき者ものにその產業さんげふを與あたへて獲えさすべしヱホバのモーセに命めいぜしごとくイスラエルの子孫ひと〴〵は永ながく之これをもて律法おきての例のりとすべし

12 茲こゝにヱホバ、モーセに言いひたまはく汝なんぢこのアバリム山ざんにのぼり我わがイスラエルの子孫ひと〴〵に與あたへし地ちを觀みよ 13 汝なんぢこれを觀みなばアロンの旣󠄁すでに加くははりしごとく汝なんぢもその民たみに加くははるべし
 300㌻ 
14 是これチンの曠野あらのにおいて會衆くわいしうの爭論あらそひをなせる砌みぎりに汝なんぢらわが命めいに悸もとりかの水みづの側かたはらにて我われの聖󠄃きよき事ことをかれらの目めのまへに顯あらはすことを爲せざりしが故ゆゑなり是これすなはちチンの曠野あらののカデシにあるメリバの水みづなり

15 モーセ、ヱホバに申まうして言いひけるは 16 ヱホバ一切すべての血肉󠄁けつにくある者ものの生命いのちの神かみよ願ねがはくはこの會衆くわいしうの上うへに一人ひとりを立たて 17 之これをして彼等かれらの前󠄃まへに出いでかれらの前󠄃まへに入いり彼かれらを導󠄃みちびき出いだし彼かれらを導󠄃みちびき入いる者ものとならしめヱホバの會衆くわいしうをして牧者かふものなき羊ひつじのごとくならざらしめたまへ〘229㌻〙 18 ヱホバ、モーセに言いひたまはくヌンの子こヨシユアといふ靈みたまのやどれる人ひとを取とり汝なんぢの手てをその上うへに按おき 19 これを祭司さいしエレアザルと全󠄃ぜん會衆くわいしうの前󠄃まへに立たゝせて彼かれらの前󠄃まへにて之これに命めいずる事ことをなすべし 20 汝なんぢこれに自己おのれの尊󠄅榮さかえを分󠄃わかち與あたヘイスラエルの子孫ひと〴〵の全󠄃ぜん會衆くわいしうをしてこれに順したがはしむべし 21 彼かれは祭司さいしエレアザルの前󠄃まへに立たつべしエレアザルはウリムをもて彼かれのためにヱホバの前󠄃まへに問とふことを爲なすべしヨシユアとイスラエルの子孫ひと〴〵すなはちその全󠄃ぜん會衆くわいしうはエレアザルの言ことばにしたがひて出いでエレアザルの言ことばにしたがひて入いるべし 22 是こゝにおいてモーセはヱホバの己おのれに命めいじたまへるごとく爲なしヨシユアを取とりて之これを祭司さいしエレアザルと全󠄃ぜん會衆くわいしうの前󠄃まへに立たゝせ 23 その手てをこれが上うへに按おき之これに命めいずることを爲なしヱホバのモーセをもて命めいじたまへる如ごとくなせり

第28章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじて之これに言いへわが禮物そなへものわが食󠄃物しよくもつなる火祭くわさいわが馨かうばしき香にほひの物ものは汝なんぢらこれをその期きにいたりて我われに献さゝぐることを怠おこたるべからず 3 汝なんぢかれらに言いふべし汝なんぢらがヱホバに獻さゝぐる火祭くわさいは是これなり即すなはち當歳たうさいの全󠄃まつたき羔羊こひつじ二匹󠄃ふたつを日々ひゞに獻さゝげて常じやう燔祭はんさいとなすべし 4 即すなはち一匹󠄃ひとつの羔羊こひつじを朝󠄃あしたに獻さゝげ一匹󠄃ひとつの羔羊こひつじを夕ゆふべに獻さゝぐべし
 301㌻ 
5 また麥むぎ粉󠄃こ一エパの十分󠄃ぶんの一に搗かてて取とりたる油あぶら一ヒンの四分󠄃ぶんの一を混和まじへて素祭そさいとなすべし 6 是これすなはちシナイ山ざんにおいて定さだめたる常じやう燔祭はんさいにしてヱホバに馨かうばしき香にほひとしてたてまつる火祭くわさいなり 7 またその灌祭くわんさいは羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつに一ヒンの四分󠄃ぶんの一を用もちふべし即すなはち聖󠄃所󠄃きよきところにおいて濃酒こきさけをヱホバのために灌そゝぎて灌祭くわんさいとなすべし 8 夕ゆふべにはまた今いま一ひとつの羔羊こひつじを獻さゝぐべしその素祭そさいと灌祭くわんさいとは朝󠄃あしたのごとくになし之これを獻さゝげて火祭くわさいとなしてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし

9 また安息日あんそくにちには當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの二匹󠄃ふたつと麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの二に油あぶらをまじへたるその素祭そさいとその灌祭くわんさいを獻さゝぐべし 10 是これすなはち安息日あんそくにちごとの燔祭はんさいにして常じやう燔祭はんさいとその灌祭くわんさいの外ほかなる者ものなり

11 また汝なんぢら月󠄃々つき〴〵の朔日ついたちには燔祭はんさいをヱホバに獻さゝぐべし即すなはち少わかき牡牛をうし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの七匹󠄃なゝつを獻さゝげ 12 牡牛をうし一匹󠄃ひとつには麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの三に油あぶらを和まじへたるをもてその素祭そさいとなし牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつには麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの二に油あぶらをまじへたるをもてその素祭そさいとなし 13 羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつには麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの一に油あぶらを混和まじへたるをもてその素祭そさいとなし之これを馨かうばしき香にほひの燔祭はんさいとしてヱホバに火祭くわさいをたてまつるべし〘230㌻〙 14 またその灌祭くわんさいは牡牛をうし一匹󠄃ひとつに酒さけ一ヒンの半󠄃はん牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつに一ヒンの三分󠄃ぶんの一羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつに一ヒンの四分󠄃ぶんの一を用もちふべし是これすなはち年としの月󠄃々つき〴〵の中うち月󠄃つきごとに獻さゝぐべき燔祭はんさいなり 15 また常じやう燔祭はんさいとその灌祭くわんさいの外ほかに牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいとしてヱホバに獻さゝぐべし

16 正しやう月󠄃ぐわつの十四日かはヱホバの逾越節すぎこしのいはひなり 17 またその月󠄃つきの十五日にちは節日いはひゞなり七日なぬかの間あひだ酵たねいれぬパンを食󠄃くらふべし 18 その首はじめの日ひには聖󠄃せい會くわいをひらくべし汝等なんぢら何なにの職業しよくげふをも爲なすべからず 19 汝なんぢら火祭くわさいを獻さゝげてヱホバに燔祭はんさいたらしむるには少わかき牡牛をうし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ七匹󠄃なゝつをもてすべし是等これらは皆みな全󠄃まつたき者ものなるべし 20 その素祭そさいには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを和まじへたるを用もちふべし即すなはち牡牛をうし一匹󠄃ひとつには麥むぎ粉󠄃こ十分󠄃ぶんの三を獻さゝげ牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつには十分󠄃ぶんの二を獻さゝげ
 302㌻ 
21 また羔羊こひつじは七匹󠄃なゝつともその羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつごとに十分󠄃ぶんの一を獻さゝぐべし 22 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝげて汝なんぢらのために贖罪あがなひをなすべし 23 朝󠄃あしたに獻さゝぐる常じやう燔祭はんさいなる燔祭はんさいの外ほかに汝なんぢら是これらを獻さゝぐべし 24 是かくのごとく汝なんぢら七日なぬかの間あひだ日ひごとに火祭くわさいの食󠄃物しよくものを獻さゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし是これは常じやう燔祭はんさいとその灌祭くわんさいの外ほかに獻さゝぐべき者ものなり 25 而しかして第七日なぬかめには汝なんぢら聖󠄃せい會くわいを開ひらくべし何なにの職業しよくげふをち爲なすべからず

26 七なゝ七日なぬかの後のちすなはち汝なんぢらが新あたらしき素祭そさいをヱホバに携たづさへきたる初はつ穗ほの日ひにも汝なんぢら聖󠄃せい會くわいを開ひらくべし何なにの職業しよくげふをも爲なすべからず 27 汝なんぢら燔祭はんさいを獻さゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし即すなはち少わかき牡牛をうし二匹󠄃ふたつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ七匹󠄃なゝつを獻さゝぐべし 28 その素祭そさいには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを混和まじへたるを用もちふべし即すなはち牡牛をうし一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの三牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの二を用もちひ 29 また羔羊こひつじには七匹󠄃なゝつともに羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの一を用もちふべし 30 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつをさゝげて汝なんぢらのために贖罪あがなひをなすべし 31 汝なんぢら常じやう燔祭はんさいとその素祭そさいとその灌祭くわんさいの外ほかに是等これらを獻さゝぐべし是これみな全󠄃まつたき者ものなるべし

第29章

1 七月󠄃ぐわつにいたりその月󠄃つきの朔日ついたちに汝なんぢら聖󠄃せい會くわいを開ひらくべし何なにの職しよく業げふをも爲なすべからず是これは汝なんぢらが喇叭らつぱを吹ふくべき日ひなり 2 汝なんぢら燔祭はんさいをさゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひをたてまつるべし即すなはち少わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの七匹󠄃なゝつを獻さゝぐべし 3 その素祭そさいには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを混和まじへたるを用もちふべし即すなはち牡牛をうし一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの三牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの二をもちひ 4 また羔羊こひつじには七匹󠄃なゝつとも羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの一を用もちふべし〘231㌻〙 5 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝげて汝なんぢらのために贖罪あがなひをなすべし 6 是これは月󠄃々つき〴〵の朔日ついたちの燔祭はんさいとその素祭そさいおよび日々ひゞの燔祭はんさいとその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなる者ものなり是これらの物ものの例のりにしたがひて之これをヱホバにたてまつりて馨かうばしき香にほひの火くわ祭さいとなすべし
 303㌻ 

7 またその七月󠄃ぐわつの十日とをかに汝なんぢら聖󠄃せい會くわいを開ひらきかつ汝なんぢらの身みをなやますべし何なにの職しよく業げふをも爲なすべからず 8 汝なんぢらヱホバに燔祭はんさいを獻さゝげて馨かうばしき香にほひをたてまつるべし即すなはち少わかき牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ七匹󠄃なゝつ是これみな全󠄃まつたき者ものなるべし 9 その素祭そさいには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを混和まじへたるを用もちふべし即すなはち牡牛をうし一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの三牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの二を用もちひ 10 また羔羊こひつじには七匹󠄃なゝつとも羔羊こひつじ一匹󠄃ひとつに十分󠄃ぶんの一を用もちふべし 11 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是等これらは贖罪あがなひの罪祭ざいさいと常じやう燔祭はんさいとその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなる者ものなり

12 七月󠄃ぐわつの十五日にちに汝なんぢら聖󠄃せい會くわいを開ひらくべし何なにの職しよく業げふをも爲なすべからず汝なんぢら七日なぬかの間あひだヱホバに向むかひて節筵いはひを守まもるべし 13 汝なんぢら燔祭はんさいを獻さゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひの火くわ祭さいをたてまつるべし即すなはち少わかき牡牛をうし十三牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當歳たうさいの羔羊こひつじ十四是これみな全󠄃まつたき者ものなるべし 14 その素祭そさいには麥むぎ粉󠄃こに油あぶらを混和まじへたるを用もちふべし即すなはちその十三の牡牛をうしには各箇おの〳〵十分󠄃ぶんの三その二匹󠄃ふたつの牡羊をひつじには各箇おの〳〵十分󠄃ぶんの二を用もちひ 15 その十四の羔羊こひつじには各箇おの〳〵十分󠄃ぶんの一を用もちふべし 16 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是等これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

17 第二日ふつかめには少わかき牡牛をうし十二牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當たう歳さいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの十四を獻さゝぐべし 18 その牡牛をうしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずに循したがひて例れいのごとくすべし 19 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

20 第三日みつかめには少わかき牡牛をうし十一牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの十四を獻さゝぐべし 21 その牡牛をうしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずに循したがひて例れいのごとくすべし 22 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり
 304㌻ 

23 第四日よつかめには少わかき牡牛をうし十匹󠄃とを 牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當たう歳さいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの十四を獻さゝぐべし 24 その牡を牛うしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずに循したがひて例れいのごとくすべし 25 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是等これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

26 第五日いつかめには少わかき牡牛をうし九匹󠄃こゝのつ 牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの十四を獻さゝぐべし 27 その牡牛をうしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずにしたがひて例れいのごとくすべし〘232㌻〙 28 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

29 第六日むいかめには少わかき牡牛をうし八匹󠄃やつ 牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの十四を獻さゝぐべし 30 その牡牛をうしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずにしたがひて例れいのごとくすべし 31 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是等これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

32 第七日なぬかめには少わかき牡牛をうし七匹󠄃なゝつ 牡羊をひつじ二匹󠄃ふたつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの十四を獻さゝぐべし 33 その牡牛をうしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずにしたがひて例れいのごとくすべし 34 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是等これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

35 第八日やうかめにはまた汝なんぢら會くわいをひらくべし何なにの職しよく業げふをも爲なすべからず 36 燔祭はんさいを獻さゝげてヱホバに馨かうばしき香にほひの火くわ祭さいをたてまつるべし即すなはち牡牛をうし一匹󠄃ひとつ 牡羊をひつじ一匹󠄃ひとつ 當歳たうさいの羔羊こひつじの全󠄃まつたき者もの七匹󠄃なゝつを獻さゝぐべし 37 その牡牛をうしと牡羊をひつじと羔羊こひつじのために用もちふる素祭そさいと灌祭くわんさいはその數󠄄かずにしたがひて例れいのごとくすべし 38 また牡山羊をやぎ一匹󠄃ひとつを罪祭ざいさいに獻さゝぐべし是これらは常じやう燔祭はんさいおよびその素祭そさいと灌祭くわんさいの外ほかなり

39 汝なんぢらその節󠄄せつ期きにはヱホバに斯かくなすべし是これらは皆みな汝なんぢらが願ぐわん還󠄃はたしのために獻さゝげまたは自意こゝろよりの禮物そなへものとして獻さゝぐる所󠄃ところの燔祭はんさい 素祭そさい 灌祭くわんさいおよび酬恩祭しうおんさいの外ほかなり
 305㌻ 
40 モーセはヱホバのモーセに命めいじたまへる事ことをことごとくイスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげたり

第30章

1 モーセ、イスラエルの子孫ひと〴〵の支󠄂派󠄄わかれの長かしら等たちに吿つげて云いふヱホバの命めいじたまふ事ことは是かくのごとし 2 人ひともしヱホバに誓願せいぐわんをかけ又󠄂またはその身みに斷物たちものをなさんと誓ちかひなばその言詞ことばを破やぶるべからずその口くちより出いだしゝごとく凡すべて爲なすべし 3 また女をんなもし若わかくしてその父󠄃ちゝの家いへに居をる時ときヱホバに誓願せいぐわんをかけ又󠄂またはその身み斷物たちものを爲なすことあらんに 4 その父󠄃ちゝこれが誓願せいぐわんまたはその身みに斷たちし斷物たちものを聞きゝて之これにむかひて言ものいふこと無なくば其そのかけたる誓願せいぐわんを行おこなひまたその身みに斷たちし斷物たちものを守まもるべし 5 然されどその父󠄃ちゝこれを聞きける日ひに之これを允ゆるさゞるあらばその誓願せいぐわんおよびその身みに斷たちし斷物たちものを凡すべて止やむることを得うべしその父󠄃ちゝの允ゆるさゞるなればヱホバこれを赦ゆるしたまふなり

6 もしまた夫をつとに適󠄄ゆく身みにして自みづから誓願せいぐわんをかけまたはその身みに斷物たちものせんと輕々かる〴〵しく口くちより言いひいだすことあらんに 7 その夫をつとこれを聞きくもそのこれを聞きける日ひにこれに向むかひて言ものいふこと無なくばその誓願せいぐわんを行おこなひその身みに斷たちし斷物たちものを守まもるべし〘233㌻〙 8 されど夫をつともし之これを聞きける日ひにこれを允ゆるさゞるならば之これがかけし誓願せいぐわんまたは之これがその身みに斷物たちものせんと輕々かる〴〵しく口くちに出いだしゝところの事ことを空󠄃むなしうするを得うべしヱホバはその女をんなを赦ゆるしたまふなり

9 また寡婦󠄃やもめあるひは去さられたる婦󠄃人をんなの誓願せいぐわんなど凡すべてその身みになしゝ斷物たちものはこれを守まもるべし 10 婦󠄃女をんなもしその夫をつとの家いへにおいて誓願せいぐわんをかけ又󠄂またはその身みに斷物たちものせんと誓ちかふことあらんに 11 夫をつとこれを聞きゝてこれに對むかひて言ものいふことなく之これを允ゆるさゞること無なくばその誓願せいぐわんは凡すべてこれを行おこなふべくその身みに斷たちし斷物たちものは凡すべてこれを守まもるべし 12 然されどその夫をつともしこれを聞きける日ひに全󠄃まつたくこれを空󠄃むなしうせばその誓願せいぐわんまたはその斷物たちものにつき口くちより出いだしゝ事ことは凡すべて守まもるに及およばずその夫をつとこれを空󠄃むなしくなしたるなればヱホバその婦󠄃女をんなを赦ゆるしたまふなり
 306㌻ 

13 凡すべての誓願せいぐわんおよび凡すべてその身みをなやますところの誓約せいやくは夫をつとこれを堅かたうすることを得え夫をつとこれを空󠄃むなしうすることを得うべし 14 その夫をつともし之これにむかひて言ものいふことなくして日ひをおくらば之これが誓願せいぐわんまたはこれが斷物たちものを凡すべて堅かたうするなり彼かれこれを聞きける日ひに妻つまにむかひて言ものいふことを爲せざるに因よりて之これを堅かたうせるなり 15 然されどその夫をつともしこれを聞きゝたる後のちにいたりてこれを空󠄃むなしうする事ことあらばその妻つまの罪つみを任おふべし 16 是これすなはちヱホバがモーセに命めいじたまへる法令のりにして夫をつとと妻つまおよび父󠄃ちゝとその女子むすめの少わかくして父󠄃ちゝの家いへにある者ものとにかゝはる者ものなり

第31章

1 茲こゝにヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 汝なんぢイスラエルの子孫ひと〴〵の仇あだをミデアン人びとに報むくゆべし其その後のち汝なんぢはその民たみに加くははらん 3 モーセすなはち民たみに吿つげて言いひけるは汝なんぢらの中うちより人ひとを選󠄄えらみて戰爭いくさにいづる准備そなへをなさしめ之これをしてミデアン人びとに攻せめゆかしめてヱホバの仇あだをミデアン人びとに報むくゆべし 4 即すなはちイスラエルの諸すべての支󠄂派󠄄わかれにつきて各々おの〳〵の支󠄂派󠄄わかれより千人にんづゝを取とりこれを戰爭いくさにつかはすべしと 5 是こゝにおいて各々おの〳〵の支󠄂派󠄄わかれより千人にんづゝを選󠄄えらみイスラエルの衆軍しうぐんの中うちより一萬まん二千人にんを得えて戰爭いくさにいづる准備そなへをなさしむ 6 モーセすなはち各々おの〳〵の支󠄂派󠄄わかれより千人にん宛づゝを戰爭いくさに遣󠄃つかはしまた祭司さいしエレアザルの子こピネハスに聖󠄃きよき器うつはと吹ふき鳴ならす喇叭らつぱを執とらしめて之これとともに戰爭いくさに遣󠄃つかはせり 7 彼かれらヱホバのモーセに命めいじたまへるごとくミデアン人びとを攻擊せめうち遂󠄅つひにその中うちの男子をとこをことごとく殺ころせり 8 その殺ころしゝ者ものの外ほかにまたミデアンの王わう五人にんを殺ころせりそのミデアンの王等わうたちはエビ、レケム、ツル、ホル、レバといふまたベオルの子こバラムをも劍つるぎにかけて殺ころせり〘234㌻〙 9 イスラエルの子孫ひと〴〵すなはちミデアンの婦󠄃女等をんなどもとその子女こどもを生擒いけどりその家畜かちくと羊ひつじの群むれとその貨財くわざいをことごとく奪うばひ取とり 10 その住󠄃居すまひの邑々まち〳〵とその村々むら〳〵とを盡こと〴〵く火ひにて燒やけり
 307㌻ 
11 かくて彼等かれらはその奪うばひし物ものと掠かすめし物ものを人ひとと畜けものともに取とり 12 ヱリコに對たいするヨルダンの邊󠄎ほとりなるモアブの平󠄃野ひらのの營えいにその生擒いけどりし者ものと掠かすめし物ものと奪うばひし物ものとを携たづさへきたりてモーセと祭司さいしエレアザルとイスラエルの子孫ひと〴〵の會衆くわいしうに詣いたれり

13 時ときにモーセと祭司さいしエレアザルおよび會衆くわいしうの牧伯等つかさたちみな營えいの外そとに出いでて之これを迎󠄃むかへたりしが 14 モーセはその軍勢ぐんぜいの領袖をさ等たちすなはち戰爭いくさより歸かへりきたれる千せん人にんの長かしら等たちと百ひやく人にんの長かしら等たちのなせる所󠄃ところを怒いかれり 15 モーセすなはち彼等かれらに言いひけるは汝なんぢらは婦󠄃女等をんなどもをことごとく生いかし存おきしや 16 視みよ是等これらの者ものはバラムの謀計はかりごとによりイスラエルの子孫ひと〴〵をしてペオルの事ことにおいてヱホバに罪つみを犯をかさしめ遂󠄅つひにヱホバの會衆くわいしうの中うちに疫病えきびやうおこるにいたらしめたり 17 然さればこの子等こどもの中うちの男をとこの子こを盡こと〴〵く殺ころしまた男をとこと寢いねて男をとこしれる婦󠄃人をんなを盡こと〴〵く殺ころせ 18 但たゞし未いまだ男をとこと寢いねて男をとこしれる事ことあらざる女をんなの子こはこれを汝なんぢらのために生いかし存おくべし 19 而しかして汝なんぢらは七日なぬかの間あひだ營えいの外そとに居をれ汝なんぢらの中うち凡およそ人ひとを殺ころせし者ものまたは殺ころされし者ものに捫さはりたる者ものは第三日みつかめと第七日なぬかめにその身みを潔󠄄きよめ且かつその俘囚とりこを潔󠄄きよむべし 20 また一切すべての衣服󠄃ころもと一切すべての皮かはの器具󠄄うつはおよび凡すべて山羊やぎの毛けにて作つくれる物ものと凡すべて木きにて造󠄃つくれる物ものを潔󠄄きよむべしと

21 祭司さいしエレアザル戰たゝかひにいでし軍人いくさびと等たちに言いひけるはヱホバのモーセに命めいじたまへる律法おきての例のりは是かくのごとし 22 金きん 銀ぎん 銅どう 鐵てつ 錫すゞ 鉛󠄅なまりなど 23 凡すべて火ひに勝󠄃たふる物ものは火ひの中なかを通󠄃とほすべし然しかせば潔󠄄きよくならん然さりながら尙なほまた潔󠄄淨きよめの水みづをもてこれを潔󠄄きよむべしまた凡すべて火ひに勝󠄃たへざる者ものは水みづの中なかを通󠄃とほすべし 24 汝等なんぢらは第七日なぬかめにその衣服󠄃ころもを洗あらひて潔󠄄きよくなり然しかる後あと營えいにいるべし

25 その時ときヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 26 汝なんぢと祭司さいしエレアザルおよび會衆くわいしうの族長かしら等どもこの取とり獲えたる人ひとと畜けものの總󠄂そう數󠄄すうをしらべ
 308㌻ 
27 その獲え物ものを二分󠄃ぶんに分󠄃わかちてその一ひとつを戰爭いくさにいでて戰たゝかひし者ものに予あたへその一ひとつを全󠄃ぜん會衆くわいしうに予あたへよ 28 而しかして戰たゝかひに出いでし軍人いくさびとをして人ひとまたは牛うしまたは驢馬ろばまたは羊ひつじおのおの五百ごとに一ひとつをとりてヱホバに貢みつぎとして奉たてまつらしめよ 29 即すなはち彼かれらの一半󠄃いつぱんより之これをとりヱホバの擧きよ祭さいとして祭司さいしエレアザルに與あたへよ〘235㌻〙 30 またイスラエルの子孫ひと〴〵の一半󠄃いつぱんよりはその獲えたる人ひとまたは牛うしまたは驢馬ろばまたは羊ひつじまたは種々さま〴〵の獸畜けもの五十ごとに一ひとつを取とりヱホバの幕屋まくやの職守つとめを守まもるところのレビ人びとにこれを與あたへよと 31 モーセと祭司さいしエレアザルすなはちヱホバのモーセに命めいじたまへるごとく爲せり

32 その掠取物ぶんどりものすなはち軍人いくさびと等らが奪うばひ獲えたる物ものの殘餘のこりは羊ひつじ六十七萬まん五千 33 牛うし七萬まん二千 34 驢馬ろば六萬まん一千 35 人ひと三萬まん二千是これみな未いまだ男をとこと寢いねて男をとこしれる事ことあらざる女をんななり 36 その一半󠄃いつぱんすなはち戰爭いくさにいでし者ものの分󠄃ぶんは羊ひつじ三十三萬まん七千五百 37 ヱホバに貢みつぎとして奉たてまつれる羊ひつじは六百七十五 38 牛うし三萬まん六千その中うちよりヱホバに貢みつぎとせし者ものは七十二 39 驢馬ろば三萬まん五百その中うちよりヱホバに貢みつぎとせし者ものは六十一 40 人ひと一萬まん六千その中うちよりヱホバに貢みつぎとせし者ものは三十二人にん 41 モーセその貢みつぎすなはちヱホバの擧きよ祭さいなる者ものを祭司さいしエレアザルに與あたへたりヱホバのモーセに命めいじたまへる如ごとし

42 モーセが戰爭いくさに出いでしものより分󠄃わかちとりてイスラエルの子孫ひと〴〵に予あたへし一半󠄃いつぱん 43 すなはち會衆くわいしうに屬ぞくする一半󠄃いつぱんは羊ひつじ三十三萬まん七千五百 44 牛うし三萬まん六千 45 驢馬ろば三萬まん五百 46 人ひと一萬まん六千 47 すなはちイスラエルの子孫ひと〴〵のその一半󠄃いつぱんよりモーセ人ひとと畜けものともに各箇おの〳〵五十ごとに一ひとつを取とりヱホバの幕屋まくやの職守つとめをまもるレビ人びとに之これを與あたへたりヱホバのモーセに命めいじたまへるごとし
 309㌻ 

48 時ときに其その軍勢ぐんぜいの帥士をさたりし者等ものどもすなはち千せん人にんの長かしら百ひやく人にんの長かしら等たちモーセにきたり 49 モーセに言いひけるは僕しもべ等ら我われらの手てに屬ぞくする軍人いくさびとを數󠄄かぞへたるにわれらの中うち一人ひとりも缺かけたる者ものなし 50 是こゝをもて我われら各人おの〳〵その獲えたる金きんの飾󠄃品かざりものすなはち鏈子くさり 釧うでわ 指鐶ゆびわ 耳環󠄃みゝわ 頸玉くびたま等などをヱホバに携たづさへきたりて禮物そなへものとなし之これをもて我われらの生命いのちのためにヱホバの前󠄃まへに贖罪あがなひをなさんとすと 51 モーセと祭司さいしエレアザルすなはち彼かれらよりその金きんを受うけたり是これみな製つくり成󠄃なせる飾󠄃品かざりものなりき 52 千せん人にんの長かしらと百ひやく人にんの長かしらたちがヱホバに獻さゝげて擧きよ祭さいとなせしその金きんは都合あはせて一萬まん六千七百五十シケル 53 軍人いくさびとは各箇おの〳〵その掠取物ぶんどりものをもて自分󠄃おのれの有󠄃ものとなせり 54 モーセと祭司さいしエレアザルは千せん人にんの長かしらと百ひやく人にんの長かしら等たちよりその金きんを受うけて集會しふくわいの幕屋まくやに携たづさへいりヱホバの前󠄃まへにおきてイスラエルの子孫ひと〴〵の記念おぼえとならしむ

第32章

1 ルベンの子孫しそんとガドの子孫しそんは甚はなはだ多おほくの家畜かちくの群むれを有󠄃もてり彼等かれらヤゼルの地ちとギレアデの地ちを觀みるにその處ところは家畜かちくに適󠄄よき所󠄃ところなりければ 2 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそん來きたりてモーセと祭司さいしエレアザルと會衆くわいしうの牧伯等つかさたちに言いひけるは〘236㌻〙 3 アタロテ、デボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシボン、エレアレ、シバム、ネボ、ベオン 4 即すなはちヱホバがイスラエルの會衆くわいしうの前󠄃まへに擊うちほろぼしたまひし國くには家畜かちくに適󠄄よき所󠄃ところなるが我われらは家畜かちくあり 5 また曰いふ然されば我われらもし汝なんぢの目めの前󠄃まへに恩めぐみを獲えたらば請󠄃こふこの地ちを僕しもべ等らに與あたへて產業さんげふとなさしめ我われらをしてヨルダンを濟わたること無なからしめよと斯かくいへり

6 モーセ、ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんに言いひけるは汝なんぢらの兄弟きやうだいたちは戰たゝかひに往󠄃ゆくに汝なんぢらは此こゝに坐ざしをらんとするや 7 汝なんぢら何なんぞイスラエルの子孫ひと〴〵の心こゝろを挫くじきてヱホバのこれに賜たまひし地ちに濟わたることを得えざらしめんとするや 8 汝なんぢらの先祖せんぞ等たちも我わがカデシバルネアより其その地ちを觀みに遣󠄃つかはせし時ときに然しかなせり 9 即すなはち彼かれらエシコルの谷たにに至いたりて其その地ちを觀みし時ときイスラエルの子孫ひと〴〵の心こゝろを挫くじきて之これをしてヱホバの賜たまひし地ちに往󠄃ゆくことを得えざらしめたり
 310㌻ 
10 その時ときヱホバ怒いかりを發はつし誓ちかひて言いひたまひけらく 11 エジプトより出いできたれる人々ひと〴〵の二十歳さい以上いじやうなる者ものは一人ひとりも我わがアブラハム、イサク、ヤコブに誓ちかひたる地ちを見みざるべし其そはかれら我われに全󠄃まつたくは從したがはざればなり 12 第たゞケナズ人びとヱフンネの子こカルブとヌンの子こヨシユアとを除のぞく此この二人ふたりはヱホバに全󠄃まつたく從したがひたればなり 13 ヱホバかくイスラエルにむかひて怒いかりを發はつし之これをして四十年ねんのあひだ曠野あらのにさまよはしめたまひければヱホバの前󠄃まへに惡あくをなしゝその代よの人ひとみな終󠄃つひに亡ほろぶるに至いたれり 14 抑そも〳〵汝なんぢらはその父󠄃ちゝに代かはりて起󠄃おこれる者もの即すなはち罪人つみびとの種たねにしてヱホバのイスラエルにむかひて懷いだきたまふ烈はげしき怒いかりを更󠄃さらに增まさんとするなり 15 汝なんぢら若もし反そむきてヱホバに從したがはずばヱホバまたこの民たみを曠野あらのに遺󠄃すておきたまはん然しかせば汝等なんぢらすなはちこの民たみを滅ほろぼすにいたるべし

16 彼かれらモーセの側そばに進󠄃すゝみよりて言いひけるは我われらは此こゝに我われらの群むれのために羊ひつじの圈をりを建󠄄たて我われらの少者こどものために邑まちを建󠄄たてんとす 17 然されど我われらはイスラエルの子孫ひと〴〵をその處ところに導󠄃みちびきゆくまでは身みをよろひて之これが前󠄃さきに奮ふるひ進󠄃すゝまん第たゞわれらの少者こどもはこの國くにに住󠄃すめる者等ものどものために堅固けんごなる邑まちに居をらざるを得えず 18 我われらはイスラエルの子孫ひと〴〵が皆みなおのおのその產業さんげふを獲うるまでは我われらの家いへに歸かへらじ 19 我われらはヨルダンの彼旁かなたにおいて彼かれらと偕ともに產業さんげふを獲うることを爲せじ我われらはヨルダンの此旁こなたすなはち東ひがしの方かたに產業さんげふを獲うればなり

20 モーセかれらに言いひけるは汝なんぢらもしこの事ことを爲なし汝なんぢらみな身みをよろひてヱホバの前󠄃まへに往󠄃ゆきて戰たゝかひ〘237㌻〙 21 汝なんぢら皆みな身みをよろひヱホバの前󠄃まへにゆきてヨルダンを濟わたりヱホバのその敵てきを己おのれの前󠄃まへより逐󠄃おひはらひたまひて 22 この國くにのヱホバに服󠄃まつろふにおよびて後のち汝なんぢら歸かへらばヱホバの前󠄃まへにもイスラエルの前󠄃まへにも汝なんぢら罪つみなかるべし然しかせばこの地ちはヱホバの前󠄃まへにおいて汝なんぢらの產業さんげふとならん
 311㌻ 
23 然されど汝なんぢらもし然しかせずば是これヱホバにむかひて罪つみを犯をかすなれば必かならずその罪つみ汝なんぢらの身みにおよぶと知しるべし 24 汝なんぢらその少者こどものために邑まちを建󠄄たてその羊ひつじのために圈をりを建󠄄たてよ而しかして汝なんぢらの口くちより出いだせるところを爲なせ 25 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんモーセにこたへて言いひけるはわが主しゆの命めいじたまふごとく僕しもべ等ら行おこなふべし 26 我われらの少者こどもと妻つまと羊ひつじと諸もろ〳〵の家畜かちくは此こゝにギレアデの邑々まち〳〵に居をるべし 27 然されど僕しもべ等らはおのおの戰爭いくさのために身みをよろひてわが主しゆの言いひたまふ如ごとくヱホバの前󠄃まへに渉わたりゆきて戰たゝかふべし

28 是こゝにおいてモーセかれらの爲ために祭司さいしエレアザルとヌンの子こヨシユアとイスラエルの支󠄂派󠄄わかれの族長かしら等たちに命めいずる事ことありき 29 すなはちモーセかれらに言いひけるはガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんもし汝なんぢらとともにヨルダンを濟わたりゆき各箇おの〳〵身みをよろひてヱホバの前󠄃まへに戰たゝかひてこの地ち汝なんぢらに服󠄃まつろふにいたらば汝なんぢらギレアデの地ちをかれらに與あたへて產業さんげふとなさしむべし 30 然されど彼かれらもし汝なんぢらとともに身みをよろひて濟わたりゆかずば彼かれらはカナンの地ちに於おいて汝なんぢらの中うちに產業さんげふを獲えざる可べからず 31 ガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんこたへて言いふヱホバが僕しもべ等らに言いひたまふごとく我われら爲なすべし 32 我われらは身みをよろひてヱホバの前󠄃まへにカナンの地ちに濟わたりゆきヨルダンの此旁こなたなる我われらの產業さんげふを保たもつことを爲すべし

33 是こゝにおいてモーセはアモリ人びとの王わうシホンの國くにとバシヤンの王わうオグの國くにをもてガドの子孫しそんとルベンの子孫しそんとヨセフの子こマナセの支󠄂派󠄄わかれの半󠄃なかばとに與あたへたり即すなはちその國くにおよびその境さかひの內うちの邑々まち〳〵とその邑々まち〳〵の周󠄃圍󠄃まはりの地ちとを之これに與あたふ 34 ガドの子孫しそんはデボン、アタロテ、アロエル 35 アテロテ、シヨバン、ヤゼル、ヨグベハ 36 ベテニムラ、ベテハランなどの堅固けんごなる邑まちを建󠄄たて羊ひつじのために圈をりを建󠄄たてたり 37 またルベンの子孫しそんはヘシボン、エレアレ、キリヤタイム 38 ネボ、バアルメオン等などの邑まちを建󠄄たててその名なを更󠄃あらためまたシブマの邑まちを建󠄄たてたりその建󠄄たてたる邑々まち〳〵には新あたらしき名なをつけたり
 312㌻ 
39 またマナセの子こマキルの子孫しそんはギレアデに至いたりてこれを取とり其處そこにをりしアモリ人びとを逐󠄃おひはらひければ 40 モーセ、ギレアデをマナセの子こマキルに與あたへて其處そこに住󠄃すましむ〘238㌻〙 41 またマナセの子こヤイルは往󠄃ゆきてその村々むら〳〵を取とりこれをハヲテヤイル(ヤイル村むら)と名なづけたり 42 またノバは往󠄃ゆきてケナテとその村々むら〳〵を取とり自己おのれの名なにしたがひて之これをノバと名なづけたり

第33章

1 イスラエルの子孫ひと〴〵がモーセとアロンに導󠄃みちびかれ其その軍旅󠄃ぐんりよにしたがひてエジプトの國くにより出いできたりて經へたる旅󠄃たび路ぢは左さのごとし 2 モーセ、ヱホバの命めいに依よりその旅󠄃たび路ぢにしたがひてこれが發程󠄃いでたちを記しるせりその發程󠄃いでたちによればその旅󠄃たび路ぢは左さのごとくなり 3 彼かれらは正しやう月󠄃ぐわつの十五日にちにラメセスより出いで立たてり即すなはち踰越すぎこしの翌󠄃日あくるひにイスラエルの子孫ひと〴〵は一切すべてのエジプト人びとの目めの前󠄃まへにて高たからかなる手てによりて出いでたり 4 時ときにエジプト人びとはヱホバに擊うちころされし其その長子うひごを葬はうむりて居をれりヱホバはまた彼かれらの神々かみ〴〵にも罰ばつをかうむらせたまへり

5 イスラエルの子孫ひと〴〵ラメセスより出いで立たちてスコテに營えいを張はり 6 スコテより出いで立たちて曠野あらのの極端はしなるエタムに營えいを張はり 7 エタムより出いで立たちてバアルゼポンの前󠄃まへなるピハヒロテに轉まはりゆきてミグドルに營えいを張はり 8 ピハヒロテの前󠄃まへより出いで立たち海うみの中なかを通󠄃とほりて曠野あらのにいりエタムの曠野あらのに三日みつか路ぢほど入いりてメラに營えいを張はり 9 メラより出いで立たちてヱリムに至いたれりエリムには泉いづみ十二棕櫚しゆろ七十本ぽんあり乃すなはち此こゝに營えいを張はり 10 かくてエリムより出いでたちて紅海こうかいの邊󠄎ほとりに營えいを張はり 11 紅海こうかいより出いでたちてシンの曠野あらのに營えいを張はり 12 シンの曠野あらのより出いでたちてドフカに營えいを張はり 13 ドフカより出いでたちてアルシに營えいを張はり 14 アルシより出いでたちてレピデムに營えいを張はれり此こゝには民たみの飮のむ水みづあらざりき 15 かくてレピデムより出いでたちてシナイの曠野あらのに營えいを張はり 16 シナイの曠野あらのより出いでたちてキブロテハッタワに營えいを張はり
 313㌻ 
17 キブロテハッタワより出いでたちてハゼロテに營えいを張はり 18 ハゼロテより出いでたちてリテマに營えいを張はり 19 リテマより出いでたちてリンモンバレツに營えいを張はり 20 リンモンパレツより出いでたちてリブナに營えいを張はり 21 リブナより出いでたちてリッサに營えいを張はり 22 リッサより出いでたちてケヘラタに營えいを張はり 23 ケヘラタより出いでたちてシヤペル山ざんに營えいを張はり 24 シヤペル山ざんより出いでたちてハラダに營えいを張はり 25 ハラダより出いでたちてマケロテに營えいを張はり 26 マケロテより出いでたちてタハテに營えいを張はり 27 タハテより出いでたちてテラに營えいを張はり 28 テラより出いでたちてミテカに營えいを張はり 29 ミテカより出いでたちてハシモナに營えいを張はり〘239㌻〙 30 ハシモナより出いでたちてモセラに營えいを張はり 31 モセラより出いでたちてベネヤカンに營えいを張はり 32 ベネヤカンより出いでたちてホルハギデガデに營えいを張はり 33 ホルハギデガデより出いでたちてヨテバタに營えいを張はり 34 ヨテバタより出いでたちてアブロナに營えいを張はり 35 アブロナより出いでたちてエジオングベルに營えいを張はり 36 エジオングベルより出いでたちてカデシのチンの曠野あらのに營えいを張はり 37 カデシより出いでたちてエドムの國くにの界さかひなるホル山ざんに營えいを張はれり

38 イスラエルの子孫ひと〴〵がエジプトの國くにを出いでてより四十年ねんの五月󠄃ぐわつの朔日つひたちに祭司さいしアロンはヱホバの命めいによりてホル山ざんに登のぼりて其處そこに死しねり 39 アロンはホル山ざんに死しにたる時ときは百二十三歳さいなりき

40 カナンの地ちの南みなみに住󠄃すめるカナン人びとアラデ王わうといふ者ものイスラエルの子孫ひと〴〵の來きたるを聞きけり

41 かくてホル山ざんより出いでたちてザルモナに營えいを張はり 42 ザルモナより出いで立たちてプノンに營えいを張はり 43 プノンより出いでたちてオボテに營えいを張はり 44 オボテより出いでたちてモアブの界さかひなるイヱアバリムに營えいを張はり 45 イヰムより出いでたちてデボンガドに營えいを張はり 46 デボンガドより出いでたちてアルモンデブラタイムに營えいを張はり 47 アルモンデブラタイムより出いでたちてネボの前󠄃まへなるアバリムの山々やま〳〵に營えいを張はり
 314㌻ 
48 アバリムの山々やまやまより出いでたちてヱリコに對たいするヨルダンの邊󠄎ほとりなるモアブの平󠄃野ひらのに營えいを張はれり 49 すなはちモアブの平󠄃野ひらのにおいてヨルダンの邊󠄎ほとりに營えいを張はりベテヱシモテよりアベルシッテムにいたる

50 ヱリコに對たいするヨルダンの邊󠄎ほとりなるモアブの平󠄃野ひらのにおいてヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 51 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ汝なんぢらヨルダンを濟わたりてカナンの地ちに入いる時ときは 52 その地ちに住󠄃すめる民たみをことごとく汝なんぢらの前󠄃まへより逐󠄃おひはらひその石いしの像󠄃ざうをことごとく毀こぼちその鑄いたる像󠄃ざうを毀こぼちその崇邱たかきところをことごとく毀こぼちつくすべし 53 汝なんぢらその地ちの民たみを逐󠄃おひはらひて其處そこに住󠄃すむべし其そは我われその地ちを汝なんぢらの產業さんげふとして汝なんぢらに與あたへたればなり 54 汝なんぢらの族やからにしたがひ䰗くじをもてその地ちを分󠄃わかちて產業さんげふとなし人ひと多おほきには多おほくの產業さんげふを與あたへ人ひと少すくなきには少すこしの產業さんげふを與あたふべし各人おの〳〵の分󠄃ぶんはその䰗くじにあたれる處ところにあるべきなり汝なんぢらその先祖せんぞの支󠄂派󠄄わかれにしたがひて之これを獲うべし 55 然されど汝なんぢらもしその地ちに住󠄃すめる民たみを汝なんぢらの前󠄃まへより逐󠄃おひはらはずば汝なんぢらが存のこしおくところの者もの汝なんぢらの目めに莿とげとなり汝なんぢの脇わきに棘いばらとなり汝なんぢらの住󠄃すむ國くににおいて汝なんぢらを惱なやまさん〘240㌻〙 56 且かつまた我われは彼かれらに爲なさんと思おもひし事ことを汝なんぢらに爲なさん

第34章

1 ヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ汝なんぢらがカナンの地ちにいる時ときに汝なんぢらに歸きして產業さんげふとなる地ちは是これなり即すなはち是これカナンの地ちその境さかひに循したがへる者もの 3 汝なんぢらの南みなみの方かたはエドムに接せつするチンの曠野あらのより起󠄃おこり南みなみの界さかひは鹽しほ海うみの極端はてより東ひがしの方かたにいたるべし 4 また汝なんぢらの界さかひは南みなみより繞めぐりてアクラビムの坂さかにいたりてチンに赴おもむき南みなみよりカデシバルネアに亘わたりハザルアダルに進󠄃すゝみアズモンに赴おもむくべし
 315㌻ 
5 その界さかひはまたアズモンより繞めぐりてエジプトの河かはにいたり海うみにおよびて盡つくべし

6 西にしの界さかひにおいては大海おほうみをもてその界さかひとすべし是これを汝なんぢらの西にしの界さかひとす

7 汝なんぢらの北きたの界さかひは是かくのごとし即すなはち大海おほうみよりホル山やままでを畫かぎり 8 ホル山ざんよりハマテの入いり口くちまでを畫かぎりその界さかひをしてゼダデまで亘わたらしむべし 9 またその界さかひはジフロンに進󠄃すゝみハザルエノンにいたりて盡つくべし是これを汝なんぢらの北きたの界さかひとす

10 汝なんぢらの東ひがしの界さかひはハザルエノンよりシバムまでを畫かぎるべし 11 またその界さかひはアインの東ひがしの方かたにおいてシバムよりリブラに下くだりゆくべし斯かくその界さかひは下くだりてキンネレテの海うみの東ひがしの傍かたはらに抵いたり 12 その界さかひヨルダンに下くだりゆきて鹽しほ海うみにおよびて盡つくべし汝なんぢらの國くにはその周󠄃圍󠄃まはりの界さかひに依よれば是かくのごとくなるべし

13 モーセ、イスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじて言いひけるは是これすなはち汝なんぢらが䰗くじをもて獲うべき地ちなりヱホバこれを九こゝのつの支󠄂派󠄄わかれと半󠄃はん支󠄂派󠄄わかれとに與あたへよと命めいじたまふ 14 そはルベンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれとガドの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれはともにその宗族やからにしたがひてその產業さんげふを受うけまたマナセの半󠄃はん支󠄂派󠄄わかれもその產業さんげふを受うけたればなり 15 この二ふたつの支󠄂派󠄄わかれと半󠄃はん支󠄂派󠄄わかれとはヱリコに對たいするヨルダンの彼旁かなたすなはちその東ひがし日ひの出いづる方かたにおいてその產業さんげふを受うけたり

16 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 17 汝なんぢらに地ちを分󠄃わかつ人々ひと〴〵の名なは是これなり即すなはち祭司さいしエレアザルとヌンの子こヨシユア 18 汝なんぢらまた各箇おの〳〵の支󠄂派󠄄わかれより牧伯つかさ一人ひとりづつを簡えらびて地ちを分󠄃わかつことを爲なさしむべし 19 その人々ひと〴〵の名なは是かくのごとしユダの支󠄂派󠄄わかれにてはエフンネの子こカルブ 20 シメオンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれにてはアミホデの子こサムエル 21 ベニヤミンの支󠄂派󠄄わかれにてはキスロンの子こエリダデ〘241㌻〙 22 ダンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはヨグリの子こブッキ 23 ヨセフの子孫しそんすなはちマナセの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはエポデの子こハニエル
 316㌻ 
24 エフライムの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはシフタンの子こケムエル 25 ゼブルンの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはパルナクの子こエリザバン 26 イッサカルの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはアザンの子こパルテエル 27 アセルの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはシロミの子こアヒウデ 28 ナフタリの子孫しそんの支󠄂派󠄄わかれの牧伯つかさはアミホデの子こパダヘル 29 カナンの地ちにおいてイスラエルの子孫ひと〴〵に產業さんげふを分󠄃わかつことをヱホバの命めいじたまへる人ひとは是かくのごとし

第35章

1 ヱリコに對たいするヨルダンの邊󠄎ほとりなるモアブの平󠄃野ひらのにおいてヱホバ、モーセに吿つげて言いひたまはく 2 イスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじてその獲えたる產業さんげふの中うちよりレビ人びとに住󠄃すむべき邑々まち〳〵を與あたへしめよ汝なんぢらまたその邑邑まちまちの周󠄃圍󠄃まはりに郊地かうちをつけてレビ人びとに與あたふべし 3 その邑々まち〳〵は彼かれらの住󠄃すむべき所󠄃ところその郊地かうちは彼かれらの家畜かちく貨財くわざいおよび諸もろ〳〵の獸けものをおくところたるべし 4 汝なんぢらがレビ人びとに與あたふる邑々まち〳〵の郊地かうちは邑まちの石垣いしがきより外そと四周󠄃まはり一千キユビトなるべし 5 すなはち邑まちの外そとに於おいて東ひがしの方かたに二千キユビト南みなみの方かたに二千キユビト西にしの方かたに二千キユビト北きたの方かたに二千キユビトを量はかり邑まちをその中なかにあらしむべし彼かれらの邑まちの郊地かうちは是かくのごとくなるべし 6 汝なんぢらがレビ人びとに與あたふる邑々まち〳〵は是かくのごとくなるべし即すなはち逃󠄄遁󠄅のがれの邑まち六むつを與あたふべし是これは人ひとを殺ころせる者ものの其處そこに逃󠄄のがるべきための者ものなり此この外ほかにまた邑まち四十二を與あたふべし 7 汝なんぢらがレビ人びとに與あたふる邑まちは都合あはせて四十八邑まちこれを其その郊地かうちとともに與あたふべし 8 汝なんぢらイスラエルの子孫ひと〴〵の產業さんげふの中うちよりレビ人びとに邑まちを與あたふるには多おほく有󠄃もてる者ものは多おほく與あたへ少すこしく有󠄃もてる者ものは少すこしく與あたへ各人おの〳〵その獲えたる產業さんげふにしたがひてその邑々まち〳〵を之これに與あたふべし

9 ヱホバまたモーセに吿つげて言いひたまはく 10 イスラエルの子孫ひと〴〵に吿つげてこれに言いへ汝なんぢらヨルダンを濟わたりてカナンの地ちに入いらば 11 汝なんぢらのために邑まちを設まうけて逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちと爲なし誤󠄄あやまりて人ひとを殺ころせる者ものをして其處そこに逃󠄄のがるべからしむべし
 317㌻ 
12 其それは汝なんぢらが仇あだ打うちする者ものを避󠄃さけて逃󠄄のがるべき邑まちなり是これあるは人ひとを殺ころせる者ものが未いまだ會衆くわいしうの前󠄃まへにたちて審判󠄄さばきをうけざる先さきに殺ころさるゝこと無なからんためなり 13 汝なんぢらが予あたふる邑々まち〳〵の中うち六むつをもて逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちとすべし 14 すなはち汝なんぢらヨルダンの此旁こなたにおいて三みつの邑まちを予あたヘカナンの地ちにおいて三みつの邑まちを予あたへて逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちとなすべし 15 この六むつの邑まちはイスラエルの子孫ひと〴〵と他國人よそぐにのひとおよびその中うちに寄寓やどれる者ものの逃󠄄遁󠄅のがれ場ばたるべし凡すべて誤󠄄あやまりて人ひとを殺ころせる者ものは其處そこに逃󠄄のがるゝことを得うべし〘242㌻〙

16 もし鐵てつの器うつはをもて人ひとを擊うちて死しなしめなば是これ故殺こさつなり故殺こさつ人にんはかならず殺ころさるべし 17 もし人ひとを殺ころすほどの石いしを執とりて人ひとを擊うちて死しなしめなば是これ故殺こさつなり故殺こさつ人にんはかならず殺ころさるべし 18 また人ひとを殺ころすほどの木きの器うつはをとりて人ひとを擊うちて死しなしめなば是これ故殺さつなり故殺こさつ人にんはかならず殺ころさるべし 19 仇あだを打うつ者ものその故殺こさつ人にんを殺ころすことを得うすなはち之これに遭󠄃あふところにて之これを殺ころすことを得うるなり 20 もしまた怨恨うらみのために人ひとを推おしまたは意いありて人ひとに物ものを投なげうちて死しなしめ 21 または敵あだの心こゝろを挾さしはさみ手てをもて人ひとを擊うちて死しなしめなばその人ひとを擊うちたる者ものは必かならず殺ころさるべし是これ故殺こさつなればなり仇あだを打うつ者ものこれに遭󠄃あふところにて之これを殺ころすことを得うべし

22 然されどもし敵あだの心こゝろなくして思おもはず人ひとを推おしまたは意いなくして人ひとに物ものを擲なげうち 23 または人ひとあるを見みずして人ひとを殺ころすほどの石いしを之これに投なげつけて死しなしむること有󠄃あらんにその人ひとこれが敵てきにもあらずまた之これを害󠄅がいせんとせしにもあらざる時ときは 24 會衆くわいしうこの律法おきてによりてその人ひとを殺ころせる者ものと仇あだ打うちする者ものとに審判󠄄さばきを言いひわたすべし 25 即すなはち會衆くわいしうはその人ひとを殺ころせる者ものを仇あだ打うちする者ものの手てより救すくひ出いだしてこれをその逃󠄄のがれゆきたる逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちに還󠄃かへすべしその者ものは聖󠄃きよき膏あぶらを灌そゝがれたる祭司さいしの長をさの死しぬるまで其處そこに居をるべし 26 然されど人ひとを殺ころしゝ者ものその逃󠄄のがれし逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちの境さかひを出いでたらんに 27 仇あだ打うちする者ものその逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちの境さかひの外そとにてこれに遭󠄃あふことありて仇あだ打うちする者ものすなはちその人ひとを殺ころしゝ者ものを殺ころすことあるとも血ちをながせる罪つみあらじ
 318㌻ 
28 其そは彼かれは祭司さいしの長をさの死しぬるまでその逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちに居をるべき者ものなればなり祭司さいしの長をさの死しにたる後のちはその人ひとを殺ころせし者ものおのれの產業さんげふの地ちにかへることを得うべし

29 汝なんぢら代々よゝその住󠄃所󠄃すまひにおいて之これを審判󠄄さばきの法度のりとすべし 30 凡すべて人ひとを殺ころせる者ものすなはち故殺こさつ人にんは證人あかしびとの口くちにしたがひて殺ころさるべし然されど只たゞ一人ひとりの證人あかしびとの言ことばにしたがひて人ひとを殺ころすことを爲なすべからず 31 汝なんぢら死しに當あたる故殺こさつ人にんの生命いのちを贖あがなはしむべからず必かならずこれを殺ころすべし 32 また逃󠄄遁󠄅のがれの邑まちに逃󠄄のがれたる者ものの贖あがなひを容いれて祭司さいしの死しなざる前󠄃まへにこれを自己おのれの地ちに歸かへり住󠄃すましむる勿なかれ 33 汝なんぢらその居をるところの地ちを汚けがすべからず血ちは地ちを汚けがすなり地ちの上うへに流ながせる血ちは之これを流ながせる者ものの血ちをもてするに非あらざれば贖あがなふことを得えざるなり 34 汝なんぢらその住󠄃すむところの地ちすなはち我わが居をるところの地ちを汚けがすなかれ其そは我われヱホバ、イスラエルの子孫ひと〴〵の中うちに居をればなり〘243㌻〙

第36章

1 ヨセフの子等こどもの族やからの中うちマナセの子こマキルの子こなるギレアデの子等こどもの族やからの族長かしら等たち進󠄃すゝみよりてモーセの前󠄃まへとイスラエルの子孫ひと〴〵の族長かしらたる牧伯等つかさたちの前󠄃まへに語かたり 2 言いひけるはイスラエルの子孫ひと〴〵にその產業さんげふの地ちを䰗くじによりて與あたふることをヱホバわが主しゆに命めいじたまへり吾わが主しゆまたわれらの兄弟きやうだいゼロペハデの產業さんげふをその女子むすめ等どもに與あたふべしとヱホバに命めいぜられたまふ 3 彼かれらもしイスラエルの子孫ひと〴〵の中うち他ほかの支󠄂派󠄄わかれの人々ひと〴〵に嫁とつぎなば彼かれらの產業さんげふはわれらの父󠄃祖ふその產業さんげふの中うちより除ひき去さられてその適󠄄ゆける支󠄂派󠄄わかれの產業さんげふに加くははるべし斯かく是これは我われらの產業さんげふの分󠄃ぶんの中うちより除ひき去さられん 4 而しかして彼かれらの產業さんげふはイスラエルの子孫ひと〴〵のヨベルに至いたりてその適󠄄ゆける支󠄂派󠄄わかれの產業さんげふに加くははるべし斯かくかれらの產業さんげふは我われらの父󠄃祖ふその支󠄂派󠄄わかれの產業さんげふの中うちより除ひき去さられん

5 モーセ、ヱホバの言ことばにしたがひてイスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじて言いふヨセフの子等こどもの支󠄂派󠄄わかれの言いふところは善よし
 319㌻ 
6 ゼロペハデの女子むすめ等どもの事ことにつきてヱホバの命めいじたまふところは是かくのごとし云いはく彼かれらはその心こゝろに適󠄄かなふ者ものに嫁とつぐべけれど惟たゞその父󠄃祖ふその支󠄂派󠄄わかれの家いへにのみ嫁とつぐべし 7 然しかせばイスラエルの子孫ひと〴〵の產業さんげふこの支󠄂派󠄄わかれよりかの支󠄂派󠄄わかれに移うつることあらじイスラエルの子孫ひと〴〵はみな各箇おの〳〵その父󠄃祖ふその支󠄂派󠄄わかれの產業さんげふに止とゞまるべきなり 8 イスラエルの子孫ひと〴〵の支󠄂派󠄄わかれの中うち凡およそ產業さんげふを有󠄃もてる女をんなは皆みなおのれの父󠄃ちゝの支󠄂派󠄄わかれの家いへに嫁とつぐべし然しかせばイスラエルの子孫ひと〴〵おのおのその父󠄃祖ふその產業さんげふを保たもつことを得えん 9 產業さんげふをしてこの支󠄂派󠄄わかれよりかの支󠄂派󠄄わかれに移うつらしむべからずイスラエルの子孫ひと〴〵の支󠄂派󠄄わかれの者ものは皆みなおのおの自己おのれの產業さんげふにとゞまるべし

10 是こゝにおいてゼロペハデの女子むすめ等どもはヱホバのモーセに命めいじたまへる如ごとくせり 11 即すなはちゼロペハデの女子むすめ等どもマアラ、テルザ、ホグラ、ミルカおよびノアはその父󠄃ちゝの兄弟きやうだいの子等こどもに嫁とつげり 12 彼かれらはヨセフの子こマナセの子等こどもの家いへに嫁とつぎたればその產業さんげふはその父󠄃ちゝの族やからの支󠄂派󠄄わかれに止とゞまれり

13 是等これらはヱリコに對たいするヨルダンの邊󠄎ほとりなるモアテの平󠄃野ひらのにおいてヱホバがモーセによりてイスラエルの子孫ひと〴〵に命めいじたまひし命令めいれいと律法おきてなり〘244㌻〙
 320㌻